29 群馬ESD研究会 - e-CLINICIAN

S
D
手
技
に
つ
い
て
の
検
討
も
行
い
ま
す
。
ラ
イ
ブ
デ
モ
で
の
講
習
は
難
し
い
で
す
が
、
ビ
デ
オ
で
も
動
59
術
前
診
断
、
病
理
学
的
検
討
の
重
要
性
な
ど
の
理
解
を
深
め
て
も
ら
い
ま
す
。
ま
た
ビ
デ
オ
で
実
際
の
E
実
習
に
先
立
っ
て
1
時
間
ほ
ど
講
義
を
行
い
、
た
だ
手
技
の
習
得
だ
け
で
は
な
く
、
E
S
D
の
適
応
や
な
豚
の
胃
を
分
け
て
も
ら
い
初
心
者
の
ト
レ
ー
ニ
ン
グ
の
た
め
に
設
立
し
ま
し
た
。
佐
久
総
合
病
院
で
小
山
先
生
ら
が
行
っ
て
い
る
ト
レ
ー
ニ
ン
グ
法
を
参
考
に
、
群
馬
県
食
肉
公
社
で
新
鮮
操
作
に
習
熟
し
て
お
く
こ
と
が
、
安
全
で
確
実
な
E
S
D
を
行
う
た
め
に
は
必
要
と
考
え
ま
す
。
そ
こ
で
、
誰
も
が
す
ぐ
に
始
め
ら
れ
る
も
の
で
は
あ
り
ま
せ
ん
。
や
は
り
術
前
に
ト
レ
ー
ニ
ン
グ
を
行
い
、
内
視
鏡
し
か
し
、
そ
の
手
技
の
難
し
さ
や
、
出
血
や
穿
孔
な
ど
の
偶
発
症
の
重
大
性
を
考
え
れ
ば
、
内
視
鏡
医
の
従
来
の
E
M
R
で
は
治
療
で
き
な
か
っ
た
早
期
胃
癌
も
一
括
切
除
が
可
能
で
あ
る
優
れ
た
治
療
法
で
す
。
CLINICIAN ’06 NO. 549
た
歴
史
の
浅
い
研
究
会
で
す
。
内
視
鏡
的
粘
膜
下
層
剥
離
術
︵
E
S
D
︶
と
い
う
新
し
い
治
療
手
技
は
、
群
馬
E
S
D
研
究
会
は
平
成
1
6
年
1
0
月
3
0
日
か
ら
始
ま
り
、
平
成
1
7
年
1
1
月
5
日
に
第
5
回
が
行
わ
れ
会
の
あ
ゆ
み
群
馬
E
S
D
研
究
会
︵
前
橋
赤
十
字
病
院
代
表
世
話
人
連
載
2
9
研
究
会
拝
見
︿
全
国
消
化
器
疾
患
研
究
会
よ
り
﹀
消
化
器
病
セ
ン
タ
ー
小
野
里
副康
部
長
︶
博
(4
8
1)
!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
:
2
0
0
X
年
7
月
、
検
診
で
発
見
さ
れ
た
胃
:
既 症
往
歴 例
現
病
歴
:
角
部
の
近
接
し
た
3
個
の
同
時
性
多
発
早
期
胃
癌
に
対
し
07
0
05
7
07
歳 歳 歳 歳
代 代 代 代
半 前 後 後
ば 半 半 半
、 、 、 、
胆 大 右 女
石 腸 乳 性
手 癌 癌
術 手 手
術 術
胃
癌
の
1
例
異
時
性
︵
瘢
痕
部
、
2
年
後
︶
多
発
早
期
E
S
D
に
て
治
療
し
た
同
時
性
︵
三
重
複
︶
、
症
例
報
告
切 内
除 視
が 鏡
確 的
認 粘
で 膜
︵
︵
き 下
前
前
た 層
橋
橋
た 剥
消 赤
赤
め 離
十伊 化 十小
外 術
器 字
字
病 病
病
来 ︵
セ 院野
院
で E
藤
ン
経 S
タ
病
過 D
里
ー
理
観 ︶
部
秀
察 を
康
副
を 行
部
部
し い
長明 長
博
て 、
︶
︶
い 一
た 括 !!!!!!!!!!!!!!!!!!
。
!!!!!!!!!!!!!!
Group!
