地歴公民(世界史) 早稲田大学 教育学部 1/1 <全体分析> 試験時間 60 分 解答形式 マーク式・記述式併用 分量・難易(前年比較) 分量(減少・ 変化なし ・増加) 難易(易化・ 変化なし ・難化) 大問数は昨年までと同様に4題、解答数も昨年度と同様に 50 個(マーク式 40・記述式 10)で変化がない。 教科書レベルを超える「やや難」の設問は散見されるものの、全体としては標準的な問題が多数を占める。第二 次世界大戦後の問題が2で出題されたが難しい設問は少なかった。 出題の特徴 例年1・2が西欧史中心、3が東アジア史(中国)、4がその他の地域を扱うという問題構成。本年度は、3で 魏晋南北朝、4で東南アジアの貿易が出題され、昨年・一昨年と同じ構成となった。4択の正誤問題やマーク式 の解答と記述式の解答のバランスなども昨年と変わらず、出題の形式は固定している。 その他トピックス 出題形式、内容ともにここ数年変化がない。安定してきたともいえるが、今後の動向を注視したい。 <大問分析> 番号 出題形式 出題分野・テーマ 1 選択 記述 地中海の歴史 2 選択 記述 冷戦の時代 3 選択 記述 魏晋南北朝の時代 4 選択 記述 東南アジアの貿易 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 難易度 (9)オスマン帝国によるギリシア独立の承認を、アドリア ノープル(エディルネ)条約(1829)、ロンドン会議(1830) として正解をdとした。 (4)a西ドイツとソ連の国交は、アデナウアー首相の訪ソ で実現した(1955)。ブラント政権時代と考えると誤る。 (6)核拡散防止条約の加盟国を問う問題はやや難。 (1)b呉は西晋によって滅ぼされた。魏によって滅ぼさ れたのは蜀である。(5)d北斉を滅ぼしたのは隋ではな く、北周である。(6)玄奘を「法相宗」「新訳」から解答す るのは難しい。 標準 (8)「ハワイで先住民に殺された」のは、18 世紀イギリス の探検家クックである。 やや難 標準 標準 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断してい ます。 <学習対策> 出題される難問に目がいくが、高校世界史の内容を残さずマスターすることに集中すればよい。正誤判定の演習を 積み重ねていくこと、正誤の内容を細かくチェックする事が必要。時期を問う問題も多いため、対策を必要とする。本 学部は伝統的に大問の構成・出題形式がほぼ固定されているので、通史の学習を早めに終えて、個別対策に十分 な時間を確保することが攻略のカギとなるだろう。なお、ここ数年出題が少なかった文化史にも注意をはらっておき たい。 © 河合塾 2017 年
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