地歴公民(日本史)

地歴公民(日本史)
<全体分析>
慶應義塾大学 経済学部 1/1
試験時間 80分
解答形式
選択式37問(語句選択18問、正誤判定8問、年代整序11問) 記述式8問 論述式8問 計53問
分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・ 変化なし ・難化)
大問は昨年度同様に3題であった。総設問数は51問から53問へ増加し、とくに語句選択が11問、正誤判
定が2問増え、年代整序が5問、記述式が6問減少している。論述式は例年と同じ8問であったが、字数
が2行増加した。難易度は全体として変化なし。
出題の特徴
従来通り、史料・グラフが多用された。
<大問分析>
番号
出題形式
出題分野・テーマ
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
難易度
江戸幕府と明治政 問2の(1)は、ラクスマンが交渉を拒否され長崎入港許可
府の諸政策 <一 を受けたこと、レザノフの通商要求も幕府が拒絶したこ
とがポイント。問2の(2)の(a)(b)がやや難。三方領知替
部史料・地図>
は頻出だが、関係の藩を地図から選ぶのはやや難しい。
問3の(1)は新興商人の自由取引による物価下落が期待
されたことを、問4は金銀比価の内外の相違による金貨 やや易
の海外流出と、改鋳により国際水準にしたことを指摘す
る。問5の(3)は五榜の掲示・神仏分離令・神道国教化方
針を示したい。問6の(1)は、史料の読解により解答可能
だが、cの地券は答えにくい。また、問5の⑵で、下線
部正誤が復活した。
Ⅰ
語句選択
正誤判定
年代整序
記述
論述
Ⅱ
語句選択
正誤判定
年代整序
記述
論述
近現代の女性の地 問9の⑴は、第1図が輸入で第2図が輸出、aが綿花で
位 <一部史料・ eが生糸であることを見破れないと、b・c・dの確定
も難しい。問9の⑵はやや難だが、ガラ紡・力織機が主
グラフ>
に中小零細企業、輸入機械が大規模工場で使用されたこ
とに着目する。問11の⑶の(イ)の第3次日韓協約と「大韓
帝国の皇帝高宗が退位」の前後関係は難しい。問12のaと
「日米通商航海条約の廃棄を日本に通告する」の前後関係
が難しく、やや難。問14もa・bともに、年代の決定が難
しい。
標準
語句選択
正誤判定
記述
論述
戦後の経済発展と 問17の⑴を記述解答させるのは、やや難。問17の⑵は中
食料問題 <一部 華人民共和国を唯一合法の政府と認め、中華民国と断交
したことが指摘が出来ればよい。問19は日本の「義務」や「
史料・グラフ>
制約」に限定して解答する。問20の⑴の肉類と小麦の食料
自給率は現代社会の知識で正解できたであろうか。問20
の⑶は牛肉・オレンジの自由化と米市場の部分的開放に
ポイントをおく。問20の第3図・第4図は横軸の年代設
定が不明確で、読み間違えると解答に大きく影響する。
標準
Ⅲ
※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断しています。
<学習対策>
近年では難問の占める割合が抑えられており、教科書レベルの知識のマスターに重点を置き、それらを確実
に得点するのが得策である。また、地図はもちろん、未見史料や統計にも対応できるように、普段の学習か
ら思考力を育てていくことが必要である。歴史の因果関係を重視した学習姿勢は、経済学部に特徴的な年表
風の年代配列問題への対応にも役立つ。難易度にはばらつきがあるが、論述問題の多くは平易な問題で、対
策も大切になる。なお過去問分析も必須であろう。
© 河合塾 2016 年