Title Author(s) Citation Issue Date Type 東アジアの雁行型経済発展 : 成功と再構成 小島, 清 世界経済評論, 42(11): 8-18 1998-11 Journal Article Text Version publisher URL http://hdl.handle.net/10086/16704 Right Hitotsubashi University Repository 1 1 月号 ( 1 9 98 ) 世界経済評論 教 授 ) 漸 (一橋 大学名 誉 中身 を 理解すよう に'雁行 形態論 の 通貨切り下げ ジア諸国 のこれ以上 の は、他 の東 アグ を維持 し て いる こと の米ド ルペ ッを 切下げず ' 香港 ド ル 込まれ'な お政権 の崩壊 にま で追 い 中国 が人民元混乱 のさな か にあ る。 引き揚げられブ た ルに使 われ、急 激 に が流入し' バ 間 から大 量 の短 期 外 資 り) 。 こ の隙米 国 の要 請 ・圧 力 に よ 為替市場を早未整備 であ った金 融 ・ 体経済 の危機 ヽ T J ) であ るが故 にではな い。 開発途上国 であ った が故 る ことなし に、雁行 型 とし て高-評競争 を回避 さ せて いる ての いる 危機を加速 しも で' むし ろ アジア 紀型危機対策 き であ った。 二十 一世 にも'未 だわ が、 理論 的 にも実際的 優先 にやる べ国 際流動性 の補給 を最 はかるため のを阻止 し、 為替安定 を ネー の流出入Fは、大 量 のホ ット マ であ る。 IM 世 紀型危機 」 の典 型 した ( 多 分 ま って自由化 ・開放 化 は挫折、墜落 し、危機 に 一転 し た 一九七九年 と批判す る のであ る。 機」 を引 き起 こし た。 「ア ジア通貨 ル危 にま で影 響 を 及 ぼ し そ の 後t 為替相場制 をからな いまま自由変 動 のがイ ン ピ告 アし の底 なそ しれ ドネ シア ・ル勧 た。 っ明 であ てら 、実 危機 貨回 」難 に軌道 の困 は' か 金 「 に 融乗・ 通今 の り る。東 アジア の と非 難 され て い 復、金 融体制 る べき =本 が' 景気 回 ツ切り下げ に端 七月初 め' タイ のバー フィリ ピ ン' マを発し た通 貨暴落 は、 本 政権 の交替 の再 建 に成 功 せず '橋 安傾向 が止ま にま で追 いこま れ'円 シアに波 及Lt レー シアへ イ ンドネ シ ンガ ポ ー さら には韓国 '香港、 いのは困 ったらず '輸 入 が拡 大し な ア の支え にな価 され て いる。東 ア ジ 言われ た発展 に、東 ア ジア の奇 跡 と アは ス ハルー つつあ る。 イ ンドネ シ 東 雁 経 行 済 の 型 ア 発 展 ジ 為替相場 が大 。 為替投機 がおそ い' し た。 「二十幅 一に行 き過ぎ な程減価 展は墜落か かし ら に 〃 一 雁 の雁 群れ 行日型 本を 発 こ失 れは 速 Jし E〃 TRO バ ン コック で の 平成十年々頭川 後 にあ る 赤 松 柳であ るD 発想 の背 コ g r o gee S e p士atの 「雁 行 型 態 論」f yi ・ 要 博 t e nomi c g wt rロ Of e c? に な っ て き たh か がいかにポ ピュラー 発展論」 は今 を物語 るO 「 雁行 型 I-な ど にも 公 や国 の世 界投資 レポ 式連 にと 高-評価 され て ( -) り上げ ら れ、 構 再 成 と - t i i n al i tF の 厳 し い 処 方 等 cn od I M いる。し かる に他 方、 ( とを 韓呑 国ん は経 済調 再建 へ を 受二 入れこ たタ y ) で協 融資 七 のイ 論争 洋行 経形 済態型 一九 ア発展」 ( だ っ東 た雁 ア九 ジ 武者陵 司 「 幻 成 功 1 情況 にあ る。 し たが って直接投資主 再出 発す る踊-場 で 一息 ついて いる AMF (ア ジア通貨基金) のごとき ものを作 る必要 があ る。 〇年代 に入 って本格化し た東 ア ジア 剰 な流出 入、 それ による バブ ルの発 う 、金利差稼 ぎ の短期外国資本 の過 繰返し にな るが'今回 の東 ア ジア わけ ではな い。 の直接投資主導型成長 はt l〇% に 各 創 り出 したかを' 理論的 に解 明し て 導 いた。 そう な ると外貨債務 の支 払 は不可能 にな る のであ る。 ク ロー ニI ( 仲間内)資本主義 と 折し たわけ ではな い。無 用 にな った か、 財 閥 と政権 の癒着 とか、 い- つ 花形輸出産業 でもあ る) は二㌧ 三十 導 型成長論或 いは雁行型発展論 が挫 小さな開発途上国 では、自由変 動 年毎 に変り高度化し て い-。 それ に よ るも のではな い。直接投資 とは違 危機 は直接投資主導 型成 長 の失敗 に 国 のリーデ ィ ング産業 ( それ は 為替相場制 は無 理 であ って'な んら か の問題 はあ るにせよ、 IMFは構 易 のパター ンも変 って い-。 一九 八 応 じ て東 アジア地域全体 の分業 と貿 み た い。 これ が本 稿 の中 心 課 題 で T uE あ る。 ると私 は感 じ て いる。米ド ルペ ッグ、 造 改革を為替安定化を実現した後 に か の意 味 で のペ ッグ制 が不可欠 であ 要 求す べき であ った。構造改革要 求 った悪循環 に陥 って いる ( イ ンドネ 或 いは米ド ル・ 円 ・ユー ロからな る通 貨 バ スケ ツー ・ペ ッグ が考えられ る。 が為替 の い っそう の下落を導- と い シア ・ルピア のよう に) 0 生' 経常 収支 の大幅赤字' そし て為 変 動幅 が広 - か つ可変的なター ゲ ツ 替投機 によ る撹乱 であ る。 そ の対策 - ・ゾー ン方式 がすす めら れ る。通 にな る。今 は構造変動過中 の転換 期 近 い高成長を二十年近-続けたこと 産出高水準 は、労働'資本 技術変化 をあらわす。結 局 ッアブ 経 済 発 展 いず れ に し ても'東 ア ジ ア の金 貨安定 のため の被 ペ ッグ国 によ る何 ャ ッチ 融 ・通貨危機 の問題 は、もう 少し事 ら か の支援 が必要 であ る。 1九九 七 キ が急 がれねばならな い。 る べき であ る。本 稿 では、束 ア ジア 態 の進展を待 って'詳細 に検討 さ れ 二 資本蓄積 川式 は、 およ び技 にあ る。 よ-高 い次 の目標 に向 って はそ- であ った。 一九九 八年九月 に す るも のではな いことを強調し てお き た い。 し た が って雁行型発展 の墜落を意 味 の困難 が、 実体経済 の崩壊 ではな い、 年七月以前 のド ル ・ペ ッグ制 の下 で マレー シア の マハテ ィ ル首相 は固定 相場制 への復帰 とホ ット マネー移 動 の 一時的 規制 を打出し た。 「二十 一世紀型危機 」 つまり 巨額 術 の状況 によ って左右 され る技 術的 gat e)生産関数を基礎 にして考察を 単 純 化 す る と'次 の統 合 ( a ggre・ 義 ) はきわめ て複雑 であ るが'最 も とな る D b . l ・ J方 はそれぞれ産出 量' 関連 を示すも のであ る。 () ) 率 であ る。 ・ <は技術進歩率 であ るQ 投 入労働量およ び投 入資本量 の成 長 一国 の経 済 発 展 ( 経 済 成 長 と同 これま での発展戦略を総点検し反省 す も とより東 ア ジア経済 は、 この際、 日 の動き は 丁 五兆 ド ルに達 し ・ 実需 し てみる必要 があ る。 