理科(化学) 東北大学 理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・農学部(前期) <全体分析> 試験時間 2科目 150 分 解答形式 空欄補充,記述,論述,選択 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 出題の特徴 理論,理論と無機,有機の3題形式。計算過程を示す問題や論述問題は例年出題される。今年度は,論述 問題が1題,計算過程を示す問題が1題出題された。 その他トピックス 昨年度と同様に論述問題が出題され,字数は 30 字で昨年並みの字数指定であった。 近年,出題が続いていた結晶格子の問題が昨年に続いて出題されなかった。 一部ではあるが,合成高分子(ポリビニルアルコール)に関する問題が出題された。 メタセシス反応が出題された。メタセシス反応は,2012 年度,後期試験で出題されている。 <大問分析> 出題分野・ テーマ 理論化学 範囲 コメント (設問内容・答案作成上のポイントなど) 水に関する正誤問題,気体,気液平衡,固体 の溶解度,CdS の溶解度積,熱化学,メタン ハイドレート 番号 出題形式 1 記述,計算 2 空欄補充 記述,計算 選択,論述 理論化学 無機化学 化学基礎・化学 金属のイオン化傾向,結晶の性質,Al,Zn の反応と性質,反応速度と固体の表面積 やや易 3 空欄補充 記述,計算 有機化学 化学 分子式 C19H24O6 で表されるトリエステルの 構造決定,メタセシス反応,ポリビニルアル コール,銀鏡反応の反応式 やや難 化学 難易度 標準 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断し ています。 <学習対策> 例年,東北大入試は基本から標準的な問題が多く出題されている。酸化還元,熱化学,結晶,化学平衡, 構造決定は特に頻出分野であり,演習を重ねることで典型問題の解法を確実に身につけておきたい。実験な どを通して,化学現象に対する化学的考察力を問う問題も出題されやすいため,表面的な知識のみでなく, 個々の現象を化学的根拠に基づいて説明できる力を養ってほしい。また,有機化学の構造決定の問題は,や や難しいものが出題されることもあり,十分な演習を積み重ねておいて欲しい。 © 河合塾 2016 年
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