2015 年度 慶応大学 総合政策学部 (小論文) 全体概況

2015 年度 慶応大学 総合政策学部 (小論文) 全体概況
試験時間
大問数・解答数
難易度の変化(対昨年)
大問数:
○ 難化
1題
○ やや難化
解答数:
● 変化なし
問題の分量(対昨年)
● 多い
○ 変化なし
出題分野の変化
○ あり
● なし
出題形式の変化
● あり
○ なし
新傾向の問題
○ あり
● なし
120分
3問
○ やや易化
○ 易化
○ 少ない
総評
昨年度は歴史教科書と学説の関係について考察させる問題が出題されたが、今年度はSFCのカリキ
ュラム改訂に絡めて、意志決定と統計に関する問題が出題された。資料文の分量は増加したが、記述量
は昨年度の1700字に対して1000字と減少した。問1は資料文読解の問題で、7つの資料から2
つを選び、データを用いることの利点とその難しさをまとめるものであった。資料間の共通性、関連を
つかんだ上でまとめることが求められ、特に2つの大きな論点がつかめるかどうかが鍵になる。問2は
4つの社会問題の中から1つを選び、その現状と課題を示すことのできる定量的な指標を提案し、指標
を表す上で必要な資料やデータ収集の方法について記述させる問題で、具体的な指標提案が求められて
いる点で、ここ数年にない出題の形であった。問3は問2の指標による意志決定においてどのような限
界があるかを記述する問題であった。統計に関する具体的指標を提案させるところに難しさを感じるか
もしれないが、資料文の中に統計に関する「量」の性質ははっきり記述されており、また、問3におい
ても資料文の中に示された視点が理解できれば、記述の方向は定まる。例年通り資料読解がきちんとで
きるかどうかが求められており、見かけは変わっても例年の方向に沿った出題であるといえる。
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