これま で の奇 ここでQ は 財 ・サ のホ ッー マネI の急激な流出 入 二 取 引決済 の数 十倍 に及 ぶ) を コン- 跡的 発展 の動力 は' 「 外国 直接投 資 な わ ちG D P ( 国 内 総 生 産) 、 Lは ビ スの産出量 QI F( L.K.t ) ー であ る.もう 一つ時間 -は、生産関 経済成長 は、全 労働 力 ( 2 ) ( L) の増 αは労働 の産出 弾力性へ βは資本 の 産出 弾力性 であ る。 qI a ・+ lP・ x+^ 程式 に直す と、 川式を時間 に関 し微 分し、成 長方 ロー ルし'為替投機 に対抗 しう るよ 主 導 型 成 長 - FD〓 ed gr owt h I 」 であ った のであ る。直接投資 ( FDI) が'雁行型発展 の国際 的 波及の強力 な担 い手 であ ったO こ の 投 入労働量、Kは投 入資本 スー ツク 進 める ことができ る。 - な機構 を備 え つけ る こと こそt ∫ 発展 戦略 が投資国 と東 ア ジア諸国 の 数を オー バー タイ ムにシ フ- さ せる MF の最優先 の課題 であ るO先 進国 間では'相互 に緊急 融資 のでき る G AB (一般借 入協定) がIMF の中 に仕組 まれ て いる。開 発途上国 に つ いても 同様 な機構 をも つべき であ る。 双方 に いかな る有利 な効果をも たら IMF の中 では できな いと いう な ら、 し た かへ そし て地域全体 の高成 長 を 世界経済 評論1 1 月 号(1998) 東アジア の 雁行型 経済発展 る率 で資 本 蓄 積 が進 み' 経済全 体 の 加 によ っても 生ず る が' それを 上 回 性 格を 等示 生す 産も 量の 曲 とす る。 これを単 位 価 n て い A B と いう 点線 は曲線 Ⅰと2 への接 quant t ・ va t ueこ s iで ? 線け( ui る 。 そ s )と名 づ 比 図1 にお いてtOA線 のごとき 原 k=K\ Lを も 示 すO曲 点 から 引 いた半直線は、 要素 既存 率 (W r 接) 線をの 示傾 す斜 。そ はこ 要で 素要価 素格 賦線 比 存率 比 へ の一 l 線 であ り' A点 とB点並 びにA B点 JがoA線 の右側 にあ るな ら ば 線 上 で、等し い要 素 価 格 比率 ( W\ 率KI L が高 を得 な い。 資本蓄積 が進 みK一 1 第蹄 だけの生産 に完全 特 化 せざ る 1 第 財 と第 2財 が生 産 可能 であ る ことを にな る ことを 示して いる。完 全 特 化 あ り、 そ の間 は第 1財 への 点 上方 に至 るま で の太 い実線部 分で が図 - では、原点 0 から曲 線 Ⅰ のA 傾 斜 にな - WT が高 ま る。 こ の こと ま る に つれ曲 線 1 に沿 って接線 が急 r ) の下 で' 同 じ 一単 位 価 値 の あ 示す Cこ D、 E、 Fに つC いt ても で でA Bt D同 、じ E' る。そ Fな る包 絡 線が描け る。 これをジ ョ ー ンズ は ( 第 1財 か ら 第 4 財 ま で 線 ・ i t商 Val u e単位 価値 等生 産 量 曲 の( )u 合n 成 品の ec os m p a s i t or t he ioquant f co いる C mヨOdity) と呼 ん で Kさ て図 1にお いて、要素賦 存比 率 A B 1は図 I J がoA線 とO B線 の間 (つま り 格比率 点線 W上 一 r) はA にあ Bる 点線 なら の傾 ばへ 斜要 に素 な価 り' 第 1財と第 2財の両者 が生産 さ れ る。 rが水 平 線 に このこと が図 - では W一 な るA B上方部 分 として示 さ れ る。 この第 1財、第 2財生 産 可能 領 域 AB におけ る両財生産 への資 源 配 分 さ て座 標軸 を変 え る と図 あ る。 そ のこと が図 - のよう に'曲 で的 示さ( れも る労 。働 第集 1約 財的 が最 約 非方 資式 本集 最 )も 生産 で と る両 の生 は素 次賦 の存 よにな Q財 図2 に産 お量 い比 て率 、要 比率 KI ジ ョ ー ンズ の臥剛 に依 拠す る ので 或 Ⅰ が最 も急 ス ロープ に描 かれ るO 線 L がA点 であ り、 第 1財生 産 の要素 単位 の第 1財 が生産 でき ると いう 技 の組 合 わ せ投 入 によって'等し- 一 i s oquant s ) であ る。曲 線 1 に つ い 集 の約 よう 描 直 せ 絶 の資 2 FきK i J L i 詠 財 -生 で産 は' た本 と 度 に( k 投る 入要 格' 比k 率 W 一 r ) のk 下 で、 係素 数価は l <( k 2< k ,< . と な 集 約度 臥一 Lど 等 し いなら ば' 第 1財 1 の曲 線 1㌧ 2、 3㌧ 4 て言 え ば、A点 を はじ め曲 線1 の上 は生 じな いと 転 あ るが ' 図 で の 種 々 の労 働 ( L) '資 本 ( K) 概念 を 提出 し て いる。各曲線 は物 理 る。 要素 集 約度 の逆 化) 、 第 1財 の生 生 産 に仝資 源 が 配 分 さ れ ( 完全 特 え ば原点からの 半直線 oA線 の傾 斜 術的 可能性 を 示 し て いるO そ の形 は 的 一単 位 を 生産す る可能 性を 示す だ 仮 定 され て いる。 図 - の曲 線 -' 2 は各 財 の単 位 等 生 産 費 曲 線 ( u ni t 各 財生 産 の技 術 に依存す る。 これ が け でな - ' 所与 の世 界価 格 で評 価 し - は財 別要素 集 約度曲 線 であるO- 生産 の多様 化 あ るC前 者 は雁 行 形態 の変 型、 後者 ( -) は雁 行 形態 の基 本 型 に他 な らな い。 り、 もう 一つが 「 生 産 の能 率 化 」 で き る。 一つは 「 生 産 の多様 化 」 であ じ て' 次 の二 つの成長 経路 が実 現 で 資本 蓄 積 が進 み、k が高 ま る に応 労働 一人当 り資 本 装備 率 の増 加 と言 っても よ いD こと は言う ま でも な い。 k の増 加 は 資本 蓄 積 は貯蓄 によ って可能 にな る ま る こと によ って引 き起 こされ る。 A0 CF n E 凸 U 資 本/ 労 働 臓 存 比 率 k-K\L が高 図 W一 r 通常 の単 位 等生 産 量曲 線 であ る。 て等 し い 一単 位価値 を生 産す る可能 と ころ が ジ ョー ンズ はやや違 った 産 月 号( 1 9 9 8 ) 11 世界経済評論 t t t l 3 2 素 業 厳 要 比 存 け わ で な あ る と 。優 位 財 つ 較 比 が デ グ ン を も リ 1 ィ ー他 率 去 点 が A K を L 、産 行 移 へ 産 生 す 第 る じ 2 1 。 、財 産 生 へ 減 分 配 源 が 第 資 の ほ ど 1 、一 づ 近 に B 生 財 産 無 か の 第 で い は あ る ら 、 産 生 の 量 加 財 増 れ 減 が 第 そ 2財 入Ⅹ 輸出 要M 産 輸 国内需 生 p D - 行 が わ 領 次 れ で い D る c 。 の で あ る D 両 の 図 B 領 域 第 で C E 加 増 つ 漸 れ 次 の 高 K に J な る 。 