2015 年度 慶應義塾大学 理工学部 英語 全体概況

2015 年度 慶應義塾大学 理工学部 英語 全体概況
試験時間
大問数・解答数
難易度の変化(対昨年)
大問数:
○ 難化
6題
○ やや難化
解答数:
● 変化なし
問題の分量(対昨年)
○ 多い
● 変化なし
出題分野の変化
○ あり
● なし
出題形式の変化
● あり
○ なし
新傾向の問題
○ あり
● なし
90分
62問
○ やや易化
○ 易化
○ 少ない
総評
全体的な問題構成に大きな変化はなかった(論説文読解問題2題/対話文形式の読解問題1題/語彙・
文法・語法問題3題)。解答数も 62 問で昨年と同じ。マーク式と記述式の解答数の割合も変化なし。読
解問題3題の本文総語数は約 1500 語で昨年より約 200 語増えたが、解答時間を極端に圧迫するような
増加ではない。
出題形式には部分的に変化が見られた。読解問題では、大問3.は例年インタビューの形式がとられて
いたが、友人3人による会話形式となった。話題は身近なもので、内容も取りやすいものだった。語彙・
文法・語法問題においては、昨年初めて出題された英文中の2つの空所に入る適語の組み合わせを選択
するものから、英文の文法的な正誤を判定するものになった。しかし、この形式は一昨年まで出題され
ていたものに戻っただけなので、過去問で実戦演習を重ねた受験生にとっては特に驚くべき変化ではな
かっただろう。
本学部の語彙・文法・語法問題は、基本的な知識を問うものばかりである。しかし読解問題のことを
考えると、このセクションで余計な時間を費やしたくない。確実性を損なわずに、「速く解く力」を身
に付けることを目指そう。
読解問題で採用される科学分野の英文は、内容が専門的で所々に見慣れない用語が出現するため、多
くの受験生にとっては読み難く思えるものだろう。とは言え、空所補充問題の付近にある解答の手掛か
りは分かりやすい表現になっていることが多く、内容合致問題にも紛らわしい選択肢は少ない。このタ
イプの設問を解くためには、部分的な難しい表現にとらわれずに、まずは文章[段落]全体の内容の展開
を大きくとらえ、その上で解答に必要な情報を見抜く目を養っていく必要がある。過去問などを通して
実戦的な練習を数多く積むことによって、その正確さは増していくはずである。
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