た 結 果 、 第 3 回 全 国 調 査 で は 過 去 2 回 の 調 査 に 用 法 や モ ニ タ リ ン グ な ど の 注 意 が 喚 起 さ れ て き 偶 発 症 対 策 委 員 会 の 全 国 調 査 に よ り 、 薬 剤 の 使 に よ る 偶 発 症 に つ い て 、 日 本 消 化 器 内 視 鏡 学 会 わ れ る よ う に な っ て き て い る 。 こ れ ら の 前 処 置 し て お り 、 文 面 に 検 査 の 内 容 ・ 目 的 、 具 体 的 な R C P ︶ に 応 じ た 複 写 式 の 説 明 ・ 同 意 書 を 用 意 化 管 内 視 鏡 、 気 管 支 内 視 鏡 、 超 音 波 内 視 鏡 、 E 内 視 鏡 検 査 の 場 合 も 各 々 の 検 査 ︵ 上 部 ・ 下 部 消 種 々 の 内 視 鏡 治 療 の み な ら ず 、 診 断 目 的 の 通 常 当 施 設 ︵ 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 内 視 鏡 科 ︶ で は (1 2 2 9) る 意 識 下 鎮 静 法 ︵ conscious sedation 比 べ 偶 発 症 の 頻 度 が 大 幅 に 減 少 し て き た が 、 依 ︶ が 広 く 行 イ ン フ ォ ー ム ド コ ン セ ン ト 投 与 し て 患 者 さ ん の 身 体 的 精 神 的 苦 痛 を 軽 減 す れ る が 、 近 年 こ れ ら に 加 え て 鎮 静 剤 や 鎮 痛 剤 を 酔 と 消 化 管 運 動 抑 制 剤 ︵ 鎮 痙 剤 ︶ の 投 与 が 行 わ 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 の 前 処 置 と し て 咽 頭 麻 を 回 避 す る た め の 注 意 点 に つ い て 述 べ る 。 本 稿 で は 、 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 に 伴 う 偶 発 症 死 然 亡 と す し る て な 1 ど 6 重 9 大 例 な が 偶 報 発 告 症 さ は れ な 、 く こ な の っ う て ち い 6 な 例 い1)が 。 は じ め に 偶 発 症 回 避 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 の 酸 関 連 疾 患 の 診 療 戦 略 に 潜 む リ ス ク ︿ 検 査 ・ 管 理 ﹀ 田 尻 久 雄 CLINICIAN ’02 NO. 516 84 !内視鏡検査を受ける際に注意する薬剤と中止期間 薬剤名 ワーファリン パナルジン プレタール アスピリン含有製剤(バフ ァ リ ン 錠(3 3 0"、8 1") 、 ミニマックス顆粒、E・A・C 錠、アスピリン末、バイア スピリン ペルサンチン、アンギナール エパデール、ソルミラン ドルナー、プロサイリン アンプラーグ プロレナール、オパルモン セロクラール、アポノール ロコルナール、エステリノール コメリアンコーワ ケタス サアミオン ベガ、ドメナン 治療内視鏡(EMR、Polypectomy、EST など) 検査(生検) 4日前より中止 5日前より中止 7日前に休薬 1 0∼1 4日前より休薬 3∼4日前より休薬 3∼4日前より休薬 7日前より休薬 7日前より休薬 休薬なし 1日前より休薬 7日前より休薬 7∼1 0日前より休薬 2日前より休薬 4∼5日前より休薬 1∼2日前より休薬 1∼2日前より休薬 1日前より休薬 2日前より休薬 2∼3日前より休薬 2∼3日前より休薬 2日前より休薬 2日前より休薬 1日前より休薬 2日前より休薬 2日前より休薬 2日前より休薬 2日前より休薬 2日前より休薬 1日前より休薬 2日前より休薬 治療後は、食事開始後再開。但し出血例は除く 出血がなければ翌日再開 出血傾向がある場合は慎重にお願いします。 出血傾向がある場合は慎重にお願いします。 (東京慈恵会医科大学内視鏡科) 投 レ 薬 与 ル 剤 、 ギ で 2)ー あ 急 反 り 速 応 、 な が 副 薬 あ 作 剤 る 用 の 。 