積 蓄 本 後 資 の 一 進 が 層 む と 、 ' 特 価 率 格 素 要 一 比 W は r ' t 経 化 度 高 な こ る と 。 化 に な す 型 に る わ る 繰 発 経 返 展 い こ て う を しれ 。 昇 一 つ 歩 め な に こ る と り 段 一 階 を 率 厳 素 要 す 存 比 て そ が K る L B し 。 に す 領 の 域 図 ば な る C ら B 2 '半 ィ 構 造 業 産 財 が 第 に デ を り リ 1 ー '達 段 展 一 階 済 昇 を に た こ と っ と約 財 点 全 完 化 第 に 特 の た き し と 2 '一 財 生 第 時 の 同 と 3 域 第 で 2 行 産 が 財 産 第 的 業 な デ を グ ン リ 2 ィ ー業 直 図 の O B 1素 産 生 す 全 完 を る 線 間 C 集 本 資 よ ら 、移 財 み の に 第 よ う 2 、達 産 す 型 か グ ン る と 全 完 財 化 特 の 2 図 -生 け か そ る こ ら O合 る段 財 合 供 成 給 型 階 求 線 の が 曲 ま 産 等 描 ) が 線 量 曲 位 単 値 価 品 題 命 一 経 国 。 る。題 導 を き うわ 高 が に さ ま ら り 、な 発 既 率 要 存 比 絡 ( 成 線 包 商 な る FD E t 、 線 とT K そ 局 結 図 A の C B 1 ' tる 。 の す るためには資本済 の生 蓄積 を産 進を め多 '様 資化 源 か 次 つ 二 命 の 図 ら 2け あ で る 。 1 1 月号 ( 1 9 9 8 ) 世界経済評論 東アジアの雁行型経済発展 - 産の多様化めねばならな いO け だし生 皮 ( 或 いは資本知識とは、資本集約 高 い財 の生産 がリ 集約度) のより なるよう産業構造ーディ ング産業 に を目標とす るからを であ 高度 る化す る こと る こと のが経済発展段階 の上。 昇を そ意す 味す る 命題 であ 2。 る。 生産 の多様化、産 の高度化 に つれ'要素価格比業構造 が上昇し、賃金率 が相対的 に率 WT これは経済全体とし て'労働高まる。 当 たり資本装備率 が大き-な者 一人 す ること 働生産性 が向上したから であ-、労 れは経済発展 の目標に合致 . る。 こ で生 あ産 -望まし い。 の能 - 雁行 形率 態化 の基本型生産 後発 工業化国 が新産業を創設し、 長さを拡大し'輸出 できるよ- に成 なプ せるためには図-に示したよう の基 ロセ スを経る。 これが雁行形態 キイ本 ・型 であ る。 これを成功させる 達成す ファクタIは生産 の能率化を 先 の図 る1 こと のであ る。 2財産業を繊第 維産 業産業を農業'第 1財 K FJ 象。 であ る よそし て存 こ比 の率 繊維産を 業高 が図と 3し の対 既 工場生産 の優れた綿製 本 のよ- に、 る ( M カーブ) 品の がよ 輸入され 。p N時 点 としよう。 明治初期 の日 レ/ このようなプ ロセスが繊維産業 か 国 へのキ ャッチア ップ のプ ロセスな のであ る。 ら重化学 工業 に、さらに ハイ テク機 う よう に ( それが既述 二 〇-三〇年を要する。それをなし と げると経済発展段階を 1段階昇つめたことになる。そ こで次 のよ高度 な新産業 へ移 るため の構造変 動 開放経済化 経済危機 は、 これらイ ンフラ の未整 備 に起因したと いえよう。今回それ 三 が必要 とな って- る。 リー デ ィ ング ・イ ンダ ス- リ ー できれば フルセ ット の工業化を成功 重化学 工業、機械産業 と いう よう に 械産業 に き いこと'従 って生産規模 の拡大 が を充実す るため の踊り場 にあ るわけ であ る。 り安-入手 でき るよう になるから で ある。 資本蓄積 の進展 に応じて産業 の多 る。比較劣位財を国内 で直接 に生産 様化 と能率化を進 め、各国 は軽 工業、 す るよ-も'輸入によ ってそれを よ 羅摩化 =雁行形態 の変型) の生産 の多 、 速 いも のが望まし い。速 い成長 の産 さ せた いと努力す る。技術進歩 と㈲ 自国 では全 然 生 産 でき な い財 に規模経済 の実現 によ-、 一人当り ( 然資源産品 のごとき)を貿易を 生産性 が向上し'所得水準 が高まる。 通じ て入手 でき るよう にな る。そ の 消費財 であ るならば'直接 に国民的 厚生を高 めることは明らか であ る。 ㈲低廉 に入手 できる輸入品が完成 て技術伝播をうけ る。 術貿易も開かれるO直接投資を通じ 情報) が流入す るC貿易を通じて財 に休化された技術 が入手 でき る。技 ㈲外国 の進んだ技術 ( それに知識、 ー ン効果を い っそう大きくす る。 拡 天 業 であ る程、規模 の経済 が実現 でき るよう な大量生産 に移行し、生産 性 の向上へ コス- ・ダウ ンが著し い。 規模経済 の実現を誘発し'経済全 体 の生産性を高 める ことにな る。 「 速 のみならず、関連産業 の規模拡大' ( 花型産業) は'需要 の成長率 が大 一つ 一つの産業 にお いて順次推進 さ れ' 日本 経済全体 として産業構造 が 1つの産業 ( 或 いは企業または工 多様化 L か つ高度化し てきた のであ る。 場) の生産能率化は、より大きな M os ( 最小最適規模) に移-、よ実現す ることによ って達成されるこ Omy) に移ると'経済成長はよ り能 多-の規模 の経済、 コス-ダウ ンを い成 長 が高 い生 産 性 向上 を も た ら 率的 に、より急速度 で行われう ると いう大きな可能性か生まれる。 これが封鎖体系下 の経済成長 であ る。 利益ははか-知れな い程大き い。 だが貿易を開き国際的資本移動を促 畑輸出 によ って市場 ( 需要)規模 進す るよう 開 放 経済 ( o pe n e con・ が 大す るから'輸出産業 の規模経 済 と コス- ・ダウ ンと いう フ ェアド とが多 い。そ のためにはより多額 の す」と いう ことをイギリ スでは 「フ 5 J i= 爪 ェアドー ンの法則」と言 って重視し 川最も基本的な利益 は' 「 比較生 て いる。 開放経済化し国際分業 と貿易を行 う ことから い- た の利 益 が得 ら れ 命題4。より高次 の産業 に高度 化 3 8汎 す るためには、資本蓄積だけ でな-、 る。 創業固定投資 が必要 であり、労働者 一人当-装備率 の向上をはからねば ( ・ ト) ならな い。従 って生産 の能率化も' 生産 の多様化と同様 に、資本蓄積 の 経済全体 のイ ンフラ ( 基礎構築) の 産費原理」 に従 って'各国 はそれぞ J の で 進展、要素賦有比率KE の上昇なあ る。 し ては果 たしえな い 整備 二尚度化 が要 る。教育 の充実 に きる財 ( 比較優位財)を互 いに輸出 輸入が中間財や資本財 であ る場合 に は、それが低価格 で入手 できるよう れ相手国よりも相対的 に安-生産 で 命題 3。 一万㌧新産業を追加し て 金 融 ・流通機構 の整備。運輸、通信、 し 合う ( したが って比較劣位財を互 いに輸入し合う) ことによ って'生 産業構造 を多様化し高度化す るにも' ょ-'労働者 '技術者、経済者 の能 力を高 めねばならな い ( 人的資本) a 他方、新 産業を能率化し輸出競争 力 をも つよう に育成す るにも、 とも に 産要素を 一層能率的 に使用 でき' そ れゆえ に生産量 ( 所得)を増大しう になることから、それを便-次 の段 階 の製品生産 での コスト引下げが実 資本蓄積を必要 とす る。