Title 「アジア経済圏」形成のアジェンダ(1) : 第1部・経済連 - HERMES-IR

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「アジア経済圏」形成のアジェンダ(1) : 第1部・経済連
携協定網の締結
小島, 清
世界経済評論, 47(6): 6-20
2003-06
Journal Article
Text Version publisher
URL
http://hdl.handle.net/10086/16756
Right
Hitotsubashi University Repository
「
アジア経済圏」形 成 のアジ
- 第 1部 ・経済連携協定 網 の締結 -
ェンダ
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きよし
べLと望む のはきわめて当然 のこと
であ る。 そ の好機 に到達したのであ
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跡を追 って、東 アジア諸国 は' 日本
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ついて、荒削り であり いささか大 胆
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アジア経済圏を緊急 に形成す べき
圧力 は'外部 から生じ てき た。 EU
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6月号 (
2
0
0
3
)
世界経済評論
億
億
兆
6
6460
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220
人(
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00万
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億
万口
) 4兆 7600億 1兆 0
800
億
日本
で、 アジア地域経済 の同質化 が進
Lt そ の粕勉的矛盾、 経済統合 行
三極
の役割 の分担、後者の在り方、統
合
び起し ているQ WTOと大地域を呼
ごときリー ジ ョナリズ ムの推進圏 の
ムを含 む)な どが明確 にされねばな
界な
秩序
」別
の稿
課題
ら
い。
で の 「二十 1世紀新 世
関係 のガバナ ンス (
国際通貨 シ ステ
であ る。
きづまり が表面化し っつあ る。 の行
米欧先進 経済 へのキ ャ ッチ ア ま だ
にt
一九八九 年異にな発る足
。し たAPE
う)オープ ン ・リージョナリズ 従
原則 に立脚す る。
ムの
NAFTAと
この点 でも EU や
ーズ ・タイ ペイ)
'香港 の五経済 ニ
日本'韓国、中国、 台湾 (
チ ャイ と
ナ ムの七国、 それ に未加 盟 のラ オス
ア' シ ンガポー ル'ブ ルネイ、ー
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すなわ。
ち'①ASEAN (
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ネ シア、タイ'フィ-ピンマレンド
環太平
る、
しま っ洋
た諸国 の寄合 い世帯 とな って
な い'或 いはそ の濃 淡 に差 のあ では
衣)
O第 二 に、加盟国 の構 成 は月 現
にな った。必ず しも関 心 の同じ複 雑
二 〇 〇 二 年 二 の多 き
に膨張し た (
APEC の加盟国 は二十 一も
が、
図1に見られ るよう に)
、第 一
組
織
﹃
アジア経済圏﹄ の
「ア セア ン寸 日中韓」を メ ン
二
困難を打破 し、東 アジア地域経 こ の
活性化、再構築、新発展 が企画済 の
ねばならな い。 かかる内発的要さ
因れ
国 とす る 「
経済発展志向 共同体 バー
らも 「アジア経済圏」 の形成 が か
し て、海外直接投資活動を軸 と路 と
れ ねばならな-な った。 そ の活急 が
「アジア経済圏」グ ループ と称し
」を
う O それはア ジア地域経済 の発 ょ
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よう と いう
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る
経O
済 発展段階 の多様性 に富 む
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る。 GATTの2
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NAFTA の如き、制度的統合 Uや
はない。あ-ま で城外 をも差別体 で
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階 にあ る。 経 済 発 展 優 先 の、
ブ深
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GA T T/ W T O 第 1条 に
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ジア経済圏」 は、依然 とし て い 「ア
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一目標 とす るG
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アジア太平洋経済協力機構) C
明らかに東 アジア の地域協力 に は'
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。 「アジア経済圏」は
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到章
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圏」 と いう APEC の中核 (コ経 済
活 動主 体 グ ループ を 「ア ジ ア
発展 の
主体 であ る。 この地域的経済 活動
経済発展を志向 し ておへ
ミ ャン マー、 カ ンボジア の三国) へ
界貿易機関 )とは異なる。 一四 世
1九 六五年以来積 み重 ねられ たは
東、
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西太平洋) 地域 の統合運
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界経済 秩序 ルー ルの形成 な ど、、
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加 わ って)容易に遂行 できな い対も
に立ち いた って いる。 かかる世状況
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自由化 の ス ロー ダウ ン、逆 に新界
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1億 2600万 12億 6600万
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ア ジア
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ASEAN-1
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中国
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栄.
