反応速度論

反応速度論
1 年 後期(第 4 学期)
2 クラス
Reaction Kinetics
科目担当者
講 義・演 習
必 修
1 単位 11 講
(科目責任者)
佐藤 隆司、 高橋夏子
授業概要 化学物質の物理的および化学的変化の過程について反応速度論的な考え方を学ぶ。
一般目標
(GIO)
1. 物質の変換過程を理解するために、反応速度論に関する基本的事項を修得する。
1. 反応次数と速度定数について説明できる。(C1-(3)-①-1)
2. 微分型速度式を設定し、それを積分型速度式に変換できる。(技能:C1-(3)-①-2)
3. 代表的な反応次数の決定法を列挙し、説明できる。(C1-(3)-①-3)
到達目標 4. 代表的な複合反応(可逆反応、平行反応、連続反応など)の特徴について説明できる。
(C1-(3)-①-5)
(SBO)
5. 反応速度と温度との関係を説明できる。(C1-(3)-①-6)
6. 代表的な触媒反応(酸・塩基触媒反応、酵素反応など)について説明できる。
(C1-(3)-①-7)
区
分
1
項
目
1. 講義の概要
授
業 内 容
1. 反応速度論の意義及び熱力学との相違
2. 物質(医薬品など)の安定性や有効性の評価
3. 体内の薬物動態解析への展開
(佐藤隆)
2
3
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7
8
1. 反応速度の定義
1. 反応次数と反応速度式 2. 反応速度定数と反応次数
(1)
3. 微分型速度式と積分型速度式
(対応 SBO 1,2,3)
(佐藤隆)
1. 0次反応
2. 0次反応速度定数と半減期
1. 反応次数と反応速度式
3. 1次反応
(2)
4. 1次反応速度定数と半減期
(対応SBO 1,2,3)
(佐藤隆)
1. 2次反応
1. 反応次数と反応速度式 2. 2次反応速度定数と半減期
3. 反応次数の決定法
(3)
(対応SBO 1,2,3)
(佐藤隆)
1. みかけの反応速度
1. 複合反応
1.エステルの加水分解と擬1次反応
2.懸濁液中の加水分解と擬 0 次反応
(対応 SBO 1,2,3)
(佐藤隆)
1. 可逆反応
2. 平行反応(併発反応)
3. 連続反応(逐次反応)と律速段階
(対応SBO 4)
(佐藤隆)
1. 反応速度定数に及ぼす温度の影響(アレニウスの式)
2. 活性化エネルギーと頻度因子
1. 反応速度の温度依存性 3. アレニウスプロットと物質の安定性予測
4. 衝突理論と遷移状態理論
(対応 SBO 5)
(高橋夏)
1. 酸・塩基触媒反応
2. 特殊酸触媒反応と一般酸触媒反応
1. 酸・塩基触媒反応
3. 特殊塩基触媒反応と一般塩基触媒反応
(対応 SBO 6)
(高橋夏)
1. 酵素触媒反応 (1)
9
10
1. 酵素触媒反応 (2)
11
1. まとめと演習
1. 酵素反応
2. ミカエリス・メンテンの式とミカエリス定数
3. ラインウィーバー・バークプロット
(対応SBO 6)
1. 酵素反応の阻害
2. 拮抗阻害、非拮抗阻害及び不拮抗阻害
(対応 SBO 6)
1. 反応速度論のまとめ
2. 演習問題
(高橋夏)
(高橋夏)
(佐藤隆)
テキスト
参考書
成績評価
科目担当者
との連絡
遠藤和豊 他著「コンパス 物理化学
改訂第 2 版」(南江堂)
杉原剛介 他著「化学熱力学中心の 基礎物理化学 改訂第 3 版」(学術図書出版社)
日本薬学会 編「物理系薬学Ⅰ.物質の物理的性質 第 2 版」(東京化学同人)
後藤 了 他編著「エピソード物理化学 PHYSICAL CHEMISTRY」(京都廣川書店)
黒澤隆夫 他著「パザパ薬学演習シリーズ 7 薬学計算演習」(京都廣川書店)
定期試験(90%)、演習(10%)により評価する。
佐藤隆 教員室:B415、メールアドレス:tsatoh(at)hokuyakudai.ac.jp
高橋夏 教員室:B415、メールアドレス:natsukot(at)hokuyakudai.ac.jp
*(at)は@に置き換えてください。
事前学修・ 1. テキストの該当部分を事前に予習しておくこと。
事後学修
2. 講義中に行った演習問題のうち、計算問題については十分に復習し理解しておくこと。
関連科目
薬学計算Ⅰ、薬学計算Ⅱ、熱力学、化学平衡論、薬物動態学
備
考
1. テキストを補完するため、プリントを配付する。
2. 講義の中で演習(主に計算問題)を行うので、電卓を常に持参すること。