資本蓄積 の 電 力などの充実。 さらには法制度' スピード に大き-左右されるが、 一 議会制度'市場、 文化、 モラ ルな ど つの花形産業 の創設と能率化 とには' の近代化も要 る。近年 の東 アジア の - 1 2- 1 1 月号 ( 1 9 9 8 ) 世界経済評論 ㈱輸出 が伸長し出超 になると、そ 経済全体 の生産性向上 がも たらされ る。輸出競争力も強 められる。 あ るに対し、 「 比較成長率原理」 は 説」 が国際分業と貿易 の静態原理 で 望高成長率産業 が国 ごとに異なり、 うま-国際 分業 ができる絶対成長率 ただし このような場合' つまり有 長率 のより高 い産業を選 べばよ いと いう ことになる。 産業別成長率 の絶対比較を行 い'成 しう る のであ る。 このことが分 った 法則 が妥当す る限り、矛盾 せず両立 ぶに値す る有望産業 が、静態的比較 と ころが、比較成長率から見 て選 位をも つ輸出産業 に成長させ'比較 他方、高 い成長率産業をし て比較優 上、従 って高 い経済成長をも たらす - 成長 の利益qそれだけ ではなく、 ン効果 によ-、速 い総合的生産性向 比較成長率 フォ ーミ ュラに従 って リーディ ング産業 を次 つぎ に育 て上 げ て い-方式 は' 一万、 7ァアドー があ るC成長率 の比較的 に大き い産 生産費表 にお いて生産費 の比較的 に が'永-休価 の状態 にあ った。 この 命 題 を復 活 し た い。 「 比較生産費 れ が 一つの余裕 とな-'出超を埋 め 国際分業と貿易 の動態原理となりう るのであ る。 から'比較成長率原理を復活 させた いのであ る。 ・7. I 差 の場合、比較成長率差 と言 っても かまわな い。け だし絶対成長率差 は 業を見出し、それを輸出産業 にす る よう国際分業を形成す る のが有利 で i. = [. : . . ; .I = ∵ れとの間 には比較的 ( 相対的)相違 諸産業 の成長率 には差 があ る。 一 国 の諸産業 の成長率比率と外国 のそ あ る。 これが時間 にわたる動態的 な ;I.・ = ・ ..朋.i. 州湖 でな い場合 には'援助や直接投資そ 投資増 が経済成長を加速す る。出超 比較成長率差 の 一つのケー スに他な らな いから であ るC の効果 に ついては後 に詳論す る) 。 の他 の外国資本輸 入があれば、同様 な投資拡大、経済成長加速 が可能 に な る。 ( 外国直接投資 のも っと多く 生産費 に従- 貿易利益を獲得 させる - 貿易 の利益。成長と国際 分業 と (8 % ) 「 比較成長率原理」を強調 せず休眠 益 と の補完的 ・相乗 ( r ?i nf or c i ng) み出され、高成長 の利益 と貿易 の利 が同 一産業 の生成 ・拡大によ って生 安 い比較優位産業 であ るとは限らな い。 こう いう 矛盾 があ る ので'私 は 食 比較成長率原理と いう のは、 国際分業原理 であ るO 比較生産費と比較成長率 熟和 和 (回 A 敵 淋a ) 加速 され る。 こう いう開放経済化 経 効果 が実現され成長は好循環の下で 済発展を私は 「 順貿易志向的経済発 させてきた。 だが今や フ ェアドー ン 法則が成立す ることがわか った。成 展 - pr ?t r ade or i e nt e d( 略して 長 の速 い産業 ほど生産性改善 が著し いC だとす ると比較成長率 から見 て 需要 の伸 び ( 所得弾力性) が高 -、 (囲 B粗 糖V )熟 食 (10 % ) 生 産 性向 上率 が大 き い 「 卓 越s upe・ \ 露 的醐糊錆 棚臥 ( 8i O .% )) 有望な産業 は必ず や他よりも大幅 に な って- るであろ- かD比較成長率 の決定因 は何 であろう か。静態的比 較生産費 は、貿易開始時 におけ る生 易を促進す るよう に海外直「 接ヽ 投資 が ‖ 行われる ことを勧 めて いる。 諸産業 の比較成長率 は国 ごとに異 と いう比率 の比率 にお いて '成長率 %成長率 のB産業 がt H国 にと って の成長加速 の原則 であ った。 だが開 ro ir 産業」を選 ん で-ー ディ ング 産 業にせよと言- のが' 閉(鎖 経済下 で q ・ ) は八%成長率 のA産業 がそれぞれ有 望産業 と いう ことにな る。しかし成 れる静態的なも のではな い。動態的 プ ロセスにお いて'各国 の-ーディ PROT( ・ )de v e t om pe nt 」と 名 づ け 5) て い る 。 またそ ういう経済成長と貿 放経済下 では、 そう いう高成長率産 業 が比較優位産業 にな-'貿易を拡 長率 と いう同じ単位 のも のの国際比 の静態論 と動態論 は、 フ ェアドー ン ング産業創出 の競争 によ って 、生 み 出されるも のな のであ る。国際分業 生産費を低 めて比較優位産業 になる のであ る。 大し、経済成長を い っそう 加速す る ことにな る。 較 であ るから、敢え て上 のような比 較的 フォー ミ ュラ で見 る必要はな い の比較的 ( 相対的) に高 い産業を選 ぶこと であ る。 Ⅰ国 にと っては 一〇 「 比較成長率原理」 と いう命 題 が かもしれな い。 むしろ各国 にお いて 比較生産費 はあ る時点 で所与 とさ あ る。 これは'私 が ﹃ 外国貿易 ・新 版﹄ ( 春秋社' 一九五七'二〇八 ペ ー ジ) にお いて提唱し たも のであ る - 1 3- 現す るC やは- フ ェアドー ン効果 で J 東 ア ジ ア の 雁行 型 経 済 発 展 世界経済 評 論 1 1 月号 ( 1 9 9 8 ) 一 + I 一 一 一 一 一 一 -1 † 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 1 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ∼一 l 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 -一 一 一 一 一 一 一一-∼_∼_∼_ とも それを選 びた いとす る場 合 に因 産 諸 要 素 の賦 存 比 率 の国 ごと の差 と' 産業 よりも高 い成 長率 であ -' 両国 或 いは私 の言う 全 息的国 際 臥難が必 業内 貿 易 ( i nt r a・ indus try t r a d e) 発展 段階 の国 の間 ではそ う な-'産 易拡 大 と高 経済 成 長 と の好 循 環 ( ミ ら れ る。 つま -、 貿 易自 由化 が'貿 業 の拡大 を軸 とし て同様 な効 果 が得 国 籍 企業 ( M NC) の外 国 直 接投資 か かる貿 易 と成 長 の好 循環 は'多 c umutav t ie causation) を生 み出す のであ る 。 ュー ル ダ ー ル の 累 積 的 因 果 関 係 ( ; I ) 産 業 ごと に異 な る投 入要素 集 約度 と 要とな って- る のであ るO に よ って 決 ま る と さ れ た ( Hecks・ 難 が発生す る各 国 の発 展 段階 に大 き ( 本 文 のよう に) 。 し かし よ - 似 た な較差 があ る場 合 には そう なら な い 直接投資主導経済成長 cherIOhl in命 題 ) 。 