理科(生物) 東北大学 理学部・医学部・歯学部・農学部(前期) <全体分析> 試験時間 2科目 150 分 解答形式 記述・論述・選択 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 出題の特徴 空欄補充問題が全体で 29 問出題されており,基本用語や知識を問う問題が大半を占めている。教科書の内容 を理解していれば解答できるような,知識を説明する論述問題も多く出題されている。 その他トピックス 字数指定論述問題が増加した。 計算問題が出題されなかった。 <大問分析> 番号 出題形式 出題分野・テーマ 範囲 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 難易度 1 記述・論 体液・酵素 述・選択 生 物 胃液と消化酵素,消化管ホルモンに関する内容と, 標準 基礎 肝臓に関する内容から,基本的知識を中心に出題さ ・生物 れた。教科書の内容を正しく理解できていれば十分 解答可能な問題がほとんどであった。問(5)は本文を しっかり読むことができれば問題なく正答できる。 問(7)は浸透圧についての正しい理解が要求されて おり,知識を元に考える論述問題であった。 2 記述・論 遺伝子 述・選択 生物 記述・論 代謝 述・選択 生 物 呼吸と窒素代謝に関する内容から,基本的知識を中 基礎 心に出題されていた。字数指定の論述が多く,解答 ・生物 に時間がかかるかもしれないが,ほとんどが教科書 の基本的な内容を問うものであるため,書くべき内 容を構成できていれば正答が期待できる。問(9)は知 識を元に考える論述で,この論述によって差がつく と思われる。 3 遺伝子の発現調節,オペロン説をテーマとして基本 的な知識を問う出題を中心に,遺伝子発現実験を読 み取る問題が出題された。近年の遺伝子をテーマと した問題でよく出題される内容の基本問題ばかりで あり,実験問題も複雑な内容ではなく,考えやすい 構成となっているため,完答も可能であった。 標準 標準 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断し ています。 <学習対策> 近年の東北大入試では,教科書の基本的な用語を問う問題が多く出題されている。基本的なしくみを説明す る本文から空欄補充させる問題,しくみを説明する問題,しくみを元に考察する問題が主な出題パターンと なっているので,教科書の重要なテーマの本文を読む,書き写すなどを行って,語句の暗記ではなく,正し く理解するような学習を行うと良いだろう。遺伝子に関するテーマは頻出であるため,基本知識だけではな く,発展的な内容も整理しておくようにしたい。 © 河合塾 2016 年
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