東北大学 理学部・農学部 学科 <全体分析> <大問分析

理科(地学)
東北大学
理学部・農学部
<全体分析>
学科
試験時間 2科目 150 分
解答形式
空欄補充,記号選択,記述,論述,計算
分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化)
出題の特徴
その他トピックス
1の褐色矮星は,数研出版の教科書のみに掲載されている用語である。
2 の問 4 は,啓林館の教科書に詳しく載っているが,数研出版にはほとんど載ってない内容である。
3の問 3 は化学を履修していないと,解くことができない問題であった。
<大問分析>
番号
1
2
3
出題形式
記述
論述
計算
出題分野・テーマ 範囲
宇宙
(恒星)
記号選択
計算
論述
記述
論述
計算
大気
(大気圏)
岩石鉱物
(マグマ)
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 難易度
やや難
地 学
空欄補充問題では「林フェイズ」と「褐色矮星」という従来の入
試問題では出てこない用語を入れるものがあった。問 2∼問 4 は
この分野の典型的な内容を問うものである。問 5 は,20 太陽質量
の恒星が,与えられた質量光度関係の両方に当てはまることに気
づかなければならない。
+ 地
問 1 と問 3 は,地学基礎の内容である。問 2 は一般式を導
標準
学 基
き出してから個別の計算をするとよい。問 4 は,やや詳し
礎
い内容が問われていた。
地学
アには,かんらん,超塩基性,超苦鉄質のいずれかを入れ,
地学
難
イには塩基性,苦鉄質のいずれかを入れる。イに,玄武は
当てはまらない。問 2 は図とマグマの発泡をうまく結びつ
けて論述する必要がある。問 3 は化学を履修した上で,さ
4
5
記述
記号選択
記述
論述
地学+
まざまな数値を知っていないと解けない。
地質地史
(断面図)
地 学
基礎的な問題である。問 4 は事象の前後関係を慌てずに追
基礎
いかけてほしい。全問完答できることが望ましい。
地質地史
地史
地学
出題頻度は低いので,酸素同位体比に関して知っていない
やや易
やや難
と白紙となる可能性がある。ミランコビッチ周期は,原因
となる内容のみで周期の年数までか答えなくてもよい。
※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断しています。
<学習対策>
新課程「地学」の教科書をきちんと検討して出題しているので,啓林館,数研出版の二社の教
科書の両方をしっかりと読み込んでほしい。演習問題は,東北大学の過去問だけではなく,他
の大学の過去問にも挑戦してほしい。東北大学の問題は,多くの分野で基本的な内容が問われ
ており,重要事項をしっかりと整理しておいてほしい。論述問題は,出題者が要求している内
容が何であるかを設問文からしっかりと把握してほしい。論述問題の出来不出来が点数の差を
生む。計算問題では,解けそうな問題と解きにくい問題を区別し,解きやすいものから解いて
いこう。また,有効数字が指定されているので,その扱いに慣れてほしい。
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