動 態 的 比較 成 四 長率は'生産 諸要素 の賦有 水 準 では な -、 生 産諸 要素 の増 加率 と、 技 術 進 歩 率 の諸国 間 の差 に依存す る。 そ は' 農業中心から 工業 化 に転 じ'労 growt h) が展 開 され る のであ る 。 ( 中 間 財)生 産 が有 望 産 業 、 比較優 働集 約的 な Ⅹ財 が有 望 産 業 ' 比較優 さ て先 発 工業国 日本 と後続 の東 ア れ ら は国 民経済 の発展 段階 の違 いに 応 じ て、需 要伸 び率 の大 き いt か つ 大 いに左 右 さ れ るC たとえ ば、先 進 生 産 性向 上率 の高 い卓 越産 業 を有 望 外国 直 接 投 資 ( F D I) と いう 3 =i a . E 多国籍企 業) が' のは、 進出 企 業 ( 直接 投 資主 導 経済 成 長 ( FD〓e d ハイ テ クに向 いた熟練 労働 力 或 いは のとど かな い産業 であるとし よう 。 -I デ ィ ング ・セク タ ー とし て選 び、 位 財 に成 長し てき た。 Y財 はま だ手 ウ ハウ、 経営者 、 技 術者 を含 む 一切 ( FD l ︰ r f oe i g nd e i q ctinVr f m f Z t ent ) 活動 よ にっ て 実 現され促進 される。 人的 資 本 の供 給増 加 が著し い。 し た 立ち上 ら せ る。 比 較 成 長率 の高 い有 そ こで こ の二経済 ( 日本 と韓国 ) 原材 料 な どす べて の資 本 財 ・中 間 財 ( た とえ ば韓国 ) で 対 し、 NI E s . が って ハイ テ ク産業 が高 い比較成 長 望産 業 は数年 にし て比較 優 位 企業 と が貿 易自由化 ( 開 放 経済 化 の 一つ) を し たとし よう。 を' 一括 し て ホ ス-国 へ移転 し て- 位 財 にな って いるとし よう 。 これ に 率 産 業 にな る。 人 口過 剰 の開 発途 上 な り、 輸 出 主 導 の 好 循 環 的 発 展 日本 は輸 入 Ⅹ財 の市 場 を、 逆 に韓 れ る。 ホ ス-国 は生 産 に直 接従 事す (一人当 り所得 の差 が代表 す る) に 国 では未 熟練 労働 力 の供給 増 加 率 が ( expor t Led growt h) が 始 動 さ れ る。 国 は輸 入Y財の市 場 を、 それ ぞれ相 ( 現地 販売 、 投 資 母国 への逆輸 入' よ いo そ のう , 生 花成 し た製 品 の販路 ジ ア 諸 国 は、 そ れ ぞ れ の発 展 段 階 高 いので、 そ れを多 用す る低 質 労 働 各 国 の所得 水 準差 に代表 され る発 日本 の有 望産 業 Y は、 高 い成 長 の利 工業 国 では、 新 製 品、新 生 産 方法 の 集 約 財 の生産 の比較成 長率 が高 - な る。 展段階 に顕著 な格 差 があ ると' 選 ば 益 だけ でな -、輸出 によ -市場 が拡 R& D) の成 長 が早 -、 研究 開 発 ( 需 要 の成 長率 パター ンも 発展 段 階 れ る有 望産業 が異 な り、 比較 生産 費 への需要 が大 き-伸 び る。低 所 得 開 る日本 ( これも米 欧 の フォ ロワー だ とな る。 たとえば' 工業 化先 発国 た らす。 フ ェアド ー ン効 果 の追 加 であ それ が経済全 体 の生 産 性向 上をも た き、 コス- ・ダ ウ ンが可能 にな る。 大 し、 より多 - の規 模 経済 が実 現 で 新 し い工業 を 設 立し、 工業 化 を スタ 直 接投資 は' 遅 れ た開 発途 上 諸国 が' 面倒 を見 て- れ る。 し た が って外国 およ び第 三国 へ輸 出) も進 出 企業 が 手国 に開放 し、 拡 大 し た こと にな る。 る労働 力 ' 工場 の敷 地を 供給す れ ば の経営 資 源' およ び必要 な機 械 設備 ' 生産 技 術' 経営 ノ の差 、 所 得 水 準 の高低 に左 右 さ れ る 差 が発生 し、国 際 分業 と貿 易 が有 益 資 本 だけ でな く ハイ テ ク製 品や レジ ャー' サー ビ ス こと が多 い。先 進高 所得国 では高 級 発途 上国 では' 衣、食 '住 の必需 品 ( 繊維 品) 生産 は高 賃金 化 のため既 ー- さ せる のに最 も 都 合 がよ -、成 った が) で は、 労 働 集 約 的 な Ⅹ 財 功 し易 い有 効 な方 策 だと いえ る ので への需要 の伸 び率 が依然 とし て高 い 済 発展 であ る。 韓国 側 でも 輸出 Ⅹ産 化学 のごときよ -資本 集 約 的 な Y財 に比 較劣位 化 し' 代 り に鉄 鋼 ・造 船、 る。 これ が私 の言う 順貿 易 志向 的 経 のであ る。 た だⅠ国 とH国 の いず れ にと って た とえ ばA産 業) が他 も 同 じ産 業 ( - 1 4- 1 1 月号 ( 1 9 9 8 ) 世界経済評論 - 兼アジアの雁行型経済発展 世界経済評論 1 1 月号 ( 1 9 98 ) 一 一 ● 一一 一 I I 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 --一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 . 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一一 一一 一一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 -I 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一-I一一_. あ る。 実 現 か で い な き し C 化 経 放 済 深 開 い さて先導国 の企業 は、先ず相手国 そ の輸入品が最終消費財 であ るなら 場合 と同様) 。 比較生 産費差 が広 が り'貿易利益 が増大す る のであ る。 求められて いる。 構造調整 の両者を含 め'- フォー ム と の比較生産費 に沿 った輸出 ・輸入 い開放経済化と言える。規制緩和 と ( r e f or m) と総 称 し ょ う。開 放 経 ば,国 民的厚 生 ( wel iar e ) の向上 品 ( 含輸出品) の コス-を低減させ ならば、それを使 用す る次 つぎ の製 に役立 つO部 品 ・加 工原材料 である の拡大 と いう浅 い市場統合 から始 め るC そ の中 に直接投資を通じ て企業 ー ムの程度 の差 と いう ことになる。 統 合 であ った。 一九 九 一年 のE U 部輸入す る ことにな るが'代りに比 ( 労働集約財)を海外生産 に移し 一 仙 先 導国 は 比 較 劣 位 化 し たⅩ財 i n g)を有利 にす る。 ぅ る。円高化 と い った為替変動 W', of fh s ore o s w c ・ 川必要な天然資源産 品をよ-安-、 か か る域 外 調 達 ( のが含まれる。 活動を拡大し、よ-大 きな利益を追 求す る。そ の利益 には次 のよう なも 済化 の程度 の浅深 の差 とは、 - フォ 開放経済化 の程度 の差 と いう こと は、地 域 統 合 r ei g ona〓nt e gat i on. う いる〇 一九六八年 のEC ( 欧州共同 の程度 の浅深と い 問題と平行し て 確 実に入手するため、直接投資 によ り'相手国 で資源開発を行う。 