2015 年度 慶應義塾大学 理工学部 (数学) 全体概況

2015 年度 慶應義塾大学 理工学部 (数学) 全体概況
試験時間
大問数・解答数
難易度の変化(対昨年)
大問数:
● 難化
5題
○ やや難化
解答数:
○ 変化なし
問題の分量(対昨年)
● 多い
○ 変化なし
出題分野の変化
○ あり
● なし
出題形式の変化
● あり
○ なし
新傾向の問題
○ あり
● なし
120分
26問
○ やや易化
○ 易化
○ 少ない
総評
大問は 5 題であり、形式は昨年からの変化はみられない。しかし問 1 は小問集合ではなくなり、2013
年度にあったような大問となった。難易度は難化し計算の分量も増えてはいるが、試験時間は 120 分と
十分にあるので、解ける問題に優先的に時間を使うことで、6 割程度の点数を取ることは難しくはない。
問 1 対称性を利用して計算量は減らしたい。
(1)は基本問題。
(2)は極値を求めれば計算量もそれほど多くない。
(3)は典型的な面積、体積を求める問題。
問 2 「2 通りに解釈する」という斬新な問題設定なので、問題の意味を理解するのに時間がかかった
受験生も少なくなかっただろう。
(1)因数分解することで、すぐに解は求まる。
(2)解の個数なので、グラフを描けばよい。
(3)(2)同様にグラフをイメージすることで、状況は掴みやすい。記述は対偶を示せば楽。
※ 絶対値に関する問題は 2013 年度(理工学部)、2014 年度(薬学部)と出題が続いている。
問 3 問題の設定を理解するまでに時間のかかった受験生も少なくなかっただろう。
特に(1)において、 θ n を求めようとして混乱した受験生もいただろう。
(1)はさみうちの原理 (2)係数に n を含む漸化式
(3)問題の意味を理解することすら難しかっただろう。
問 4 内積を利用する標準的な問題。
これは確実に得点しておきたい。
問 5 具体的に書いて調べれば、状況は理解しやすい。
頭の中で整理しようとするのではなく、視覚でとらえていきたい。
(4)は区分求積法を利用するための式変形に苦労しただろう。
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