物 理 化 学 1年 前期 必修 坂 東 英 雄

化学療法学
講 義
必 修
1 単位 10 講
3 年 前期
1 クラス
Chemotherapy
科目担当者 佐藤 秀紀
病原微生物に対する化学療法である抗菌薬、抗真菌薬、抗原虫薬、抗寄生虫、抗ウイルス薬の
授業概要 基礎知識および、がんの基礎、がんの診断・治療、主ながん種の病態やがん化学療法について
学ぶ。
1. 生体内で異常に増殖あるいは複製することにより人体に疾患を生じる細菌、ウイルスな
一般目標
ど、および悪性新生物に対する薬物の作用機序を理解し、薬物治療へ応用できるようにな
(GIO) るために、抗菌薬、抗悪性腫瘍薬などに関する基本的知識を修得する。
1. 抗菌薬を作用点に基づいて分類できる。
2. 代表的な抗菌薬の基本構造を示すことができる。
3. 代表的な抗菌薬の抗菌スペクトルに基づいて分類し、有効な感染症を列挙できる。
4. 代表的な抗菌薬の使用上の注意について説明できる。
5. 特徴的な組織移行性を示す抗菌薬を列挙できる。
6. 代表的な抗真菌薬、抗原虫・寄生虫薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。
7. 代表的な抗ウイルス薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。
到達目標 8. 抗ウイルス薬の併用療法において考慮すべき点を挙げ、説明できる。
(SBO) 9. 主要な化学療法薬の耐性獲得機構を説明できる。
10. 主要な化学療法薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
11. 悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
12. 悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけについて概説できる。
13. 代表的な抗悪性腫瘍薬を列挙し、作用機序を説明できる。
14. 代表的な抗悪性腫瘍薬の基本構造を示すことができる。
15. 主要な抗悪性腫瘍薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
16. 副作用軽減のための対処法を説明できる。
区
分
項
目
1. 序論
1
2. 病原微生物に対する
薬物
2
1. 抗菌薬 (1)
3
1. 抗菌薬 (2)
4
1. 抗真菌薬
2. 抗原虫・寄生虫薬
3. 生物学的製剤
5
1. 抗ウイルス薬
授
業 内 容
1. 授業の進め方
2. 化学療法薬と選択毒性
3. 合成抗菌薬と抗生物質
4. 抗菌薬の力価と抗菌スペクトル
5. 抗菌薬の種類
(対応 SBO 1,2,4,5,9,10)
1. β‐ラクタム系、ペナム系、ペネム系抗菌薬の作用機序
2. セファマイシン系、モノバクタム系抗菌薬の作用機序
3. グリコペプチド系、アミノグリコシド系抗菌薬の作用機序
(対応 SBO 3,4,5)
1. テトラサイクリン系抗菌薬の作用機序
2. マクロライド・ケトライド系抗菌薬の作用機序
3. ピリドンカルボン酸・リファマイシン系抗菌薬の作用機序
4. サルファ薬、その他の抗菌薬の作用機序
5. 抗菌薬の耐性機序
(対応 SBO 3,4,5,9)
1. 抗結核薬の種類とその作用機序
2. アゾール系抗真菌薬の作用機序
3. 抗原虫・抗寄生虫薬の作用機序
4. 生物学的製剤の作用機序
(対応 SBO 3,4,5,6)
1. ウイルスの複製系に作用する薬物
2. DNA/RNA ポリメラーゼ阻害薬
3. 逆転写酵素阻害薬、プロテアーゼ阻害薬、インテグラーゼ
阻害薬
(対応 SBO 7,8)
1. 抗菌薬の治療
6
7
1. がんの基礎
2. がんの治療法
8
1. がんの治療法
2. 抗がん剤の基礎 (1)
9
1. 抗がん剤の基礎 (2)
10
1. 抗がん剤の基礎 (3)
テキスト
参考書
栄田敏之
1. 薬物治療の位置付け
(対応 SBO 1,4,5)
(特別講義)
1. がんの生物学・分子生物学
2. がんの病因、発生機構
3. がんの診断、病期分類
4. 集学的治療
5. 効果の判定
(対応 SBO 11)
1. 集学的治療
2. がん治療における化学療法の位置付け
3. 支持療法
4. アルキル化剤
(対応 SBO 12,13,14,15,16)
1. 代謝拮抗剤
2. アルカロイド系、抗腫瘍性抗生物質
3. トポイソメラーゼ阻害薬
4. 白金製剤
(対応 SBO 13,14,15,16)
1. ホルモン剤、その他の抗がん剤
2. 分子標的薬(シグナル伝達系阻害剤・抗体薬)
(対応 SBO 13,14,15,16)
他編「化学療法学」(廣川書店)
西島正弘 他著「薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学(第2版)」(廣川書店)
上野芳夫 他監「化学療法学病原微生物・がんと戦う」(南江堂)
奥村学 他著「がん治療と化学療法(第 3 版)」(じほう)
国立がんセンター内科レジデント 編「がん治療レジデントマニュアル(第 5 版)」(医学
書院)
成績評価
定期試験(100%)により評価する。
科目担当者
教員室:B308、メールアドレス:h.satoh(at)hokuyakudai.ac.jp
との連絡
*(at)は@に置き換えてください。
事前学修・ 1. テキストの該当部分を事前に予習しておくこと。
事後学修
2. テキストの該当部分や配付プリント内容について復習を欠かさないこと。
関連科目
薬理学Ⅱ、悪性腫瘍学、感染制御学、緩和薬物療法学
備
考
1. 適宜プリントを配付する。授業の進行は主にプリントにしたがって行い、テキストは補
完として用いる。
2. 配付資料は「HPU-Moodle」にアップロードする
3.「区分6」は、岸田直樹先生(感染症コンサルト(感染症専門医)社団法人 Sapporo Medical
Academy 代表理事)による特別講義