佃先導国 で比較劣位化してきた工 業 品 ( たとえば労働集約財)を、直 ( 欧州同盟) は' モノだけ でな-ヒ 模経済 の利益 が得られる)輸出を拡 レ - 1 5- 体) は域内貿易 の自由化と いう浅 い It金、情報など の自由移動を許す 第三国市場 への輸出を行う。進出生 大 できる。東 アジア の工業化 に必要 産 の方 が有利 にな る のは、豊富な低 な中間財 ・資本財 の供給基地 の役割 賃金労働 のごとき現地生産条件 の利 点 の活用'先導国 から の優 れた技術' を日本 が果 たしたと言われる。 欧州 のよう にき つい制度的統合 に 接投資進出し て相手国 で低廉 に生産 較優位 にあ るY財 ( 鉄鋼 ・化学など 規 し'現地販売、投資母国 への逆輸 入' 中間財 ・資本 財) の生産を増し ( より深 い統合 であ った。今や共通通 貨EUROをも つ最も深 い統合 に進 もうとして いる。 る) でも外国直接投資を挺子とす る 至らな い場合 ( 東 アジアがそう であ てに規模経済 の実現 でき る工場 の設 生産関数 の移植'市場 の拡大を目あ 紺 鮎 雛 絹 , e T SZ itj 絹 = ワークを形成す るO企業活動 のグ ロ ㈲多国籍企業 は'世界中多数 の通 っと広汎なき ついリ フォー ムが期待 諸国 の深 い開放経済化 にお いて、も ( と- に市場 の開放 ・拡大 と生産性 るからであると言われるQ適切な規 立などによる。相手国 がリ フォー ム 向上)をどの程度行う かに'直接投 3 舶E 資進出 の利益 は左右 される。 模経済 が実現 できる範囲内 で生産へ され て いる場合 があるC中国 や旧ソ ㈱投資国 は直接投資 によ る海外生 連 の東欧諸国 のよう に、社会主義 計 産 を、直接投資生産をしなか った 販売 の諸活動を 一企業 の内部 にとり こんだ方 がよ い。 そう でな い小さな ( i コt e r n ai z at o in) の利 益 が得られ 画経済から資本主義市場経済 への体 制移行 が必要とされ て いる。或 いは 場合 に-ら べ、より低廉 にか つ安全 ー バライ ゼー シ ョンであ るQ内部化 イ ンドネ シ ロー ニー ( 仲間う ち)資本主 紅 :.i国 の政府 ・財閥癒 確実 に輸入 できるよ- にな る ( 川の 品 る。 さら に中国 の人権 問題 の改善 も 着 とか の- フォー ムが要求され て い 撤 廃 制 規 単 易 害 貿 障 い を に レ 自 し う と 」 化 放 経 ) 済 浅 開 ( 「 い w s a o h H 大 拡 貿 g い に る よ t a o u と e d i n l r ・規 益 易 利 静 拡 貿 的 態 大 た い る と っ税 廃 撤 関 に は よ ら、 廃 易 害 て 障 数 制 貿 量 の 限 を な し ど輸 か そ あ で こ る 。 易 度 化 放 の 経 済 い な 開 ろ は に 和 緩 制 れ は が す こ で る き と 。拡 所 ) 化 与 比 の ( 易 貿 が れ 由 そ 自 '撤 税 入 関 境 お て 差 い に 国 が あ る 。 '程 易 大 貿 従 産 由 生 な 費 て に を 自 っ '較 生 易 益 み れ 動 利 が 出 貿 的 態 に さ る 。 地 余 広 の 大 拡 あ で そ げ こ る を 。易 営 経 に 式 方 数 国 ス な 産 ホ 関 ど '生 つ 導 接 の 入 投 こ あ で は 資 る そ 。外 術 優 技 れ の 投 資 た 国 て に よ っ へ一 大 拡 貿 つ て か 創 差 出 し を 、新 規 ) 整 構 の て 調 造 ( 善 そ で ま っ '件 産 条 諸 生 改 植 の つ 移 れ ま る さ り 。が 」 直 化 放 国 が 経 ) 済 p あ 開 る r e O( 産 生 較 比 益 費 利 模 い か 経 済 し ら 、行 深 「 対 い れ に よ こ し り 、 e d ・ 産 生 条 諸 の 化 す で け だ 由 な る く 深 行 意 味 で 整 調 よ い ま う り と t件 によ って経済全体 の- フォー ム'近 活動は外部 の市場 に依存した方 がよ い の で 紅型 地 域 統 合 ( r e g inat 代化'構造変動'体質改善 が刺激さ o れ促進される。 だが外資は国内投資 である。地域統合 の方 が参加国 のリ ションよりは範囲 が狭 いがそ の 一種 過大開発計画 とか過剰消費 とかがイ 内陸部開発とかイ ンフラ整備を平行 して推進しなければならな い。 ただ 一部分であ-' そ の補完 にすぎな い。 ( 高 い貯蓄率 に支えられた) のご- いう例を かかげ た。 これは直接投資 のⅩ財生産 に直接投資進出をす ると さき に、先導国 日本 はⅩ財 ( 労働 五 七頁 の図2に示したとおり であ る) 0 ( 前稿'本誌 1九九 八年 1月号、 7 ア地域 の貿易 の連環的拡大を導 いた。 が全体 とし てフルセ ッ- の工業を持 てばよ いのであ る。 フォー ムを確実 にす ると い-利点 が あるので、東 アジア地域 に ついても ンフレ'入超'為替減価と いった今 回 の東アジア の金融危機 のごときも の 1ラウ ンド であ ったO 二〇年位 経 を動因とす る日本 と韓国 の発展段階 実 は このような、次 つぎ に高度化 す る産業 が'韓国などNIE sから たが って' 日本を含む東 アジア地域 受け持 った生産は最小最適規模 で能 率的 に行う.よう にす べき であ る。し 勧 められる。 これはもう 1つのフ ェ のを誘発す ることに要心しなければ ならな いC 過す るとへ 日本 のリーディング産業 int e gr at i on) は、グ ロー バ リゼ ー e d ㈱既述 のごと-、経済発展段階 の 進展 に つれ、軽 工業1重化学工業1 仙外国直接投資 の導 入 によ-'発 接投資 は重層化したO これが東 ア ジ sEANや中国 への直接投資 が急増 した。こうし て東 アジア経済 への直 だ国 から順次遅れた国 へと'直接投 資を通じ て移植され ていった形態 が ASEAN へ、さら に中国'ヴ ェナムなど へと'経済発展段階 の進 ん 財'資本財) は比較劣位化し'輸出 がZ財 ( 電気 ・ 自動車など機械産業) に高度化し、 それを輸出 の中軸 にお を減じ'韓国な ど工業化 の進んだ途 名 づけ た ( そ の最も的確な図表化 は さ て第 一にへ直接投資主導 によ る 次 であろ-。大野健 一・桜井宏 二郎 ﹃ 東 アジア の開発経済学﹄有斐閣、 l九九七t l九頁O ) ら東 アジア への直接投資 が増加し' 貿易が拡大した。 と同時 に'韓国' 成功した のであり、雁行型 であ るが 故 に墜落 したとは思えな い。け だし この間、 日本 とならんで米'欧 か 或 いは機械工業 の中 でも、細か い品 台湾、香港' シ ンガポー ルと い った 雁行型経済発展 は東 アジアにお いて 種別 に'或 いは部品別 に、各国 がお T九 八〇I 九五年 の年平均成長率 は' 産地を多様化す る。経済発展段階 の 第 二ラウ ンド であ る。 も'続 いて中国な どにも直接投資生 上国 での直接投資生産 に移す。 Ⅹ財 生産 は韓国 だけ でなくASEANに まさに雁行型 であ った のであ る「 O 私 L = ] はそれを 「 直接投資前線 の拡延」 と -。 Y財産業 ( 鉄鋼 ・化学など中間 集約財)産業 が比較劣位化し てき た ので、そ の輸出をあきら め'韓国 で 高 度 雁 行 型 発 展 へ向 け て アドー ン効果 であ る。 