2015 年度 早稲田大学 理工学部 (生物) 全体概況 試験時間 2 科目 120 分 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数:5 題 ○ 難化 ● やや難化 解答数:28 問 ○ 変化なし 問題の分量(対昨年) ● 多い ○ 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 大問数が昨年の 4 題から 5 題に増加した。問題のページ数も増加している。問題量の増加は 2013 年以降 続いているが,問題文の量やその内容から考えるに,多くの受験生が 60 分程度で解答できる限界を優に越 えていると思われる。このような問題に対して高得点を狙うのならば,それ相応の準備が必要とされるだろ う。問題の中には,化学の知識を要求するものもある。受験科目の理科として生物 1 科目を選択している場 合でも,化学基礎範囲の知識も併せ持っていないと厳しいと考えたほうが良い。 各設問を見てみると, 大問〔Ⅰ〕が全 11 ページ中の 3 ページを占めており,小問数が最も多く 8 問ある。リード文をじっ くり読み,与えられた資料を注意深く分析する必要がある問題でもあるので,この大問をどのように処 理したかどうかで,全体の得点率も大きく変わったのではないかと思われる。 大問〔Ⅱ〕には,遺伝子組換え生物に関する時事問題が含まれている。農業・医療に関する報道にも 気を配っておく必要がありそうだ。 大問〔Ⅲ〕は計算問題を含んでいる。体積や指数の基本的な計算ではあるが,扱う数字が大きいので, 焦りや油断による計算ミスには気をつけたい。 大問〔Ⅳ〕は DNA の複製という頻出のテーマを扱っており,他の設問と比較すると取り組みやすい問 題のように思える。このような設問はしっかりと得点しておきたい。 大問〔Ⅴ〕は遺伝子の相互作用を考えさせる問題だが,問題文中のわずかなヒントを見逃さないよう 慎重に取り組む必要があり,試験時間内に満足な解答を作成するのは至難の業ではないかと思われる。 このような大量かつ多様な問題に対応する力は,一朝一夕に身につくものではない。日頃から,教科 書や資料集を熟読して知識の量を増やすとともに,生物学用語の正しい使い方を学んでおこう。そして 模試や問題集を利用し,基礎から応用まで様々なレベルの問題に触れておくことで,沢山の問題を短時 間で処理できる能力を培っておこう。 Copyright (C) 2015 Johnan Prep School
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