加.
メキシコ
6月号 (
2003)
世界経済評論
「アジア経済圏」形成のアジェンダ (1)-
表 1 3大陸経済圏の規模 (
2000年)
この コア ・グ ループ は'単 に国境
での貿易 ・投資 の自由化 と いう浅 い
地域統合 だけ でな-、海外直接投資
を軸 として城内諸経済間 の分業 の再
ォー ムをも敢行し、より深 い統合を
編成を はか-、各 経済 の制度的- フ
達成す ると いう共通目標 ・協調的連
帯感 をも って いる。 「
ア セア ン+日
材を保有す るよう に十分に成長し て
きた。太平洋先進諸国 には'取締役
ではなく 株主 とし て、 「
ア ジア経
済圏」を ヘルプしもり立ててほし い
のである。 ただ日本 だけ は、 アジア
に属すると いう 地理的位置' これま
でも東 ア ジ ア経 済 発展 のt
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師) であ った ことなどから'太 平 洋
圏」 の 1貞 とな-、両者 の連携 の橋
先進五国 の代表 とし て 「
アジア経済
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中韓」 がアジア経済圏発展 の推進委
月会 ︰s
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渡し役を務 める べき であ る。 「ア ジ
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の連携をも維持 ・拡大して い-べ
き である。
いわば企業 におけ る取締役会 に相当
もう 一つ' 日本を含 む東 アジア諸
ア経済圏」 は同様 にAsEM (
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② 日本 ととも に'米'加'豪' ニ
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動す る のである。
は、APEC の先行組織 たるPAF
タリン-ン大統領 が非公式サミ ッ-
面化してき たと いう 問題があ る。第
経済 と米国 と の間 に見解 の相違 が表
五回APEC (一九九三年) の際 に
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太平洋 経済 協 力 合議)
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契機 に
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ス諮問委月会 ) な どを通じて、 これ
ま でアジア地域統合を推進し てき た。 導 権 を 握 -、G A TT/WT O の
「
自 由 競争 市場経済 のグ ローバ ル
そ の ヘルパー であ ったしアドヴ ァイ
ザー であ った。技術、資本 (
政府援
きた。攻撃的 一方主義 (
バグ アティ
の用語) であ る。真意 は、米国企業
化」を旗印 に'東 アジア諸経済 に早
急な貿易 ・投資 の自由化を強要し て
の貿易 ・投資を拡大すると いう ビジ
助O DA と直接投資)
、市 場 の提 供
や東 アジア諸国自体 が経済発展 の主
者であ った (
これ から も)
。 だ が今
体'推進役を果たしう る経済力 ・人
図 1 APECのメンバー構成
6月号 (
2
0
0
3
)
世界経済評論
号(2003)
圏」形成のアジェンダ
(1)-
圏」 のメ ンバー構成を 「
アセア ン+
五 に、さら に将来、イ ンド、 パキ ス
タ ンへ バ ングラデシ ュ' スリラ ンカ
以上 に見 るよう に' 「
ア ジア経済
ネ ス ・イ ンタ レス- に立脚す るOあ
わよ-ば東 アジア経済を'中南米 と
ア経済圏」を拡大す べLと いう期待
もあ る。
の極小経済 であ る。それ故、イ ンド
ネ シア' タイ、 フィリ ピ ン、 マレー
シア' シ ンガポー ルのASEAN5
によ ってア セア ンを代表させる場合
が多 い (
統 計 上 の分析 で はそう す
る)
。第 二 に' オー スー ラリ ア と ニ
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ュー ジーラ ンドは、CTR (
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)という二国
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自由貿易協定を強めているのであ
るが、 この二国 を 「
アジア経済 圏」
メ ンバーとし て歓迎す るかどう かは、
マレー シアなどアセア ン諸国 の意向
にかかると ころが多 い。第三 に、台
とは 一線を劃し'それと緊密な協 調
関係を維持し っつ、独自 の経済 発展
共同体を東 アジア地域 に形成し た い
と いう のが 「
アジア経済圏」 の目標
であ る。同様な連携を同じ-巨大化
し っつあ る欧州 経済圏とも保 ち つつ'
世界経済 の三極 構造 (
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極 に成長した いも のである。