検 痕 行
で 辺 い
縁 、
の 除
黄 菌
色 に
の 腫 成
た に 功
め 接 し
治 し て
療 て い
目 わ た
的 ず が
で か 、
入 に 2
院 隆 年
し 起 後
た を の
。 認 5
め 月
、 、
生 瘢
(4
8
2)
そ
の
後
ヘ
リ
コ
バ
ク
タ
ー
・
ピ
ロ
リ
に
対
し
除
菌
療
法
も
基
づ
い
て
内
視
鏡
で
治
せ
る
早
期
胃
癌
の
患
者
さ
ん
を
増
や
す
べ
く
が
ん
ば
っ
て
い
く
所
存
で
す
。
現
段
階
で
は
よ
い
と
考
え
て
い
ま
す
。
確
実
な
術
前
診
断
、
安
全
な
手
技
、
そ
し
て
確
実
な
病
理
診
断
に
操
作
を
覚
え
、
比
較
的
安
全
で
や
り
や
す
い
前
庭
部
の
病
変
か
ら
E
S
D
の
本
番
を
始
め
る
と
い
う
の
が
豚
の
胃
は
粘
膜
が
厚
く
、
硬
い
た
め
感
覚
的
に
人
間
と
同
じ
で
は
あ
り
ま
せ
ん
が
、
豚
の
胃
で
内
視
鏡
で
、
術
者
に
も
役
立
ち
ま
す
。
CLINICIAN ’06 NO. 549
画
で
す
の
で
手
技
の
理
解
に
有
効
で
す
。
ま
た
繰
り
返
し
反
省
点
な
ど
を
検
討
す
る
こ
と
も
で
き
ま
す
の
60
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
え
ら
れ
E
S
D
可
能
と
診
断
し
た
。
グ
リ
セ
オ
ー
ル
に
イ
い
が
全
体
的
に
隆
起
し
、
経
過
か
ら
も
粘
膜
内
病
変
と
考
局
注
し
た
と
こ
ろ
、
瘢
痕
部
は
き
れ
い
な
隆
起
と
な
ら
な
に
マ
ー
キ
ン
グ
を
施
行
し
︵
図
%
︶
、
グ
リ
セ
オ
ー
ル
を
は
切
除
不
可
能
と
考
え
ら
れ
E
S
D
を
選
択
し
た
。
周
囲
痕
上
に
存
在
す
る
-a
病
変
を
認
め
た
。
通
常
の
E
M
R
で
の
口
側
の
切
除
線
近
傍
に
存
在
し
た
黄
色
腫
に
接
し
て
瘢
今
回
の
治
療
経
過
上
部
内
視
鏡
像
︵
図
$
︶
で
前
回
高
分
化
型
腺
癌
で
あ
り
、
完
全
切
除
で
あ
っ
た
。
.
で
そ
の
な
か
に
独
立
し
た
3
個
の
粘
膜
内
癌
を
認
め
、
し
た
。
病
理
組
織
像
︵
図
#
︶
で
は
切
除
標
本
は
5
6
×
4
5
え
E
S
D
を
選
択
し
、
黄
色
腫
を
残
す
よ
う
に
一
括
切
除
端
の
病
理
学
的
診
断
が
不
明
瞭
と
な
る
危
険
が
あ
る
と
考
内
病
変
で
あ
る
が
、
近
接
し
通
常
の
E
M
R
で
は
水
平
断
型
の
m
癌
で
胃
癌
学
会
の
内
視
鏡
治
療
の
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
色
腫
︵
矢
印
︶
を
認
め
た
。
各
々
は
2
/
以
内
の
高
分
化
で
は
角
部
に
連
続
す
る
3
個
の
-a
病
変
と
そ
の
口
側
に
黄
初
回
治
療
経
過
:
ン
ジ
ゴ
カ
ル
ミ
ン
を
混
ぜ
て
粘
膜
下
層
が
青
く
観
察
さ
れ
:
る
よ
う
に
し
て
、
口
側
の
瘢
痕
で
は
な
い
部
位
か
ら
黄
色
上
部
消
化
管
内
視
鏡
像
︵
図
!
、
"
︶
で に 間
が 切 所 を よ 慎 除 ︵ の た ︵ 腫
る 視
黄 腫 隔 病 変 鏡 術 通 除 要 切 う 重 可 図 線 と 図 を
色 瘍 で 理 形 像 後 常 後 時 開 に に 能 ( 維 こ & 含
腫 の 標 組 も ︵ と よ の 間 し ︵ 剥 な ︶ 化 ろ 、 め
、
、 露 本 織 軽 図 く り 潰 は 、 図 離 ラ
き の で ' I
-a 癌 出 を 像 度 + に も 瘍 約 そ ) を イ
強 、 ︶
。 T
、 、 は 作
で ︶ 偶 白 底 2 の ︶ 続 ン れ い 先 線 ナ
い
1
2瘢 認 製 切 あ で 発 く は 時 後 剥 け に
部 端
イ
× 痕 め し 除 っ も 症 観 線 間 瘢 離 た 沿 な 分 に 維 フ
化
切
1
1が な 検 粘 た 遺 な 察 維 で 痕 を 。 っ
を 透
を
× 連 か 索 膜 。 残 ど さ 化 と 部 続 重 て 除 フ 明 の
用
な
面
3 続 っ し は
再 問 れ の く の け 力 、
レ フ い い
. し た た4
7
ー
発 題 た 強 に 剥 、 で 病 か
、 て 。 。 ×
は は ︵ か 偶 離 肛 病 変 ら ッ ド 部 て
高 観 H 肉3
7
認 な 図 っ 発 を 門 変 の 連 ク を 分 E
分 察 E 眼 .
