バイスタンダーの重要性と救急救命士の役割バイスタンダー CPR 実施率１３．２％、BLS 講習受講者１３万人（東京消防庁調べ）をどうとらえ向上させていくのか国府田洋明脈が虚脱していることと、現在使用できる薬剤静脈の確保においてはＣＰＡ傷病者の多くは静有効な場合は、適応があるとはいい難い。末梢困難な場合には有効だが、マスキングで換気がしての気道確保も搬送途上用手での気道確保が鎖式エアウエイやラリンゲアルマスク︶を使用成１２年東京消防庁管内︶である。器具︵食道閉 CLINICIAN ’02 NO. 508 Ｐられ向Ａかな上︵にいし有。た心意確か肺差かと停がにい止あ除え︶る細ば傷が動残病、が念者適実なの応施がうのでらちあきそ６るたう・症場と８例合は％ははい︵、、い平Ｃ明切︵ここでは心肺停止傷病者の蘇生率の意味︶がさて、救急救命士制度により飛躍的に救命率療がまた一歩近づいたと喜んだものである。は平成４年から︶、傷病者︵＝ 29 が乳酸化リンゲル液だけという事実からして、＝直接的な救命効果は期待できない。患者︶に救急医平成３年救急救命士法が成立したとき︵実働わが国の救急救命士制度と現状（２１１）平成１２年東京消防庁管内における救急到着前に心肺停止状態に陥った傷病者に対する都民等の処置の結果搬送総数８，１９７人処置なし７，１１８人（８６．８％）処置あり１，０７９人（１３．２％）とは不可能に近く、こきるが、数値化するこ事実は現場で実感はでただ、残念ながらこのになっていた。もちろん最初は自らの経験と仲したら救命できるかもしれないと期待するよう生︶が行われている現場に遭遇すると、もしかタンダーＣＰＲ︵そばに居合わせた人の心肺蘇（２１２）の大きな福音であろう。いつの頃からか、救急救命士として、バイス心拍再開あり３８３人（５．４％） ↓ 心拍再開あり９６人（８．９％）ったことは、この制度員の格差が大幅に縮ま都市と地方との救急隊質的な向上が図られ、国レベルで救急隊員のなっている。また、全いるわけである。率を向上させるための方策はないかと模索して待っているわけにはいかない。この間にも救命る者としては、救急救命士制度の進化を悠長にさて、われわれプレホスピタルケアに従事すバイスタンダーＣＰＲへの注目については精度が高くし、医療機関選定など能力は、飛躍的に向上の医学的な知識や観察度ではない。救急隊員者だけを前提にした制ことで及第点とすべきであろう。ば、とりあえずの１０年としては制度が定着したの制度自体が進化していくことを前提に考えれれた範囲での医療行為への参加である。今後こ欧米のパラメディクに比べ、まだまだ限定さ士制度は、ＣＰＡ傷病とはできない。 CLINICIAN ’02 NO. 508 もちろん、救急救命の制度の導入の効果として科学的に証明するこ 30 に東京消防庁と財団法人東京救急協会が都内でこの様な現状を憂慮し、ＢＬＳ講習の義務化 31 １３万人という数字がある。これは平成１２年度住民への救急の知識・技術の普及お粗末の限りである。がこの程度しか実施されていないのは、何とも施率である。確実に救命率を向上できるスキル病者に行われていたバイスタンダーＣＰＲの実年の東京消防庁の救急隊が搬送したＣＰＡの傷１３・２％という数字がある。これは、平成１２バイスタンダーＣＰＲ、ＢＬＳの実施率る。東京では約２００万人で２０％︶。ＣＰＲの実施率が飛躍的に増えるといわれていＳを実践できるようになると、バイスタンダーとになる︵生産者人口の２０％を超える人がＢＬ程度しかバイスタンダーＣＰＲ要員はいないこがあるだろうが、概ね３年と考えても約７５万人 CLINICIAN ’02 NO. 508 ・技術が記憶され実践可能であるかは、個人差るスも。ピっタとル充ケ実アさにせ従て事おすこるう者とと考しえてる当の然はの、話プでレあホ救急救命士制度の進化を待つ間にこの部分をとなかった場合では有意差が出ている。︵表︶統計的にもバイスタンダーＣＰＲがあった場合は決して感覚的な判断として誤りではなかった。何となくそう思いこんでいった。しかし、これ間の救急救命士からの話を聞いているうちに、であろう。どのぐらいの期間ＢＬＳ講習の知識本赤十字社などでも講習を実施しているが、そ運転免許取得時に教習所で行っているものや日１００人に１人程度の受講者である。この他、が都民の人口をおよそ１３００万人とした場合、習の受講人員である。かなり多くはなってきた実施したＢＬＳ︵器具を使わない救命処置︶講ＢＬＳが実践できる人の養成は年間２５万人程度の数字を加えてもせいぜい都内で自信を持って（２１３）どでＢＬＳレベルの講習を自主開催できるよう成に力を入れたいと考えている。地域や職場なが認定している応急手当普及員の資格者︶の養そこで今後は、一般市民の指導員︵消防機関しょせん限界がある。不可欠となっている。限られた数の指導員では、マンで技術を伝えていくという手作業の部分が訓練用人形などを使い、指導員がマン・ツウ・思われる。しかし、講習は、実技指導が重要で例なども聞こえ始めそれなりの成果はあったと希望する人は年々増加し、救急現場から奏効事︵財団法人東京救急協会指導課長︶（２１４）１３万人に講習を行うようになっている。受講を日夜続けている。当初は、年間６万人程度から始まり、昨年はいながら、ＢＬＳレベルの知識・技術の普及をたる目的として発足した機関である。ＢＬＳレベルの知識・技術を普及することを主財団法人東京救急協会は、平成６年に住民にタルケアに従事する救急救命士の多くがそう思率を欧米並みに近づけておきたい。プレホスピ化するまでには、バイスタンダーＣＰＲの実施ることが望ましい。試行錯誤しながらも救急救命士制度が次に進性を理解し学びたいというニーズが大前提であを唱える向きもある。しかし、住民が真に重要ものである。な人を養成し、鼠算式に普及していこうという CLINICIAN ’02 NO. 508 32