EPA(
経済連携 協定)
綱 の形成
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nT 経済連携協 定)
網 の形成と言 った方が正し い。 E P
五年を目処に締結するため の合同研
究会を始 めた (
二〇〇 一年 一一月 発
足)
。中国 の先 駆けーに遣 いへ 日本 の
EPA網作-も拍車をかけられ た。
日本は二〇〇二年 一二月 に、lSE
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本国 とシ ンガポー ル共和国 と の間 の
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新 たな時
代における経済上の連携 に関す る日
の
形成 によって実現しよう として い 協定)を締結し発動させた。 これ に
る (
浦 田 二〇〇 二参 照)
。次 第 に
続き、韓国' フィリピ ン、 マレー シ
ア'タイなどとEPA締結 へ向け て
明ら かにす かよう に、FTA綱 でな
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・ の研究会或 いは交渉が進 められ て い
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かかる深 い地域経済統合を、東 ア
ジア諸国 は世界的潮流 に沿 って' い
単 に国境 でのモノ、サー ビス、資本
Aはよ-深 い経済統合をめざすも の
の自由移動をはかる浅 い経済統合 で であ るから であ る。
中国 がアセア ンとFTAを二〇〇
はな-'経営、産業構造、経済体制、
法 秩 序 な ど の構 造 改 革 (
リ フ ォー
ム) と いう深 い地域統合を目ざす 共
同体 (
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y) で あ る。 か か
る特色をもつことを強調しておき た
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「
ア ジア経済 圏」 は'東 ア ジア諸
国 の経済発展志向 の共同体 であ る。
三
と い った南 アジア諸国 にま で 「
アジ
なら んで'米国 の覇権的勢力圏下 に
組 み込もう とす る意図さえ見受けら
れる。
日中韓」 とし てお- が、正確 にはな
お フレックシブ ルであ る。第 一に、
APEC へ未加盟 のラオ ス、 ミ ャ ン
いず れにし ても'自ら巨大な米州
経済 圏 を拡 大深 化 し っ つあ る米国
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かか る 米国 の
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マー、カンボジア三国 と' ベ-ナ ム
はアセア ンの中 で後発国 であり'ブ
ルネイ ・ダ ルサラー ムは人 口二十万
ハティー ル ・マレー シア首相 に代表
的 に見られるよう に、東 アジア諸国
が反発を感 じ' 独自 の発展路線を追
求す る コア (
アジア経済圏)を持 ち
た いと念願す る のは当然 であ る。欧
州 での動きも同様なも のがあ る。
③残- のメキ シ コ、チ-、 ペルー
(
中南 米)
、 パプ ア 二 ニ ーギ ニア
(
オ セア ニア) お よ び ロシ ア (
檀
東)など のAPEC加盟国 は'今 の
と ころ'急成長する東 アジア市場 と
の連携を保 っておきた いと の 一般的
関心をも って いる のであろう。し か
国」 とし て取扱う かどう かは懸案事
項 であ る。第 四 に、既 に触れた こと
し近 い将来、 たとえば、極東 ロシア
が、北朝鮮、中国東北三省、 モンゴ
ル'韓国、 そし て日本などによ って
「
東北 アジア経済圏」を結成す ると
いう構想 に連な る であろう (
徐 二
〇〇 二 ・一二参 照)
。な お東 ア ジア
だが'北朝鮮 と の平和 が確立した暁
に北東 アジア経済圏を 「アジア経済
圏」 に包摂す る可能性は大き い。第
湾 と香港 (
さら に マカオ) の二関税
地域 は独立 のAPECメ ンバー にな
中
って いるが、これらをも含めて 「
の安全保障確立 の見地からもかかる
拡大アジア圏 と いった母体 が必要 と
される。
- 9-
6月
世界経済評論
「アジア経済
-
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ASEAN Free Trade Area) の
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ム
る。 二国 間協定を積 み重ねて い-と
単 なるFTA でな いEPA綱 は深
域内特恵関税引下げもそ の頃 には実
現し て いる。中国 ・アセア ンFTA
い統 合 (
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n)を めざ
いう外務省 (
外務省経済局二〇〇二
を並行的 に推進す ると いう経産省 の
の発効もそう であか .
