理科(化学) 名古屋大学 工学部、理学部、農学部、医学部、 情報文化学部(自然情報学科)(前期) 1 / 1 試験時間 <全体分析> 情報文化学部(自然) 医・理・工・農学部 1科目で 75 分 2科目で 150 分 解答形式 導出過程を含む記述式、論述式、計算 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 大問は5題で昨年と同じである。問題量は昨年とほぼ同じ。昨年に比べて時間を要する計算問題が少なく、全体的 には易化した。 出題の特徴 導出過程を記述させる計算問題、論述問題は例年通り出題された。 その他トピックス 塩化セシウムの結晶構造を知らないと解けない問題やオゾン分解生成物を説明なしで問う問題が出題された。昨年 に引き続き核酸に関する問題が出題された。 <大問分析> 番号 出題形式 出題分野・テーマ 範囲 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 難易度 Ⅰ 記述 論述 計算 混合物の分離 結晶 化学基礎 化学 問1は空気の分析。見慣れない実験装置でやや難し やや難 い。問2は混合物の分離に関する正誤問題。問3は 結晶中のイオンの個数を求める問題。 Ⅱ 記述 論述 計算 硫黄の化合物 酸化還元 反応速度 化学平衡 化学 問1は硫黄の化合物を中心とした反応速度、平衡の 標準 移動、酸化還元に関する問題。問2はプロピオン酸 ナトリウム水溶液の電離平衡と pH 計算。 Ⅲ 記述 計算 溶液の性質 無機化学 化学 問1は沸点上昇、浸透圧の計算と、塩化ナトリウム 標準 に関する正誤問題。問2は塩の同定。 Ⅳ 記述 脂肪族化合物 芳香族化合物 合成高分子化合物 化学 オゾン分解、陽イオン交換樹脂。ベンゼンの構造や 標準 性質に関する正誤問題。扱われたのはほとんどが教 科書に記載されている化合物であり、解答しやす い。 Ⅴ 記述 糖 核酸 アミノ酸 ペプチド 化学 DNA、タンパク質、糖に関する問題。トリペプチ 標準 ドの異性体を数える設問はやや難しい。 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断してい ます。 <学習対策> 計算問題で、導出過程を記述させる問題は毎年出題されているので、要領よくまとめて答案を作成できるようにして おくことが大切である。論述問題も毎年出題されているので、教科書に載っている用語や考え方などを理解した上で、 簡潔に述べられるように練習しておこう。有機化学に関しては、天然高分子、合成高分子についても必ず出題される のでしっかり学習しておきたい。全体を通して基本的な知識で解ける問題が多いので、基本事項を押さえておくこと も重要である。 © 河合塾 2016 年
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