2015 年度 慶應義塾大学 法学部 (英語) 全体概況

2015 年度
慶應義塾大学
法学部 (英語) 全体概況
試験時間
大問数・解答数
難易度の変化(対昨年)
大問数:
○ 難化
4題
○ やや難化
解答数:
● 変化なし
問題の分量(対昨年)
○ 多い
○ 変化なし
出題分野の変化
○ あり
● なし
出題形式の変化
● あり
○ なし
新傾向の問題
● あり
○ なし
80 分
56 問
○ やや易化
○ 易化
● 少ない
総評
大問数は昨年度の5から、今年度は4に減少し、解答数も 57 から 56 に減少した。
昨年度まで大問Ⅱで出題されていた語形変化の問題と、昨年度復活したインタビュー形式の問題が姿
を消し、今年度は「英文中の誤った部分を指摘する問題」が新たに出題された。過去 10 年分をさかの
ぼっても同様の問題は出題されていないため、
「新傾向の問題」を「あり」とした。
問題全体の難易度が高いのは例年通りである。大問Ⅱの前置詞・副詞を補充する問題は、日ごろから
会話表現に触れ、基本語の意味を十分に理解していない限り、正解を得るのが難しいだろう。大問Ⅲに
ついては、下線が施されている語の語彙レベルが非常に高く、難しい問題と言える。しかし、下線が施
されている語の品詞が異なるため、解き方を工夫すると短時間で高得点を取ることも可能となる。大問
Ⅳでは「危険な犯罪者をどのように定義するか」というテーマの文章が出題された。受験生にとっては
読みづらいものだったと思われる。
法学部の入試において、まず重要なのは語彙力である。夏までに単語帳の学習を一通り終え、英単語
の意味が瞬時に思い浮かぶようになるまで、単語学習を繰り返しておくことが必要だ。
また、法学部の試験時間は 80 分と短いため、上手な時間配分も重要となる。時間を使うべき問題と
そうでない問題を見極めないと、時間内に問題を解ききることは難しい。効率よく問題を解くことがで
きる解答力や、時間の使いどころを判断する力を養うために、過去問などを用いた問題演習をしっかり
と行っておくことが肝要である。
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