方針 (
経産省 二〇〇三 二 一
) の間 に
対し重要な役割を演じう る。そ の点
す 「アジア経済圏」 の形成 ・推進 に
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参照) の進 め方 と、 日本対 アセア ン
或 いは日中韓 と い った複数国間協定
若干 の喰 い違 いがあ るよう だが、 い
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件
6月号 (
2
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)
ず れも究極的 には日本を含む東 アジ
4
メキ シ コ、チリそ の他 の中南米諸国
注 ①APECが域 内関税を全廃した場合 (
2020年迄に)
②APECが非加盟国とuncondi
t
i
ona
lMFN 待遇した場合
③域外非加盟国も完全貿易 自由化した場合
出所 :
ZhiWa
nga
ndBi
l
lCo
yl
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2002.)
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を い- つか検討し てお こう。な お、
1
,
7
6
ア諸国 間 にEPA網を形成した いと
いう ねら いである。 そ のデ ッド ニフ
0.
93
と日本 と のFTA交渉も準備され て
いるが'それについてはアジア経済
0.
58
圏内 のEPA網形成 とは別 の性格 の
諾
3.42
5.18
.
亘二聖
0.59
1
.
93
8.58
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.
19
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.
06
二巨二呈巨
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.
50
-1
.17
1
.
20
ィ ンとし ては二〇〇五年が好機 であ
.4 4
るO そ の頃、 WTO の新 ラウ ンド交
渉 が 妥 結 し よ う。 A F T A
ル
シンガポ
ーシア
マレ
ーフィリピン ベトナム
ペルー
ロシア
西 ヨー ロッパ
その他 非M
F
N国
その他 世界
匹界半喝
0.38
1
3.09
5.45
一9一
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1 2 4 13 2一
7 46 8「 3 13 0 0
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表 2 APECの 貿易 自 由 化効 果
200
1-202
0の実質GDPの追加成長率(%)
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界経済評論
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別
差
無
つ
か
ダ(
1)-
域内差別優遇 がイ ンセ ンティブ とな
o
s
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)」貿 易 秩 序 に陥 る。 そ の
(
C一
さらにFTAA) が必
NAFTA (
要とされたのであ る。「
アジア経済
とにな った。そし てそれ に対抗す る
と いう 巨大地域統合を設立させる こ
をねらう 「アジア経済圏」 は、それ
容認し ている。経済発展志向共同体
厳格 に審査したわけ でな-、す べて
あ る。
新 秩序 の中心 課 題 と な ってき た の で
推 進す るかが、 二十 一世 紀世 界 経 済
にふさわし い (
最適な)地域経済統
って地域統合 が形成 される。それゆ
え閉じたブ ロック にな る。あ る いは
日本 とメキシ コと のFTA交渉 が
3
2・ 深 い経済 統合
合方式を追求す べき である。 それ が
通常 のFTA でな-、より深 い統合
た動機 に基づ-ことに注意 された い。
(
或 いはEPA) の締結 とは異な っ
るO
e
rei
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gpower)
と いう 消極
(
coun
tv
的理由から発想さ れた面も多大 であ
圏」も こ の 二 大 経 済 圏 へ の対 抗
t
r
es
sにな る)危 険
要 塞 化す る o
(
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方で
'世
界大MFN自由
があ る。他
貿易 では達成 できな い、域内だけ で
近年 におけ るFTA の急増を ピー
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er
ali
smと
タI ・ロイドはn
ばならな い日本 の対 メキ シ コ輸出 は
を享受 できるのに'関税を支払わぬ
る米 ・加やEU諸国 は貿易創出効果
いる。無関税 でメキ シ コに輸出 でき
圏」形成 のため の参加国間 のFTA
私は、GATT/WTO の多国間
特徴 づ け た (
Lt
oyd2
0
0
21
9
)
。し か
急 がれて いる。 これは 「
アジア経済
内 に実現す る ことを要求し ている。
れは正し い) からす れば、 GATT
無差別自由貿易の大原則 の目標 (
そ
メキ シ コはNAFTA の 一月 であ る
を実現するEPA (
経済連携協定)
な のであ る。
このことと'対域外障壁を高 めな い
し、 EUとは自由貿易協定を結 んで
はあ るが'完全な自由化 が 一定期間
ことによ って'世界大 の自由貿易化
の復活 ではな い。 それは、巨大な大
E
しそれは戦前 の 二 国 間 外 交通商方式
nai
s
mを 固 執 す る のは正しい
。
2
4条 は撤廃 される べき だと要望した
い。 「アジア経済圏」 がopen e
rgi
?