と 吸 前 し 収 者 て 、 の 局 3)原 所 感 因 麻 受 と 酔 性 し 薬 の て 中 高 1)毒 い 過 と 例 量 ア 、 85 使 用 頻 度 の 高 さ を 考 え る と 最 も 注 意 を 要 す る 咽 頭 麻 酔 薬 ︵ キ シ ロ カ イ ン ︶ 提 示 す る 。 を 受 け る 際 に 注 意 す る 薬 剤 と 中 止 期 間 の 一 覧 を い る 。 表 ! に 当 施 設 で 実 施 し て い る 内 視 鏡 検 査 CLINICIAN ’02 NO. 516 ジ ュ ア ル で の 説 明 を 取 り 入 れ る よ う に 検 討 し て 最 近 で は 内 視 鏡 治 療 に 関 し て ビ デ オ を 用 い た ビ ん の 理 解 の 一 助 と な る こ と が 大 き な 利 点 で あ る 。 は 、 説 明 し た と い う 証 拠 だ け で は な く 、 患 者 さ で 同 意 を 得 て い る 。 口 頭 と 文 章 を 併 用 し た 説 明 必 ず 上 記 内 容 を 口 頭 で わ か り 易 く 説 明 し 、 書 面 査 後 の 注 意 な ど ︶ を 記 載 し て い る 。 検 査 前 に は 凝 固 剤 服 用 の 有 無 、 既 往 歴 、 治 療 中 の 病 気 、 検 予 防 す る た め の 注 意 点 ︵ ア レ ル ギ ー の 有 無 、 抗 方 法 、 偶 発 症 の 種 類 ・ 頻 度 ・ 対 応 策 、 偶 発 症 を (1 2 3 0) ② 内視鏡検査中の循環動態における鎮痙剤の影響(文献 2)より) ダブルプロダクトの経時的変化 心拍数×収縮期血圧/100 40 グルカゴン (遺伝子組換え) 35 ** 30 ** 25 * 20 * P<0.0005 ** P<0.0001 15 10 5 検定:Wilcoxon single rank test 0 −5 よ る 副 作 用 の 中 で は 、 抗 コ リ ン 剤 に よ る 心 悸 亢 臭化ブチルスコポラミン ** べ き 事 項 の 充 分 な 説 明 が 重 要 で あ る 。 鎮 痙 剤 に (1 2 3 1) 前処置前 鎮痙剤 投与 さ ん の 背 景 に 応 じ た 薬 剤 選 択 と 検 査 後 に 注 意 す 鎮 痙 剤 に よ る 偶 発 症 を 回 避 す る た め に は 、 患 者 観 鎮 察 痙 精 剤 度 向 上 の た め に は 鎮 痙 剤 は 必 須 で あ る 。 内視鏡 挿入 診 を し て 予 防 す る こ と が 大 切 で あ る 。 遅 れ た も の と 推 測 さ れ る 。 あ ら か じ め 詳 し い 問 2.5分 症 と 診 断 さ れ た 多 く は 局 所 麻 酔 薬 中 毒 の 発 見 が 5分 フ ィ ラ キ シ ー シ ョ ッ ク は き わ め て 稀 で 過 去 に 本 部 位 に 限 局 し て 反 応 を 起 こ す 型 が あ る が 、 ア ナ ナ フ ィ ラ キ シ ー シ ョ ッ ク ︶ を 示 す 型 と 接 触 し た 抜去後 レ ル ギ ー 反 応 が 起 こ り 発 症 す る 。 全 身 反 応 ︵ ア ー 反 応 は ご く 微 量 の 局 所 麻 酔 薬 に 対 し て ! 型 ア 前 に 把 握 し て お く こ と が 予 防 に な る 。 ア レ ル ギ あ る 。 逆 に こ れ ら を 回 避 す る こ と 、 あ る い は 事 者 4) や 局 肝 所 疾 麻 患 酔 な 薬 ど の 分 ︶ 、 解 5)能 貧 の 血 低 、 下 低 し 蛋 て 白 い 血 る 症 例 な ︵ ど 高 が 齢 CLINICIAN ’02 NO. 516 86 ル"剤 、 で サ あ イ る レ フ ー ル ス"ニ ︶ ト を ラ 0 ゼ ・ パ 2 ム # ︵ / 商 ! 品 の 名 ロ 濃 ヒ 度 プ に ノ し ー 87 至 適 鎮 静 度 と は 、 呼 び か け に 応 答 で き る 程 度 モ ニ タ リ ン グ の 実 際 剤 を 投 与 し て 行 う 。 当 施 設 で は 通 常 の 上 部 消 化 主 に ベ ン ゾ ジ ア ゼ ピ ン 系 鎮 静 剤 や 麻 薬 性 鎮 痛 意 識 下 鎮 静 法 す る こ と が 必 須 で あ る 。 応 の 出 現 を モ ニ タ リ ン グ で 直 ち に 発 見 し て 対 処 き る よ う に 投 与 量 を 調 節 し 、 過 剰 な 臓 器 抑 制 反 あ 摂 そ ゴ る 取 れ ン 。 