医薬化学Ⅱ 講 義 必 修 1 単位 10 講 3 年 後期 1 クラス Medicinal Chemistry Ⅱ 科目担当者 伊藤 慎二 授業概要 「医薬化学Ⅰ」に引き続き医薬品と生体との関係について、化学構造と薬理作用の両面から 体系づけて学ぶ。 一般目標 1. 医薬品の作用を化学構造と関連づけて理解するために、医薬品に含まれる代表的な構造と (GIO) その性質に関する基本的知識と技能を修得する。 1. 中枢神経系に作用する医薬品の構造と活性相関について説明できる。(独自) 2. オータコイド関連医薬品の構造と活性相関について説明できる。(独自) 3. 抗炎症・抗アレルギー薬の構造と活性相関について説明できる。(独自) 到達目標 (SBO) 4. ホルモン関連医薬品の構造と活性相関について説明できる。(独自) 5. ペプチドアナログの医薬品を列挙し、それらの化学構造を比較できる。 6. ステロイドアナログの医薬品を列挙し、それらの化学構造を比較できる。 7. 感染治療薬の構造と活性相関について説明できる。(独自) 8. β-ラクタムを持つ医薬品の作用機序を化学的に説明できる。 9. 核酸アナログの医薬品を列挙し、それらの化学構造を比較できる。 区 分 1 項 目 授 1. 2. 1. 中枢神経系に作用する 3. 薬物 (1) 4. 業 内 容 催眠鎮静薬 バルビツール酸誘導体の構造活性相関 抗不安薬 ベンゾジアゼピン誘導体の構造活性相関 (対応 SBO 1) 1. 抗てんかん薬 2 1. 中枢神経系に作用する 薬物 (2) 2. 抗てんかん薬の構造と活性 3. 統合失調症治療薬 4. フェノチアジン系化合物の構造活性相関 (対応 SBO 1) 1. ブチロフェノン系化合物の構造活性相関 3 2. 抗うつ薬 1. 中枢神経系に作用する 3. 三環系抗うつ薬の構造活性相関 薬物 (3) (対応 SBO 1) 1. 麻薬性鎮痛薬 4 1. 中枢神経系に作用する 2. モルヒネの構造活性相関 薬物 (4) 3. ペプチド系内因性鎮痛薬 (対応 SBO 1,6) 1. ヒスタミン、セロトニン関連薬 5 2. H 1 受容体拮抗薬の構造活性相関 1. オータコイドおよびそ 3. プロスタグランジンおよびその関連薬 の関連医薬品 4. 消化性潰瘍治療薬 (対応 SBO 2) 6 1. 抗炎症薬 1. 抗炎症・抗アレルギ- 2. 痛風治療薬 3. 抗アレルギー薬 薬 4. ペプチド系ホルモン 2. ホルモン (1) (対応 SBO 3,4,5) 1. 甲状腺ホルモン 2. 卵巣ホルモン 1. ホルモン (2) 7 3. 黄体ホルモン 4. 男性ホルモン (対応 SBO 4,6) 1. 鉱質コルチコイド 1. ホルモン (3) 2. 感染症治療薬 (1) 8 1. 感染症治療薬 (2) 9 2. 糖質コルチコイド 3. サルファ剤の化学構造と活性 (対応 SBO 4,6,7) 1. キノロン系抗菌薬の化学構造と活性 2. β-ラクタム系抗生物質 3. テトラサイクリン系抗生物質 (対応 SBO 7,8) 1. クロラムフェニコール系抗生物質 2. マクロライド系抗生物質 1. 感染症治療薬 (3) 2. まとめ 10 3. 抗真菌薬 4. 抗ウイルス薬 5. まとめ (対応 SBO 7,9) テキスト 参考書 夏刈英昭 他編「NEW 医薬品化学 (増補版)」(廣川書店) 佐野武弘 他著「パートナー 医薬品化学改訂第2版」(南江堂) 橘高敦史 編「創薬科学・医薬化学」(化学同人) 日本薬学会 編「化学系薬学Ⅱ.ターゲット分子の合成と生体分子・医薬品の化学」(東京 化学同人) 北川勲 他監訳「メディシナルケミストリー」(丸善) 周東 智 著「有機医薬分子論 化学構造、薬理活性そして創薬へ」(京都廣川書店) 田村雅史 著「薬と生体の立体構造化学」(京都廣川書店) 成績評価 定期試験(95%)、演習課題の提出(5%)により評価する。 科目担当者 教員室:B105、メールアドレス:itoh-m33(at)hokuyakudai.ac.jp との連絡 *(at)は@に置き換えてください。 事前学修・ 1. テキストの該当部分を事前に予習しておくこと。 事後学修 2. 講義中に実施しなかった演習問題は復習のため行っておくこと。 関連科目 生物有機化学、有機化学Ⅰ、有機化学Ⅱ、有機化学Ⅲ、薬理学Ⅰ、薬理学Ⅱ、薬理学Ⅲ 1. テキストを補完するために、プリントを配付する。 備 考 2. 配付済みのプリントは毎回持参すること。 3. 配付資料は「HPU-Moodle」にアップロードする。 4. 適宜、課題演習を行う。
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