直 接 投 資 主 導 経 済 成 長 FD〓 機械工業 と いう よう に順を追 って' g rowthのホ ス-囲 (東 ア ジア諸国) にと って の利益 は以下 の通り であ る。 立が必ず しも容易 ではな い有望成長 展 上国 の能 力、資金 力だけ では設 途 ㈱東 アジア地域 の各国 が' 一連 の 一つ 一つ新-1デ ィ ング産業を追加 産業を新設し てもらえる。しかも先 進国並 みの優れた技術 ・経営方法 で' して い- べき であ る。 一段階ア ップ には二〇年ぐら いかかる。あ せ って 能率的 に運営 されるO現地 の需要を はならな い。 急速 に開発す るだけ でな-'輸出産 業 にまで成長させるC規模経済を実 工 現し国際競争力を強めるから であ る。 軽 業、重化学 工業、機械工業 のす そ の生産性改善 が関連産業 に波及Lt べてをも つフルセ ッ-工業化を目 ざ す べき ではな いO シ ンガポー ルや香 近代化構造変動を誘発し、経済全体 w t 互 に'水平分業 ( 産業内分業)をし' NIE s ( 新 興工業化経済)からA 港 のよう に小規模経済 のため'鉄鋼 の能率向上をも たらす ( フ ェアドー ン効果) O輸出主導経済成長e xpor t ・ や自動車な どを最小最適規模 で持 て な い経済もあ る。軽工業 の中 でも、 ) e dgr o hが'適切な外国直接投資 導入を契機としてスター-す る ので ある。 伽流入外国直接投資 の刺激、善導 - 1 6- 1 1 月号 ( 1 9 9 8 ) 世界経済評論 備 不 定 が 否 で あ い な は た こ き と っ 。 ハ 二 % 一 ア ネ 国 ン イ 中 シ ド '六 へ 雁 遅 換 転 が の 型 れ た フ ン ピ リ ィ 行 展 二 つ 発 型 雁 か 第 い に の '経 六 七 湾 韓 % 八 台 国 ・ 、高 常 非 % の 国 除 四 に を き ど も ・ '行 状 況 % い あ で た と る っ六 マ 七 % 九 ア 四 シ レ イ タ ・ ー ' 、五 港 香 二 七 % ガ ル い ポ ン シ ー 。 '1 魯 か 成 高 か e m R t n る 7 7。 長 動 始 発 力 接 が 投 か 直 の 国 資 ら) 各 主 れ で 導 の 国 に そ 出 あ よ る り 、先 ( B t r o W P o k n d o l v e D ・一 功 展 発 済 成 の け わ で あ た る っ 。輸 9 0 ]〉 4 a 融 貨 通 危 陥 に の だ た 国 内 っ ・ 。れ 機 構 金 遅 著 融 立 の れ は こ し 、経 展 発 諸 東 雁 の 型 ア 国 多 は ジ く 験 で か た ん な し 。韓 二 第 ン ウ ラ ま ド 法 化 体 経 文 質 済 の ア ン グ も ' 、機 点 弱 流 の ネ 入 ホ 出 に を よ ッ ーづ や 湾 国 台 N な は E ど よ s I一 近 質 善 ( 化 代 改 い フ う リ ォ ー 、不 義 場 主 本 市 経 資 的 済 十 に ロ ン ソ ク律 か 金 ア て た タ さ こ ク と ら っ ッ 'マ ) や 段 一 展 ム 発 て 高 い を う も と っ体 通 信 教 い 電 育 力 に さ ら 。 、 '程 分 善 適 応 改 れ で に い て は さ な る サ き な 足 は て フ ン イ い ど ラ る こ し 。交 過 経 第 す に ン ウ ラ た を い な ぎ し ド 。行 1 1 月号 ( 1 99 8 ) 世界経済 評論 東アジアの雁行型経済発展 - 階 に向け て スター-す べ-準備し て 追 いつ- と、各国 ともよ-似 た産 業 出現を待望し た いO と同時 に、 日本 や アメリ カは'門戸を i層 開放 し て' 構造'輸出構造 に同質化 せざ るを え いる踊-場 に、今 日 の東 アジア諸国 東 アジア諸国 から の輸 入をも っと増 な い。 お互 に競合し敵対的 になら ざ は、 立 たされ て いる。金融危機 が克 加しなければならな い。 と- に日本 るをえな い。事実、繊維品、半導体 服 されれば'よ-高度な雁行型発展 に この点 の反省をう な がし た い。 に再出 発 でき る ことは明らか であ る。 な ど若干 の品種 で過剰生産傾向 が生 まれ て いる。しかし東 アジア地域 は、 第 三 に'外国 直接投資 の導 入 は' 鎖 が'相互補完的な、 お互 に規模 経 ん で いる。先発国 と後続国 と い- 逮 さ'資 源既 存、文化な ど多様 性 に富 の貯蓄 による資本 形成 であ る。後者 大きな発展 段階差 が残-'国 の大 き を 「 自力主導 経済発展」 と呼 ぶなら う 地域的統 合 はま だ相当期間続 - で 済利益 の実 現 でき る貿易の拡大 と い 一国 経済発展 の始動力 とはなる が、 ば、外資主導 よりも この自力主導 に あ -ま でワキ役 であ り、主 役 は自ら 力 点を移し て い- べき であ る。 ま た 二 九九 五年 で) シ ンガポー ル五 一 む つかし いQ それは自由な市場 の活 どう な って いく かを予言す る ことは て いくD域内 の分業構造 が具体的 に それを果 しう る実力 が備り つつあ る。 あ ろう。 よ -似 てきた国 の間 では' 世銀 データ によ ると、国内 貯蓄率 は、 細 い産業内 分業 が形成 され推進 さ れ %、 香港 三三%、 台湾 二五%' 韓国 第 五 に、東 アジア地域 が全体 とし 力 に従-多 国籍企業 の活動 によ って て フ ルセ ッ- 工業化を遂げ、 そ の全 三 六%、 マレー シア三七%' タイ 三 と軒 並 み三〇% を越え る高 い水準 に 体構造 を い っそう高度 化し能 率化 す 六%' イ ンドネ シア三六%へ中国 四 あ る。 こ の高率 の貯蓄 =資本形成 力 (一九九 八 二 〇 二二 稿) ( -)雁行型経済発展論の故赤松要博士 によるオリジナルな論文は次の三 つで ある。 赤 松要 「 吾国羊毛工業品の貿易趨 勢」名古屋高商商業経済論叢' 一三の 上 (一九三五 ・七) 。 同 「 吾国経済発展の綜合弁証法」 名古屋高商商業経済論叢へ 一五 の上 (l九三七 ・七) o 同 「 わが国産業発展 の雁行形態 - 機械器具工業について- 」 一橋 論叢'三六の五 二 九五六 二 こ。 その要約として次が良 い 赤松要 ﹃ 金廃貨と国際経済﹄東洋経 済新報社へ l九七四。 英文でも発表されたo を活 用し て'内 陸部 の開発'イ ンフ るため には'先 頭を飛 ぶ雁行 が巨大 力 強く展開 され て い- であ ろ- 0 ラ整備、 人的資本 の形成な ど、 「 自 二% ( フィリ ピ ンのみ低 - 7五%) 力主 導 型発展」 を強力 か つ能率的 に な新 産業を追加し て いかねばな らな い。 それ は アメリ カと並 ん でと- に ( Ma r c h ・ Au g l l S t );)・231 ort d Econom y." Econom i es re opi n g Count r i e s " W el i wi rt schafi ・ i .TheDe velop ng .P t i min a r yI s s ue N oIt t e r n of Econom i c Grow t hi n DeveT l i c h e sA rh c i u e . 