はネ ッI で見 て前進す るも のと期待
戟前 の通商体制 は' パ ック ス ・ブ
陸経済圏 (
EU、 NAFTA/ FT
AA、 アジア経済圏のごときものでt
c
o
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i
ne邑ai
s
mと言え る) の下部組
織とな った -、 そ れ と リ ンク (
逮
し、制度的統合と いう 例外をGA T
Tは認めて いる のであ る。
UやNAFTA (
さら にFTAA)
も域内完全自由化措置を、MFN待
遇を適用し て、域外 にも無差別に均
不利 にな-貿易転換効果 の被害を こ
こう むる被害を回避 できるLt両国
機 構 が国 際 経 済のル
ールに従 った 〇〇〇億円 ﹃浦田編 二〇〇二㌧ 二
gl
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batgove
r
nan
e
cを推進す ると い 四 一
束)。 日本 がメキ シコとFTA
(
r
e
gi
m
e
)を構築 し てきた。 関係 に入れば、 この種差別待遇から
-タ ニカ の時代を含 め'複数 の二国
う むる。 この日本 の損失は小さ-な
間 (
bi
at
e
ra)通商航海条約を軸 に
る。 さらにそれら の上 にGATT/
霜させるべき であ る。 それによ って
樵)し てクラ スターを形成し っつあ
組立てられて いた。それをGA
して
つま-世界経済秩序 は今やへ国民経
いと推計 されて いる (
例えば 一九九
四- 九九年 の逸失利益合計 は 一兆 六㌧
「
GATT2
4条 の撤廃」 は僧越 な
はじめて世界大 の自由貿易秩序 が実
で
i
X
凸
現 でき上 がろう。
WTO (
通貨金融面 ではIMFt世
級)のごときSuprenat
i
o
na
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な上部
は一つの変革とも言
に組 みかえ た の
TT の発足 (1九凶七年)を契機に
mut
t
i
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at
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a
)
t 1般 的 協 定
多国 間 (
こだわる必要はない」と言 いた い。
間 の貿易創出効果も生じう ると期待
す る のであ る。
4条 に厳密 に
ろう。だが 「
GATT2
事実tEUやNAFTAと いった巨
びグ ロー バル機関 と いった多層的構
済'二国間FTA'大陸経済圏およ
日量FTAは二国間 の貿易を拡大
提言であ って容易 に実現しな いであ
合 にしろ、四〇〇以上に達した二国
c
o
nt
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ne
nt
a)地 域 統
大 な 大陸型 (
間 の役割分担 と協調を いかに形成し、 す る効果をも つが、 メキ シ コを橋頭
造 に成長し てき た。 そし てそれら の
イ ニシアティブ によ る改革を実現す
る交換条件 (
或 いは妥協策)とし て
間協定 (
-ち 一
六二はWTO へ通報
う べき大前進 であ った。 この米国 の
英連邦特恵関税 と いう 地域統合 の存
続を認めざるをえな か ったOそれが
ず み) にしろ、 GATT/WTO は
う 秩序
4条 であ る (
山本和人 一
GATT2
九九九を見 よ)。皮 肉 にも、英 連 邦
は解体し、 EECそし て今日 のEU
- ll -
6月号 (
2
0
0
3
)
界経済評論
世
「
アジア経済圏」形成の アジェン
-
ユーギ ニア' ロシア或 いはEUな ど
し、経済全般 の連携強化を目指す協
制度 の調和など幅広 い分野を対象 と
円滑化'電子商取引、そ の他経済諸
から、 ASEAN自由貿易地域 (
A
アの金 融資本市場」を含めて いる点
域協力 の枠組 みの中 で両国 の-1ダ
共同体 の主体 となる 「ア セア ン+日
定 です。」 (
経塵省、対外経済政策総
もそう であろう。自ら経済発展志向
合サイ- 「
経済連携協定 に ついて」
取引促進を目的 とし、具体的な取-
日
FTA)やASEANプ ラ ス3 (
本'中国、韓国)という束 アジア地
中韓」 が、そ の深 い経済統合を推進
す るため のEPA網 の形成 は、 そ の
二〇〇三 ・二 ・一〇。)
