法 が 推 奨 さ れ て い る 。 85 腫 瘍 数 2 ∼ 3 個 の 症 例 は 、 肝 切 除 ま た は 焼 灼 療 法 が 2 番 目 に 推 奨 さ れ て い る 。 ま た 3 ! 以 下 で 単 発 症 例 は 肝 切 除 が 優 先 で 、 3 ! 以 下 は 焼 灼 療 5 ! 以 下 単 発 ︶ と 一 致 す る 。 ガ イ ド ラ イ ン で は 、 植 の ミ ラ ノ 基 準 ︵ 3 ! 以 下 ・ 3 個 以 下 、 ま た は こ の 中 で 根 治 療 法 が 可 能 な 肝 癌 は 、 概 ね 肝 移 集 ま っ て い る 。 肝 癌 ︵ 低 悪 性 度 ︶ に 対 す る 治 療 適 応 に も 関 心 が る よ う に な っ た 。 ま た 、 近 年 は 逆 に 、 超 早 期 の 験 か ら ﹁ 肝 癌 の 悪 性 度 ﹂ と い う 概 念 が 注 目 さ れ が 困 難 と な る 再 発 例 が 報 告 さ れ 、 そ の よ う な 経 R F A 後 に 急 速 に 再 発 す る 例 や 、 そ の 後 の 治 療 奨 治 療 が 選 択 さ れ る 仕 組 み と な っ て い る 。 31)よ ﹂ り は 決 肝 定 障 さ 害 れ 度 、 、 ﹁ 腫 肝 瘍 癌 径 診 、 療 腫 ガ 瘍 イ 個 ド 数 ラ に イ よ ン っ 2 て 0 推 1 肝 細 胞 癌 の 治 療 は 肝 予 備 能 、 肝 癌 の 進 行 度 に か し 症 例 を 重 ね 、 観 察 期 間 が 長 く な る に つ れ 、 A の 対 立 軸 で 学 会 で の 議 論 が 行 わ れ て い た 。 し A の 治 療 成 績 を 肝 切 除 と 比 較 し 、 肝 切 除 vs. R F F A ︶ が 導 入 さ れ た 2 0 0 0 年 代 前 半 は 、 R F CLINICIAN ’14 NO. 631 は じ め に 肝 癌 焼 灼 療 法 に お い て ラ ジ オ 波 凝 固 療 法 ︵ R 肝悪 癌性 治度 療評 法価 選か 択ら の見 あた り 方 小 林 正 宏 (8 3 3) R F A を 行 っ て も 十 分 な 治 療 と な ら ず 、 局 所 再 移 が 多 い こ と が 知 ら れ て お り 、 局 所 治 療 で あ る 型 肝 癌 は 有 意 に 顕 微 鏡 的 門 脈 浸 潤 や 微 小 肝 内 転 化 型 は 悪 性 度 が 低 い と 考 え ら れ て い る 。 低 分 化 れ て い る 。 分 画 は 、 悪 性 度 を 反 映 す る マ ー カ ー と し て 知 ら あ る 。 こ の う ち P I V K A A F P absence or antagonist-! P I V K A − − わ が 国 L で 3 臨 ! 床 分 ︵ 使 画 ︵ 用 A さ F ︶ れ P 、 て A い F ! レ る 、 ク P 腫 ︵ A チ 瘍 F ン マ P 分 ー 画 カ L ︶ ー 3 で ︶ は 、 α-fetoprotein − protein induced by vitamin K − − (8 3 4) 連 し 、 低 分 化 型 肝 癌 は 悪 性 度 が 高 く 、 逆 に 高 分 悪 性 度 は 病 理 学 的 に は 組 織 分 化 度 と 密 接 に 関 腫 瘍 マ ー カ ー 度 が 高 い 〟 と 感 じ る 。 に 陥 る 腫 瘍 に 出 会 っ た と き 、 わ れ わ れ は 〝 悪 性 療 後 の 比 較 的 早 期 に 、 臨 床 的 に 制 御 困 難 な 状 態 し れ な い 。 い ず れ に し て も 自 然 経 過 あ る い は 治 期 に 出 現 す る 場 合 は 悪 性 度 が 高 い と 言 え る か も ジ の 進 行 で あ る が 、 主 腫 瘍 の 大 き さ に 比 し て 早 界 が あ る た め 、 術 前 に 悪 性 度 を 知 り う る 検 は 播 種 の リ ス ク を 伴 い 、 か つ 生 検 診 断 に は 限 か と な る も の で あ り 、 高 悪 性 度 結 節 に 対 す る 生 し か し 、 組 織 分 化 度 は 切 除 ま た は 生 検 で 明 ら が 必 要 で あ る 。 surro- 発 や 同 区 域 再 発 を 来 し や す い こ と が 考 え ら れ る 。 gate marker こ れ に 対 し て 肝 切 除 ︵ 特 に 系 統 的 切 除 ︶ で は 、 い 。 肉 眼 的 脈 管 侵 襲 や 肝 外 転 移 の 出 現 も ス テ ー 合 は ス テ ー ジ の 進 行 で あ り 、 悪 性 度 と は 言 え な ろ う か 。 