め く * た 症 後 側 部 下 続 ス 装 の S
化 さ 染 的 で
E な 壁 の が に す ナ 着 剥 D
ず 、 ︶
。
型 れ 色 に 固
S く 側 切 垂 潜 る イ し 離 を
、 1
腺 た の も 定
D 終 か 除 れ り 安 フ 、 が 開
瘢 年
癌 ︵ 弱 切 後
瘢 了 ら ラ 下 込 全 を 瘢 終 始
後
痕
で 図 拡 除 2
痕 し 続 イ が み に 用 痕 わ し
の
に
粘 , 大 面 .
部 た け ン る 、 切 い 部 っ た
内
よ
︶
。
。 、
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
−
病
変
は
0
:
61
CLINICIAN ’06 NO. 549
(4
8
3)
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!上部消化管内視鏡像
"上部消化管内視鏡像
角部に連続する3個の!a 病変とその口側に黄色腫(矢印)を認めた。
#病理組織像
Triple gastric cancer.[pap tub1, m, !a]GIF ESD.
"#
1!
切除標本は5
6×4
5"でそのなかに独立した3個の粘膜内癌を認め、高分化型
腺癌であり、完全切除であった。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(4
8
4)
CLINICIAN ’06 NO. 549
62
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!
"
#
$
%
&
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
63
CLINICIAN ’06 NO. 549
(4
8
5)
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!
"
#病理組織像
1
1
0
1
0
1
Xanthoma
!a
!a
!a
Scar
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(4
8
6)
CLINICIAN ’06 NO. 549
64
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!病理組織像(HE 染色)
"病理組織像(マロリー染色、平滑筋アクチン染色)
Mallory 染色
Mallory 染色
Scar
平滑筋アクチン
Xanthoma
!a
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
65
CLINICIAN ’06 NO. 549
(4
8
7)
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
に
努
め
た
い
と
考
え
て
い
る
。
こ
の
よ
う
な
興
味
深
い
症
例
も
呈
示
し
、
E
S
D
の
普
及
当
研
究
会
で
は
、
基
本
的
な
手
技
の
講
習
だ
け
で
は
な
く
、
能
な
手
技
で
、
今
後
ま
す
ま
す
普
及
す
る
と
考
え
ら
れ
る
。
病
変
や
潰
瘍
瘢
痕
部
の
病
変
に
対
し
て
も
粘
膜
切
除
が
可
E
S
D
は
通
常
の
E
M
R
で
は
切
除
不
可
能
な
大
き
な
お
わ
り
に
証
明
さ
れ
た
。
表
面
が
一
緒
に
剥
離
さ
れ
て
い
る
こ
と
が
病
理
学
的
に
も
維
が
明
瞭
と
な
り
︵
図
"
︶
、
E
S
D
瘢
痕
部
で
は
筋
層
れ
た
。
平
滑
筋
ア
ク
チ
ン
の
免
疫
染
色
で
は
、
染
色
筋
線
D
瘢
痕
部
で
は
膠
原
線
維
と
筋
線
維
が
混
在
し
て
観
察
さ
維
を
青
く
、
筋
線
維
を
赤
く
染
め
て
観
察
す
る
と
、
E
S
観
察
さ
れ
た
︵
図
!
︶
。
マ
ロ
リ
ー
染
色
に
て
、
膠
原
線
粘
膜
筋
板
が
消
失
し
、
再
生
上
皮
に
被
覆
さ
れ
た
粘
膜
が
そ
れ
に
連
続
し
た
E
S
D
後
の
再
生
、
瘢
痕
と
思
わ
れ
る
た
。
H
E
染
色
で
も
粘
膜
筋
板
の
保
た
れ
て
い
る
部
分
と
、
膜
内
に
限
局
し
脈
管
侵
襲
は
認
め
ず
、
完
全
切
除
で
あ
っ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(4
8
8)
CLINICIAN ’06 NO. 549
66