組 みとし て、①電子署名 ・認証制度
壁 (
或 いは ハブ) とし てtNAFT
A の他 の諸国 (
米'加或 いは将来の
FTA A諸国) への日本 側 の輸 出
(
或いは日本 のメキシ コ工場 から の
輸出)を ゼ ロの域内関税 で増加 させ
日的、内容において、 これら周辺諸
品)の国境移動 の障害 とな る関税 だ
の調和 (
認証事業者 の相互認定 ・承
る。情報通信技術分野 では、電 子商
ー シ ップ を意識したも のと考えら れ
る ことが可能 であろう か。 それ は'
国 の関心とは大き-異な るわけ であ
る。
けを軽減な いし撤廃す る ことを伝統
認手続 の円滑化)'② 個 人情 報保護
GA T T2
4条 に 従 う 、 か ハ (
商
域内 コンテ ンツ、原産地規則な ど の
さ て' これ から の日本 のRTA
的 「
狭義 の貿易自由化」と定義し て
お こうC これに対し、 ウ ルグアイ ・
NAFTA規制 に阻止されて、不可
能であろう。 つまり二国間 FTAは
(
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giona-Tr
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t
︰
地 域 貿 易取決め) のパイ ロッ- ・モ
より大きな (
NAFTA/FTAA
ルの相互承認 (
有資格者 の入国要件
ク の相互 承認)
、③ I T技術 の スキ
ラウ ンドとそれに続- WTO閣僚会
(
事業者 の個人情報保護 に対す る取
議 で決定 された、農産物'サー ビ スt り組 みを評価したプ ライ バシー マー
ICT (
情報通信技術) の貿易'投
の緩和) が挙げられた。 そ の他、環
国
1月署名)は、伝統的なFTA (
資ルール、人 の移動など国境取引 の
境や先端技術分野 の開発研究協力な
デ ルとなるJSEPA (
二〇〇二年
境 でのモノ'サー ビスの自由移動を
いう 巨大市場、さらに急成長 のア ジ
ア経済圏 へのアク セスが獲得し た い' 主眼とす る)とは異なりtより広汎
広げ た。 これが第 一の前進 であ る。
新分野 にま で、 FTA協定 の範囲を
他方へ メキシ コ側から は' 日本 と
な分野 における二国間協力を目ざす
のごとき)地域統合 へ侵入する道具
にはなりえな いのであ る。
包括的な新時代 (
new age) の協定
月 の交流を含 む人材養成' ジ ェ- ロ
それからexcl
ude (
排 除)さ れ た-
と シ ンガポ ー ル政府 機 関 によ る貿
な い'他 の競争国 よ-も不利な差 別
「
自 由 化 ・円 滑 化 (
f
aci
i
t
ation)」
措置と いわれる。
易 ・投資促進 ・中小企業振興、放送
二
な のか。またそれらが いかな る役割
技術'人材養成 と い った分野を含 め
ルととも に、両国 は金融、情報通信
換、商店街 の姉妹提携 (
銀座 とオー
政策 ・放送 サー ビスに関する情報交
を演ず る のであろう か (
重岡 純
チ ャード ロードなど)を含む観光振
ど の科学技術、大学生 ・教授や公務
「
自由化 ・円滑化」のため の ルー
さら に第二に、ーSEPAは'
であ り、そ れ故 E P A (
Ecoロ○ヨi
c
こが本当 に新し いのか、よ-包 括的
P
artnershi
pAg
r
e
e
me
n
t︰経済連携
協定) と呼ばれる のであ る。 だがど
日 ・墨二国間FTA締結を急ぐ理由
である (
この協定はメキ シ コから の
待 遇 を 受 け た- な い、 と いう のが
要請 に基づ-)。
巨大統合市場 への不利な アク セ ス
を回避した い、それ へのアク セ スを
た包括的な経済連携を目指す ため の
〇〇二を見よ)
。
さて、 「狭義 の貿 易 自 由 化」 と、
拡大し た いと いう のが、多- の二国
「
経済連携協定 (
EP
A︰E
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oi
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Part
nershp
i Agr
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n
t)とは'自
由貿易協定 P
( TA) の主 要な要素
サービ ス貿易'投資など 「
新分野 の
0
29
..