腫 瘍 径 が 大 き い 場 合 や 腫 瘍 数 が 多 い 場 肝 癌 の 悪 性 度 と は 、 ど の よ う に 定 義 さ れ る だ 肝 癌 の 悪 性 度 は 肝 切 除 を 優 先 す べ き と 考 え る 。 る 。 こ の よ う な 観 点 か ら 、 悪 性 度 の 高 い 腫 瘍 に も 含 め て 切 除 さ れ 、 よ り 高 い 根 治 性 が 期 待 で き 挙 げ た よ う な 顕 微 鏡 的 門 脈 浸 潤 や 微 小 肝 内 転 移 門 脈 の 支 配 領 域 を 一 括 し て 切 除 す る た め 、 先 に CLINICIAN ’14 NO. 631 86 !PIVKA-"と AFP-L3分画による肝切除(OPE)および RFA 後の 無再発生存率 (文献2より引用改変) CLINICIAN ’14 NO. 631 L 未 満 で 比 較 す る と 、 P I V K A " 高 値 例 で V を た 有 K 実 当 意 A 施 院 に し の 顕 " た 3 微 1 症 # 鏡 0 例 以 的 0 の 下 門 A 無 3 脈 U 再 個 浸 / 発 以 潤 L 生 下 の 以 存 の 比 上 率 初 率 と 、 発 が 1 生 肝 高 0 存 癌 か 0 率 で っ A を R た U P F 。 / I A ま で の 検 討 に お い て も 、 P I V K A " 高 値 例 は て い る と の 報 告 が あ り 、 実 際 わ れ わ れ の 切 除 例 P I V K A − L 3 分 画 は 組 織 分 化 度 と 関 連 K た 有 A ︵ 意 図 に " ! 無 の ︶ 再 値 。 発 に こ 生 よ れ 存 り に 率 予 対 、 後 し 生 に て 存 差 手 率 を 術 と 認 例 も め で に な は 不 か 、 良 っ P で た2)I あ 。 V っ − L 3 分 画 10 % 同 様 に A F P − が 深 い と 言 わ れ て お り 、 A F P − 以 上 か つ 治 療 が R F A の 症 例 は 無 再 発 生 存 率 、 − 生 存 率 と も に 不 良 で あ っ た 。 − 87 画 像 所 見 と 肝 癌 悪 性 度 − 腫 瘍 悪 肉 性 眼 度 型 診 で 断 あ に る お い 。 ﹁ て 原 忘 発 れ 性 て 肝 は 癌 な 取 ら 扱 な い い 規 の 約3)が ﹂ 、 " は 顕 微 鏡 的 門 脈 浸 潤 に 関 連 し (8 3 5) る に 有 ス I ま る 腫 分 。 転 用 ト の た こ 瘍 超 送 で で 肝 化 と 肉 音 し あ あ 細 度 で 眼 波 、 る る 胞 も よ 型 検 多 。 た 相 画 り の 査 方 画 め も 像 詳 診 は 向 像 、 空 診 細 断 時 か デ 腫 間 断 に に 間 ら ー 瘍 分 ︵ 腫 有 お で 観 タ の 解 ガ 瘍 用 よ 推 察 を 形 能 ド の で び 定 で ワ 態 が キ 形 あ 空 す き ー を 高 セ 態 り 間 る る ク 把 く ト を 、 分 こ の ス 握 、 酸 把 造 解 と も テ す 高 ︶ 握 影 能 が 利 ー る コ 造 で を が 可 点 シ の ン 影 き 併 高 能 で ョ に ト M る 用 く と あ ン は ラ R 。 す 、 な 癒 合 型 で あ る 。 合 が 多 い と さ れ る 単 純 結 節 周 囲 増 殖 型 、 多 結 節 る の が 、 微 小 肝 内 転 移 や 顕 微 鏡 的 脈 管 浸 潤 の 割 適 応 に な る こ と は な い が 、 結 節 型 で 注 意 を 要 す 型 、 浸 潤 型 に 分 類 さ れ る 。 浸 潤 型 が 局 所 治 療 の 単 純 結 節 型 、 単 純 結 節 周 囲 増 殖 型 、 多 結 節 癒 合 に よ る と 、 肝 癌 の 肉 眼 型 は 小 結 節 境 界 不 明 瞭 型 、 ど の よ う に 診 断 ・ 治 療 を 行 う か は 未 だ 癌 と 診 断 で き な い 異 型 結 節 も 含 ま れ る こ と か ら 、 ま れ る こ と が 明 ら か と な っ た 。 し か し 一 部 に は 調 像 で 、 見 か け の 拡 散 係 数 ︵ A D C ︶ が 組 織 分 告 う し 肝 て 癌 い は る4)有 。 意 ま に た 低 、 分 M 化 R 型 I 肝 検 癌 査 の に 比 お 率 け が る 高 拡 い 散 と 強 報 け る 造 影 パ タ ー ン を 分 類 し 、 内 部 に 不 染 域 を 伴 し ば 認 め ら れ る 。 