物 理 化 学 1年 前期 必修 坂 東 英 雄

緩和薬物療法学
Pharmacotherapy in Palliative Medicine
科目担当者
授業概要
一般目標
(GIO)
講 義
必 修
1 単位 10 講
5 年 前期
1 クラス
(科目責任者)
今田 愛也、 久原 幸(非常勤教員)
がん患者の身体的・精神的な痛みを理解し、患者の Quality of life(QOL)を向上させるため
に用いる医療用麻薬を中心とした薬物療法を学ぶ。
1. 疾病に伴う症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬の
選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治
療に参画できるようになるために、薬物治療に関する基本的知識と技能を修得する。
1. 緩和医療の現状について概説できる。(独自)
2. がん患者の痛みに対する全人的な対応について説明できる。(独自)
3. 代表的な鎮痛薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
到達目標
4. 代表的な精神疾患(統合失調症、うつ病など)の治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、
(SBO)
主な副作用について説明できる。
5. 癌性疼痛に対して使用される薬物を列挙し、使用上の注意について説明できる。
6. 緩和ケアチームにおける薬剤師の役割を説明できる。(独自)
区
分
項
目
授
業 内 容
1
1. 授業の進め方
1. 序論
2. がん患者の QOL
2. がん患者が示す症状の
3. 症例検討 1
理解 (1)
(対応 SBO 1,2)
(今田)
2
1. がん患者が示す症状の 1. 症例検討 2
理解 (2)
(対応 SBO 1,2)
(今田)
3
1. がん疼痛の基礎
4
1. 鎮痛薬の薬理
5
1. 痛みのマネジメント
(1)
6
2. 痛みのマネジメント
(2)
7
1. がん患者とのコミュ
ニケーションとチーム
医療
8
1. 緩和薬物療法の実践
2. 緩和医療における
薬剤師の役割
9
1. ホスピス
いのちの現場から
10
1. まとめ
テキスト
日本緩和医療薬学会
1.
2.
1.
2.
痛みの分類
痛みのアセスメント
NSAIDs
オピオイド
(今田)
(対応 SBO 3)
(今田)
1. モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの投与方法
(対応 SBO 3)
(今田)
1. オピオイドローテーション
2. がん疼痛における鎮痛補助薬の投与方法
(対応 SBO 3,4,5)
(今田)
1. がん患者とのコミュニケーションでのプロセス
2. がん患者への服薬指導の実際
3. 在宅緩和ケア
(対応 SBO 6)
(今田)
1. 早期からの緩和医療
2. 緩和薬物療法の現状と今後
3. 緩和ケアチームならびに薬剤師の実際の活動
(対応 SBO 6)
(久原)
1. トータルペイン:全人的に支えるということ
2. チーム医療:ホスピス医が薬剤師に期待すること
3. コミュニケーション:看取りの場面で大切にしていること
4. ホスピス物語:いのちのメッセージを受け取ること
(特別講義)
1 . 緩和薬物療法を目指す薬剤師に大切なこと
(対応 SBO 6)
編「緩和医療薬学」(南江堂)
(今田)
参考書
国立がん研究センター中央病院薬剤部 編著 「オピオイドによる がん疼痛緩和
(エルゼビア・ジャパン)
成績評価
定期試験(100%)により評価する。
科目担当者
今田 教員室:B314、メールアドレス:kondaa(at)hokuyakudai.ac.jp
との連絡
改訂版」
*(at)は@に置き換えてください。
事前学修・ 1. テキストの該当部分を事前に予習しておくこと。
事後学修
2. 配布された講義プリントの内容を関連科目のテキスト復習し、理解を深めること。
関連科目
病態生理学、薬物治療学Ⅰ、薬物治療学Ⅱ、薬物治療学Ⅲ
1. 講義プリントを配付する。授業の進行は主にプリントにしたがって行い、テキストは補
完として用いる。配付資料は「HPU-Moodle」にアップロードする。
備
考
2. 科目担当者(久原)の本務:手稲渓仁会病院がん治療管理センター緩和ケア室
3.「区分 9」は加藤 久昌先生(札幌南青洲病院
医師)による特別講義
薬剤師