p)
.2
8
4)
. メキ シ コやチリの
20
o
yd
間 F T A の動 機 であ ろ う (
L日 本 お よ びアジア経済圏 に対す る関
であ る関税の相互引き下げ に加え'
を目指す。両国 のみな らず、 「ア ジ
展 の促進、市場イ ンフラ整備 の促進
両国 およびアジア の金融資本市場発
二〇〇二、 二三六ペー ジ)
0
方向性を打ち出した。金融分野 では
興と い った多様な項目 にわたり、連
金融当局間 の情報交換な どを通じ て' 携 強 化 が 詣 わ れ て い るC (
重岡純
心はそう である。米国 ・カナダ ・豪
サー ビス、投資、競争、 人 の移動 の
州 ・ニュー ジーラ ンド、 パプ ア : I
- 1
2-
6月号 (
2
0
0
3
)
世界経済評論
故 「
経済連携 の拡大 ・強化」 と いう
態的)貿易利益 であ る。それは両財
化をはかればそうな る。 これ が (
静
満 足' つ ま り 国 民 的 厚 生 (
weT
への同 一の生産要素投入量 (
これが
よ-広汎な協調戦略 に重点をお いた
のであ る。
3・ 自由貿易対保護主義
コス-) の下 で、より多- の消費者
国 が 一四五 にも適した (
しかも
或い
結局、今後 の日本 のFTA (
ル ー ル 作 り」を も っ て、 「
浅 い
s
haEow)統 合」と みな し た い。
(
二〇〇二年 1月 に署名し た日本 ・
re)を向上させる (これがベネ フ
f
a
加 盟
そ の3/ 4以 上 が発展 途 上 国 であ
はEPA)交渉 はtGATT/ WT
haDevet
o
p
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tAge
n
daラ
oのDo
(
ISEPA) は、 GATT/ WT
シ ンガポ ー ル新 時 代 経済 連 携 協 定
国境での自由化措置ぐら いしか促進
でき難 い。 これ に対 し' 「
自由化 ・
題 を問い
直してお-必要 があ る。第
1に'自由貿易主張 の骨子はこう で
p
(r
ot
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cti
onari
s
m) と いう 根 本 問
こ こ で、自 由 貿 易 対 保 護 主 義
らす から、輸入品をなる べ-安-入
貿易 (
輸入) が自国 に利益をも た
えばよ い」 と い- ことになる (
小島
一九九四、四九- 五 一ペー ジ)
。
輸入をち ょう ど賄 いう るよう に)行
貿易均衡を達成す る程度 に (つまり
ィッ-) ことになる。
ここで 「
輸入 こそが利益 (
gai
n)
あ る。比 較 生 産 費 (
或 いは比 較 優
手す るよう あらゆる輸入障害を撤廃
ウ ンド (
二〇〇五年 一月 妥 結 を 予
定) の農産物自由化方式 の決定を待
って、それと コンシステ ンI にな る
位)原理に従 って、自国 の比較劣位
し たほう が良 い (
ま たできるだけ取
直接投資な どによ-地域全体 の分業
構造を深化し、貿易拡大 の基盤を構
ンではな い、
」したが って、 「
輸出は
した比敦優位財を輸出し、代- に減
産した比較劣位財を輸入す ると'貿
的) に自主的 に推進す べきも のであ
化 はtuni
at
er
a-二 万 的、単 独
義 であ る。自国 の利益 になるから行
易前 に-ら べ、比故劣位財を 「
割安
る。相手国 (
諸国) が保護措置をと
って いるから自国も自由化しな いと
アが高 い水準 に達し て いたため、関
う のであ るから、貿易 (
輸入)自由
に」 か つ 「
よ-大量 に」入手し消費
す る ことができるよう になるC輸 入
か、同程度 の自由化しかしな いと い
ni
at
ea〓i
be
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うも のではな い。u
間地域協定 であ る。なぜそれが噂矢
とな ったか の理由 は' 「≡ 一
口で いえ
財を減産し、そ こから放出される生
oの多角的自由貿易交渉 一本槍から
転換した日本 が最初 に締結し た二国
p)統 合」を 推
用し て、 「
深い (
de
e
進す ると いう のが'われわれ の 「ア
ば'交渉 の障害 が最も少なか ったか
ら であ る (
重岡 二〇〇二、 二三〇
産資源 (
労働と資本)をも って (
従
引 コスIを軽減したほう が
ヽ良
ヽい
ヽ)
ヽと
ヽ
言う ことになる。 これが自由貿易主
円滑化」 と 「
経済 の連携強化」を活
経済発展志向共同体 であ る 「
アジ
ジア経済圏」 と いう地域経済統合 の
ねら いである。
易 では農産物 のシ ェアはわず か 一・
ペー ジ)
。 日本 の農業保 護 が'WT
o の多角的交渉 でも'新し い二国間
FTA交渉 でも、ガ ンにな って いみ
のであ る。 だが日 ・シ ンガポー ル貿