わ れ わ れ は washout 相 早 期 で 腫 瘍 全 体 が 高 吸 収 域 と な り 平 衡 相 で に 初 期 の 高 分 化 型 肝 癌 ︵ も 問 題 と な っ て い る 。 近 年 E O B M R I の 登 い て 述 べ て き た が 、 一 方 で 低 悪 性 度 肝 癌 の 治 療 こ こ ま で 高 悪 性 度 肝 癌 に 対 す る 治 療 方 針 に つ 低 悪 性 度 肝 癌 に 対 す る 治 療 分 化 型 肝 癌 で は A D C 値 が 低 下 す る 。 化 度 と 関 連 し て い る こ と が 報 告 さ れ て お り 、 低 さ れ る パ タ ー ン を 呈 さ な い こ と が に し お ば dynamic CT ︶ が 多 く 含 場 で 乏 血 性 の 結 節 が し ば し ば 検 出 さ れ 、 こ の 中 − early HCC (8 3 6) Gd-EOB-DTPA っ た 。 低 分 化 型 肝 癌 で は 腫 瘍 内 部 の 異 常 血 管 が contro- 再 度 減 少 し 、 典 型 的 な 中 分 化 型 肝 癌 が 示 す 動 脈 CLINICIAN ’14 NO. 631 88 !肝癌の悪性度と各種 surrogate marker との関連 (筆者作成) 89 は ガ イ ド ラ イ ン に 加 え て 、 悪 性 度 を 考 慮 し た 治 以 ま 上 と の め よ う に 、 肝 癌 の 治 療 方 針 を 決 め る 際 に 肝 癌 で あ る た め 、 R F A を 第 一 選 択 と し て い る 。 先 に 述 べ た よ う に 大 部 分 が 低 悪 性 度 の 高 分 化 型 し て い る 。 ま た こ の よ う な 乏 血 性 結 節 の 治 療 は 、 CLINICIAN ’14 NO. 631 向 が あ る 場 合 に は 生 検 ・ 治 療 を 考 慮 す る こ と と 方 針 と し て は 、 結 節 径 1 ・ 1 # を 超 え て 増 大 傾 癌 へ の 進 展 ︶ し た 。 し た が っ て 、 現 在 の 当 院 の 結 節 は 、 3 年 の 経 過 で 60 % が 多 血 化 ︵ 古 典 的 肝 当 院 の 検 討 で は 、 結 節 径 が 1 ・ 1 # を 超 え る オ 血 プ 化 シ ま ョ た ン は 検 1 査 ・ が 5 推 # 奨 を さ 超 れ え て る い 場 る1)合 。 に 生 検 な ど の ム で は 、 乏 血 性 結 節 は 基 本 的 に 経 過 観 察 で 、 多 ﹁ 肝 癌 診 療 ガ イ ド ラ イ ン ﹂ の 診 断 ア ル ゴ リ ズ versial surrogate marker 種 療 の 選 択 が 重 要 で あ の る 関 。 連 図 を ! 、 に 図 肝 " 癌 に 悪 悪 性 性 度 度 と を 各 で あ る 。 (8 3 7) !肝癌悪性度を考慮した肝癌治療の選択 (筆者作成) 肝 臓 セ ン タ ー ︵ 肝 臓 内 科 医 ︶ 長 ︶ : 科 学 的 根 拠 に 基 づ く 肝 癌 診 療 ガ イ Kobayashi M, et al : High serum des-gamma-carboxy prothrombin level predicts poor prognosis after radiofrequency ablation of hepatocellular carcinoma. Cancer, 115, 571-580 (2009) : 原 発 性 肝 癌 取 扱 い 規 約 第 5 版 補 Kawamura Y, et al : Heterogeneous type 4 enhancement of hepatocellular carcinoma on dynamic CT is associated with tumor recurrence after radiofrequency ablation. Am J Roentgenol, 197, 665-673 (2011) 90 CLINICIAN ’14 NO. 631 (8 3 8) 中 心 と し た 治 療 の ス ト ラ テ ジ ー の 概 念 を 示 し た の で 、 参 考 に し て い た だ け る と 幸 い で あ る 。 ︵ 虎 の 門 病 院 1)文 日 献 本 肝 臓 学 会 編 ド ラ イ ン 2 0 1 3 年 版 、 金 原 出 版 、 東 京 ︵ 2 0 1 3 ︶ 2) 3) 日 本 肝 癌 研 究 会 編 訂 版 、 金 原 出 版 、 東 京 ︵ 2 0 0 9 ︶ 4)
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