を が は 意 あ 検 識 る 査 し こ 終 て と 了 行 か 後 う ら に よ 、 低 う 患 血 指 者 糖 導 さ 症 す ん 状 る に を こ は 引 と 食 き が 事 起 必 や こ 要 糖 す で 分 お よ り 充 分 な 鎮 痙 効 果 が 得 ら れ る 。 な お 、 グ ル カ い る 。 通 常 、 グ ル カ ゴ ン 1 ・ 0 # の 静 脈 注 射 に 設 で は グ ル カ ゴ ン を 鎮 痙 剤 の 第 一 選 択 薬 と し て に 与 え る 影 響 が 小 さ い こ と か ら ︵ 図 ! ︶ 、 当 施 な い 。 ブ ス コ パ ン に 比 べ グ ル カ ゴ ン は 循 環 動 態 ン 剤 ︵ ブ ス コ パ ン ︶ が 使 わ れ る こ と は ほ と ん ど 実 際 、 米 国 で は 内 視 鏡 検 査 の 前 処 置 薬 に 抗 コ リ の 反 応 を 観 察 し な が ら 適 切 な 鎮 静 状 態 を 維 持 で 想 的 な 鎮 静 状 態 を 維 持 す る の に 必 要 な 投 与 量 を 礎 疾 患 の 有 無 に よ っ て 臓 器 予 備 能 も 異 な り 、 理 あ 吸 る3)機 。 能 し の か 抑 し 制 な は が 最 ら 小 、 限 薬 に 剤 留 の め 個 る 体 よ 差 う や に 年 す 齢 べ ・ き 基 で で 、 患 者 さ ん の 苦 痛 は 極 力 軽 減 し つ つ も 循 環 呼 は 中 枢 神 経 系 以 外 に 循 環 呼 吸 機 能 も 抑 制 す る の # て ︶ 体 を 重 あ た り で 0 静 ・ 注 0 し 0 て 5 い # る / 。 $ こ ︵ れ 平 ら 均 の 0 薬 ・ 剤 3 を 評 価 し て そ れ を 軽 減 し て お く こ と 、 患 者 さ ん CLINICIAN ’02 NO. 516 安 全 に 行 う た め に は 、 事 前 に 患 者 さ ん の リ ス ク 正 確 に 決 定 す る こ と は 難 し い 。 こ の た め 本 法 を 進 な ど の 循 環 器 系 副 作 用 が と く に 注 意 を 要 す る 。 one shot の 意 識 が あ り 、 循 環 呼 吸 系 と 防 御 反 射 が 保 た れ 管 内 視 鏡 検 査 の 場 合 、 ベ ン ゾ ジ ア ゼ ピ ン 系 鎮 静 (1 2 3 2) 内 視 鏡 、 内 視 鏡 治 療 、 麻 薬 併 用 例 で は 適 時 モ ニ い が 、 高 齢 者 や 基 礎 疾 患 の あ る リ ス ク 例 、 緊 急 つ い て は 健 康 成 人 に 対 す る 通 常 検 査 で は 行 わ な 頻 呼 吸 の 有 無 を 適 時 確 認 す る 。 血 圧 ・ 心 拍 数 に の 変 化 ︵ 横 隔 膜 運 動 が 抑 制 さ れ て 低 換 気 に な る ︶ 、 必 要 が あ る 。 安 全 で あ り 、 内 視 鏡 検 査 予 約 時 に 説 明 し て お く 醒 後 も 転 倒 の 危 険 が あ り 付 き 添 い が い る ほ う が 過 し て い る こ と な ど が あ る 。 さ ら に 高 齢 者 は 覚 し た 場 合 は 再 鎮 静 の 危 険 が な い 充 分 な 時 間 が 経 起 イ の ド 立 タ 基 上 ・ ル 準 で 歩 サ と 安 行 イ し 静 し ン て に て が 1)し も 安 意 て ふ 定 識 回 ら し ・ 復 つ て 見 し か い 当 て な て 識 か い 許 が ら 4)容 清 帰 拮 範 明 宅 抗 囲 で さ 剤 で あ せ を あ る る 投 る 2)。 与 3)バ そ (1 2 3 3) に よ る 上 気 道 閉 塞 ︶ 、 腹 式 呼 吸 か ら 胸 式 呼 吸 へ 接 観 察 し て 、 い び き や シ ー ソ ー 呼 吸 ︵ 舌 根 沈 下 は 簡 便 な モ ニ タ リ ン グ が な い の で 患 者 さ ん を 直 ︵ オ キ シ ︶ メ の ー 計 タ 測 ー が に 簡 よ 便 る で 経 有 皮 用 動 で 脈 あ 血 る 酸 。 素 後 飽 者 和 に 度 視 す る 必 要 が あ る 。 