Kobe University Repository : Kernel Title <紹介及批評>太田哲三氏著『工業會計及び原價計算』 Author(s) 林, 健二 Citation 国民経済雑誌, 63(4): 578*-580 Issue date 1937-10 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/00055245 Create Date: 2014-10-29 授は、工業倉計 ・原慣計算 に開 しても既 に多- の論文を 合計撃 の構成 とし て斯単 に多大 の貢献 を され た太田教 7 二二 之等 の約款は 'そ の l項 でも貿易業務 の途行上忽詔 に 畿表 され て居 るが'今回 この間題 に関 し て同教授 の纏 ま (五 七 八 ) 付す べからざ る重要事項であ るが'著者 の博識 と努力と った 一書を得た事 は畢 界並 び に蜜際 家 にと って誠 に喜ば 第 四鞭 はよ-之等 の凡 てを 一巻 に纏 め得 て、この貿 易商 持上 の し いこと である。 第 六 十 三番 基礎知識 を単 罪業鼎 に提供 された のであ る。苦際此種 の 教 授が金団 された朗 は'そ の序 文 にも見 る様 に次 の諸 研究 はー法 理と商務 の二面 に亙- それが法域 と慣習 と を異 にす る各国間 に及 ぶ多種多様 の商 品交 通 に賞 現 さる 著者は 工業合 計と原慣計算 の関 係 に就 てそ の抱懐 し て 鮎 にあ ると考 へられ るO って' 氏 の如き多年賛際界 に活動 しながら' 常 にそ の寒路 居 る鰭系 に肉附けを行 って太署 が出来 上 った のであ ると 1ため-到底 尋常畢究 のよ-す るところではな いのであ を フィ ロソ ファ イズす るため の研究 と努力 とに精進 され 述 べてあ る。そ の濃系は攻 の本書 聾別を見 ること に依 っ 庶 慣計算 . てきた人士 にし て始 め て馬 し能 ふと ころ のも のであ るO 第 三車 個 投 合 原憤 計 算 、第 庶 偶 構成 婆 粟へ 第 六章 経 費 諸勘 定 の整 理、第 十 二単 部 門費 計算へ 第 八章 製 造 勘 定 の髄系 へ 第 十章 著者 が工業簿 記組織を三種 、即 ち、商的工業簿 記、程合 この章別 に於 て第 二茸商的 工業簿 記 の意味す る所は、 療 準 原 伺計 算 九章 別 庶傭 計 算 、第 七章 第 四 等 厨 慣計算 の稗 別 、 節 玉章 商 的 工業 簿 記 て知れ る であらう。 定慣 二回 第 三皐 緒 論 へ 第 二審 それ だけ に、か 1る研究著述は、今後と雄も さう容易 - ( 賓文館 硯はれ でるも のとは思 はれ. たいので、 1屠著者 の労苦 に 感謝し本書 の慣値 を尊重し凌 い。 八十鎮 ) ( 昭和十二年 八月 二十 五日) (上牧 酉 三) 太 田哲三氏著 ﹃工業合計 及 び庶慣計算 ﹄ 工業簿記'濁立工糞簿記 に大別す る論述 に見出す ことが 計算 のみを 以 てそ の合 計を整 理す ることが出来' こ の場 し亀岡 lでな- 、小 規模 の工業 に於 ては外部 活動 の記録 出来 る 算 の論 述 が第 二章 と如何 に閲聯 す るかを今 少し-判然 た 閲聯 に映け る親 がな いではな い。第 三章 に始ま る原慣計 は原慣計算 が第 九 ・十章 の前提 であ るとは 云 へー前後 の 速 に依 って永-中断 され 第 九 ・十華 に硯はれ てゐ ること 工業 の規模 の大小 に依 って、合 計 の方法 は 必ず 合 には簿 記 の制度 方法 は安男業者 の簿 記と大差 な-' こ ら し める ことが必要 であ らう 0 濁 立し 二系統 の簿 記 に分 割す るも のであ る。綜合 工業簿 業簿 記 に於 け る内部活動 の記録 計算 、即 ち 工場 の計 算を け て計算整 理す るも のであ って、澗 立工業簿 記は綜 合 工 を 記録 計算 す る に止らず、内部 活動 に ついても勘定を設 算 に依 ら な いのであ る。綜合 工業簿 記は外部活動 の取引 る.部 門費 計算 が第 七署とし てこれ に績 - のも亦 この篤 かを述 べてあり'そ の行 き方 が普通 の場合 と は 蓮 で あ の原債 から始 めて原慣瞳 類 の諸 項L 7 L T i i T が如何 に計算 され る て居 る のであ るが、第 六章 個別原慣計算 に於 ては、製 品 の分類 及び操 業度 と の開 放 に依 る分類 に ついて論 ぜられ な ほ第 五葦原慣構成要素 は原債種類 '原債配 賦 手続 上 o t れ を商的 工菓簿 記 と呼び得 .'