86,)96・2)5. Di t t o( ) 9 6 2 ). A " H i s t o r icat PatI w Or y of Unba)anced Growth in the Ak a ma t s uKa na me,( )961)J.A The・ 推進す べき であ る。事実中国 ではそ 務 であ る。 期待 され る巨大な新産 業 ; :. . : ・ ・ I 照. .:. ..: .. であ ろう か。 そう いう新基軸産業 の ′ vv 日本 が果 たさねばならな い重要 な責 の方向 への政策転換 が進 められ て い る。 なお赤 松 博 士 が 雁 行 の国際伝播につ いて触れられたのは次の遺稿であるC .・ : :=i . (. . 。 ' : I ・ .: ; . 冊 とは、情 報 通信産業 とか航空機 産業 ㌦ 17 - 「 海外投資 の雁行形態論」世界経済評 . 静 二・ ・ 九七五 二 1 、巻頭言O 歩 の欠除な いし不足 の問題 ではな い。 ク ルーグ マン自身次でそう述 べて い 。 敏 「アジア の奇跡は神話だ った のか」 週刊東洋経済 i九九八 ・三 ・T四 マー テ ィ ン ・フ ェルド シ ュタイ ン る 雁行形態論 に ついての最近 の引用は 余り に多 いのでここでリ ストア ップす る余裕 がな い。 tつだけ挙げ ておこう 「 改革 によ って無理 のな い隊列 に組 み 替え て いけば、まだ雁行発展は可能 で 座 1九九八 ・四も参府。 ( 3)私は既 に次 の二論文を発表した。 「アジア通貨危機 とIMFの誤診」論 対敵ポー ル ・ク ルーグ マン 伊藤隆 あ るO」 日本 経済新聞t l九九 八年 l 月 一八日'社説。 gn (2) Paut Krugmanは F orei 小島 清 「直 接投 資 主 導 型 経済 成 長 のように言う。 Af f ai r s Lg 94の論文 の要約に お いて次 アジアの経済成長は奇跡 ではな い。 持 続 的 な 経 済 成 長 に は' 「 投 入 の増 次を参照された いoJ. S .L.McCo m・ l i e and A. P.Thi r t wa l t ,Ec o n o mi c Gr owt h and h t e Bahmce ・ o fIPay・ 7 a n t. M acm ilton, Lon・ me nts Const7i don.) 9 9 4 . 小島 清 「供給説経済成長論 -新古典 派 の開放経済体系- 」駿河台 経済論集 八 の l (1九九八 ・九) 0 ( 8)次が非常 によ い解明を与えて いる。 OECD ( 甘e n Ma7 7 ke i s Mat t e r .・ The f Tr ade and I nv e s tm en t Be ne f i t so i l e r al i s at i on,Par i s .) 99 8 . h 易体制- ﹄文集堂、 1九九四、 二三七 頁。 ﹃ 応用国際経済学- 自由貿 本稿 は' これら前稿と同じねら いで あ るが、直接投資主導型経済発展が東 ( ll)小島清 ﹃ 開放経済体系﹄文集堂、 一九九六'第七章へ第八章。 S ( ) これが篠原教授 の 「 産業構造策定 基準」 であ った。篠原三代平 「 産業構 造と投資配分」経済研究、 f九五七 ・ 一oo 大」と 「 生産効率 の改善」 の双方 が必 要 だが' アジア諸国 の経済成長 のほと んどは、労働力 の拡大'教育 レベルの 改善、物的資本 への投資など'持続的 アジア の地域的経済統合を大 いに推進 した こと の理論的側面を明らかにし て ( 0 1) 小島清 には行な い得な い 「 投入」 の増大 によ って説 明できてしまう からである。実 たC感謝した いo田中武憲 「 発展途上 国地域経済統合と合意的国際分業」同 志社大学 ﹃ 社会科学﹄第六〇号 H 九 九八 ・二) o t .Ec onomi c T he o7 y ( 13)G.Myr da l o Pe d Re gi o ns , Duck・ and Unde r de u e d o n , w oh rt . L o n ) 9 5 71 人戯 警 訳 ﹃経 済 理 論 と 低開発地域﹄東洋経済新報社' 1九五九O ( 14)次を参照C小島清 ﹃ 海外直接投資 の マク ロ分析﹄文英堂、 1九八九D s ( 1)W i l f r edJ.Et hi e r ." Re gionat im F o r t h ・ in AMal t i t at er at Wo r t d" . 導成長 が地域経済統合 の成功をも たら c m o ing . ・Jo umal o f Po l i t i coIE c o n ・ o m y.が多国籍企業 によ る直 接 投資主 す ことを、優れた モデ ルを使 って解 明 し て いる。そ の中 で、貿易 ・投資 の自 由化がお互 に輸出市場を拡大す ること になり、それがより大規模なtより能 率的な生産方法 の採用を可能 にす る、 つまりリ フォー ムを誘引す ることが、 経済統合 の利益 の源泉 であるとし て い る。 ( 1 6こ 小島 清 「 多 国 籍 企 業 の内 部 化 理 論」他聞誠 ・池本清編 ﹃ 国際貿易 ・生 産論 の新展開﹄文最堂、 一九九〇 ・第 一二章。 ( 17)小島清 ﹃ 開放経済体系﹄文最堂' 1九九六'第七章。 1 8 - 東 アジア経済 の将来- 」世界経 済評論' 一九九七 二二。同 「 東 アジア 経済 の再出発-・ 直接投資主導型発展戦 略 の評 価- 」世 界 経 済評 論' 一九 九 < ・1. 際、 日本を例外 とすれば、そこには生 ( 12)小島清 ﹃ 応用国際経済学﹄ 一九九 四、三四 一頁O次 の コメ ン-を恵まれ muat i on and t heC our s eofd ロus ・ t riat i s a t i on.wi t hSp e ci atR ef er e nc e みた い。 旧稿 は理論構築 に役立 つ既往 実証 分析 の整 理を主な目的として いた。 ( 4)私 の経済発展論 であ る。次を参照。 Koj i ma Ki yos hi 二. Capi t a-Ac c u・ 産効率 の改善 の形跡などほとんど見ら れな いD ( ポー ル ・ク ルーグ マン 「 ま ぼろし のアジア経済」 ﹃ 中央公論﹄ 一 九九五 ・三七 iペー ジ) o ク ルーグ マンが、束 アジア諸国 の成 Decembert960. ( 5) R onaJd W .J o n e s .Z nt e mat i onal T7 7adeIEs s a yi n Th eo7 y.Nor t h・ 9 7 9 ,Chap.2,es p .pp2 . 2 ・ 2 5 . Hol t and,1 ( 6) ヒ ック スの中立 的技術進歩 で は な ヽ 0 _ V ( 7) 「フ ェアドー ンの法則に ついては t o Jap a n".Ecom mic Journal, 長 に い ず れ停滞が訪れると 一九九四年 に予言したことが' 一九九七年七月以 来 のタイから始ま ったアジア金融危機 を的確 に予測したも のとして、再び関 心 が高 ま って いるoLかし今回 の危機 の原因 は明ら かに金融'通貨'為替投 機 の問題 であり、ク ルーグ マンが旧稿 で指摘 した仝要素生産性 つまり技術進 、 \一一 一 ▼一 一 一 ■■蛇 _ ・一一 -1-1 -- 1 1 月号 ( 1 9 9 8 ) 世界経済評論
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