前 者 の 指 標 と し て は パ ル ス 呼 吸 状 態 に つ い て は 酸 素 化 能 と 換 気 状 態 を 監 す る こ と が 最 も 確 実 な 方 法 で あ る 。 護 師 、 内 視 鏡 技 師 な ど が 患 者 さ ん の 状 態 を 観 察 あ く ま で も 補 助 手 段 で あ り 、 熟 練 し た 医 師 、 看 検 査 終 了 後 は 回 復 室 で 3 0 分 ∼ 1 時 間 ほ ど ベ ッ 後 3 ∼ 5 分 に 行 う 。 タ リ ン グ を 行 う 。 た だ し 、 モ ニ タ リ ン グ 装 置 は ジ ア ゼ ピ ン 系 鎮 静 剤 の 最 大 効 果 が 出 現 す る 投 与 で あ る 。 鎮 静 度 を 評 価 す る タ イ ミ ン グ は ベ ン ゾ し 眼 球 が や や 上 転 し た 表 情 ︶ は そ の 一 つ の 指 標 Verrill タ リ ン グ を 行 う 。 上 記 の 場 合 に 加 え て 循 環 器 系 SpO2 疾 患 の あ る 例 で は 心 電 図 の モ ニ タ リ ン グ も 行 う 。 に 応 じ て い ず れ か 、 ま た は す べ て の 因 子 の モ ニ 飽 和 度 、 心 電 図 な ど が 一 体 と な っ て い る 。 必 要 て い る が 、 多 く の 装 置 は 脈 拍 、 血 圧 、 血 中 酸 素 様 々 な 自 動 患 者 モ ニ タ リ ン グ 装 置 が 市 販 さ れ CLINICIAN ’02 NO. 516 て い る 状 態 を 示 す 。 徴 候 ︵ 上 眼 瞼 が 下 垂 88 の 5 年 間 、 − 3 回 全 国 調 査 報 告 1 9 9 3 年 よ り 1 ∼ 9 9 7 年 ま で 1)文 金 献 子 榮 蔵 ら : Gastroenterol Endosc 42, 308 313(2000) T. Hashimoto, et al. : Safety and efficacy of glucagon as a premedication for upper gastrointestinal endoscopy-a comparative study with butyl scopolamine bromide, : 2) 消 化 器 内 視 鏡 関 連 の 偶 発 症 に 関 す る 第 ︵ 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 教 授 内 視 鏡 科 ︶ 手 技 と し て 発 展 す る こ と を 期 待 す る 。 よ り 安 全 ・ 確 実 で 患 者 さ ん に と っ て 苦 痛 の な い 鏡 検 査 " を 目 指 し て き た 。 今 後 、 内 視 鏡 検 査 が 行 い 、 ! い つ の 間 に か 終 わ っ て し ま う 楽 な 内 視 実 で あ る 。 こ の た め 当 施 設 で は 意 識 下 鎮 静 法 を 痛 、 不 安 、 時 に 恐 怖 を 伴 う 検 査 で あ る こ と も 事 い く と 思 わ れ る 。 し か し 、 患 者 さ ん に と っ て 苦 ・ 治 療 に 不 可 欠 な 検 査 と し て ま す ま す 普 及 し て 説 し た 。 消 化 器 内 視 鏡 検 査 は 消 化 器 疾 患 の 診 断 注 意 点 、 適 切 な モ ニ タ リ ン グ の 実 際 に つ い て 概 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 に 伴 う 偶 発 症 の 予 防 と 89 CLINICIAN ’02 NO. 516 3) 荒 川 廣 志 Aliment Pharmacol. Ther., 16, 111 118(2002) : 115, 799 806 (2000) 静 法 の ∼ 循 環 ・ 呼 吸 動 態 に 及 ぼ す 影 響 、 慈 恵 医 大 誌 お わ り に 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 ∼ に お け る 意 識 下 鎮 (1 2 3 4)
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