(-損益 計算 は行 ふも原慣 計 記並 びに猫立 工業簿 記 に於 ては、製 品仕 上- に関 す る計 次 に著者 は従来 の著述 が飴- にも撃 間的 であり、徒 ら め であ る。 こ の行 き方 の可 否は兎 に角 とし て、講潜 の注 的 工業簿 記は原慣計算を伴 はす '小 工業 の合 計 に適 用し に理論 の垂備 に偏 し、苦 用 に疎 -、殊 に米国 の原債 計算 算 を 必要 とし、精疎 の相 違はあ る にし ても、鼓 に原債計 得 るも のであ ってt か 1る場 合 に於け る損益計算方 法、 等 の風を受け て所謂個別原債 の計 算 のみを主 問題 とし、 意す べき鮎 であらう 。 収支簿 記法 、損 益勘 定 の分 割'帳簿 の諸 問題 が 詮 か れ 従 って 1般 工業 家 の要求 に副 はな い憾 を看 取し、 こ の鮎 算を 必要 とす る のであ る( 第 三阜第 三節 L o か- の如 -覇 て属少 、驚 鴎的な考慮 からすれ ば誠 に常を得 たも の であ の是 正 に努 められた Oそ の現 はれ は個別原慣計算 の詳述 (五 七九 ) 一二三 るが、原債 計算を伴 ふ工業簿 記 の組 織 が、原慣計算 の諭 瀦 介 及批 評 T二四 聯 ( 第 三茸第 二節 ).全 部 計算 と部分 計算 (第 四葦 第 四 (五 八〇) に並行 し て綜 合原債 計算 が他 の著書 よ-も細 密 に述 べら 節)'償 却費 及資 本利 子(第 五葦第 三範)-操 業度 と の 関 第 四雛 れ て居 るこ とであ る。即 ち、概括 的 に挙 げ るな らば .蘇 東 によ る原債 の分類 ( 第 五章 第 五節) 計算慣格 ( 振替 慣 第 六 十 三番 合 原慣計算種類 軍 1及部門 別綜合原慣計算 '級 別綜 含 格)( 環 七茸第 三節 )等 の問 題が夫 々通常 の所 に論 ぜられ 近時我 が国 に於 て原慣計算 に関 す る研究 が進展 し っ 1 原債 計算 、組 別糧食 原慣 計算 、 工程別綜合原債 計算 、聯 葦)O理論的 に云 ふな ら ば'個別原慣 計算 が綜 合原煩 計 あり、奴 に著書 ・論 文 が相次 いで公 灯され て居 るが; こ てゐ るO 算 に封 し てより菅 沼的な形式 であ-、 逆 に云 へぼ綜 合原 れ を以 て充分 と些 石仏難- '本書 の稗 益す る所妙 -な い 産 品原慣計算 の諸 問題 が説 かれ て居 る の で あ る ( 第八 偽計算 は個 別原慣 計算 の特 殊な 一形式 にす ぎな いO普 遍 のを信ず る。講書 の秋辰 -江 湖 に推奨 した い.(工瞥無骨 健 二) 的 な形式 はそれ が含 むす べての場 合 に適 用し得 る。故 に ( 林 全書 第 十四 番 ' 本 文 三 二〇 富、 千 倉 書 房 蒙 布 ) 1 J. 7. e t 下 の逸 材 とし て人 のよ- 知 る と こ ろや あ る. 年)、 「カ ナ ダ の囲 瞭 貸 借 」 (一九 二四 年)を 著 は L t タウ シッ ク門 著 者 は シカ ゴ大 挙 経済 聾 教 授 、 夙 に 「ダ ンピ ング 」(l九 二 二 t Vi n e r .S t u d i e si nt hh e o r yo fint e r natin oa l r a d e .Ne wYo r kt 9 13 8 v o ,x v,6 5 0p. ﹃ 国際貿 易理論 の研究﹄ ヴ ァ イ ナ- 個別原慣計 算 の理論 は綜 合原債計算 の場合 にも用 ひ得 る のであ るo Lかし特定 の場 合 に普 浦的な形式 を そ のま 適 用す る ことは不便 であ-葦疎的 ではな いことが往 々起 るのであ るO且 つ 普 遍的 な理論 ・形式 を重税す る著書 を謹 むも のは これ にとらはれす ぎ る倶 れが多分 に存 審 す るJこの鮎を洞見 し著者 が綜 合原慣計 算 に個別原憤計 算 に封臆 す る地位を輿 へた ことは敬 服す べき であ る. ・ な は著 者は茸接 的方 面 を重税す るとは表 へ、決 し て理 論 的部分 を軽成す ることな- .原債 計算 と損益計 算 の閲
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