って完全雇用を維持し っつ)比較優
が再編成されねばならな い。 そう い
築 せねばならな い。合意的域内分業
であ る」と い- ことに注目せねばな
らな い。逆 に 「
輸出 はそれ自体 ゲイ
貿易自由化」 によ って静態的貿易利
益を実現す べき である。 だがそれ だ
七% 二 九九九年) と低-、農業問
題交渉を回避 できた ことが大き い。
し かし、タイ'韓国へ中国な どと の
位財を増産す ると いう国際分業 (
坐
a
i
zat
i
on)を し、増 産
産特 化 s
pe
c
i-
税撤廃交渉 の ハード ルは低 か った。
た状態 から'関税を撤廃し貿易自由
関税などによ-貿易が閉 ざされて い
前 にほぼ関税を仝廃しており' 日本
も対 シ輸入 に占 める無税品目 のシ ュ
従 って 「
狭義 の貿易自由化」効果 は
よう に、推進されると いう ことにな
(
-)
るであろう。
け でなく 技術進歩'順貿易志向的
ら にシ ンガポー ルはlSEPA締結
これから のFTA交渉 ではこの間題
を避け て通るわけには いかな い。さ
ア経済圏」 にお いては、先ず 「
狭義
現 できるよう に、「
自由化 ・円滑化」
う ダイナ ミ ックな共存共栄利益を実
と 「
経済連携強化」と いう制度的 環
境 が構 造 改 革 (
r
e
f
or
m) さ れ る こ
とが要望されわけ であ る。
余-期待 できな いわけ であ る。 それ
- 1
3-
る)GATT/ WTOでは' かかる
「アジア経済 削 形成のアジ ェンダ (1)世界経済評論 6月号 (
200
3)
◆
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一一
自国 が 一方的自由化を先行させ'相
手国 が時間的 に後 にやは- 一方的自
由 化 を進 め る と いう 方 法 も あ る。
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on (
これを バグ ワティ 二〇〇
二はgoi
ng aoneと言う) が正道な
のである。
し
、開発途上国 はやや遅れて漸次的
pp.
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8⊥0
5)
。先進国が自由 化を 先
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以上B
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i2002
だが、相手国も輸入市場開放 が自
ら の利益 にな る ことを自覚し てそ の
貿易 (
輸入)自由化 に踏 み切るなら
ば'両国合計 (つまり世界) の貿易
ワテ
p
。輸出が' 入とは
た、輸入を増加す るから輸出 が増 え
oc巴 d
emand原
る (
相互需 要r
ec
ir
輸
無
理) のであ る
関係 に、 独立に、拡大す るわけ では
会 ・政府を動 かし て いる。貿易摩擦
つ行われ、輸出 =輸入と い-貿易均
ug・
は こ の主 張 か ら 生 ま れ る。Kr
衡
が
成
立
す
る
限
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「
輸出 はゲイ ン
-5
)は 「
G A TTの
man (
)
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9).p2
でも ロスでも な い。
」け だし投 下労
考 え 方 は 啓 蒙 さ れ た重商主義 であ
働総量 は変りがな いから であ る。 ま
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2,
る」 と明言し て いる (
St
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pp2
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8
参 照)
a
重 商主義的保護主 張は間違 って い
る。 そ れ は 輸 入 競 争 産 業 (
セク タ
を稼ぐ ことは、金 (
ゴー ルド) の流
入をもたらす ので望まし い。
あ るO
」し た が って、囲輸入を減ら
すよう'関税そ の他 の輸入障害を設
け るほう がよ い。ま た仰輸出を促進
す るよう各 種輸出奨励措置をとる の
がよ い.そし て回輸出を増し'輸入
を減らし、有利な貿易差額 (
出超)
- に'貿易 は 「
輸入ゲイ ン」をも た
らす のであ る。
多-よ-低廉に入手 できるよう にす
る のであ る。自由貿易主張 の言う よ
率なⅩ産業を縮小し て能率 の高 いY
産業 への転換 であ-、経済全体 の能
率を向上させるd それ故 に'増産し
たY財 の輸出 によ って、それと交換
に輸入可能 財Ⅹを貿易前よりもより
攻撃的 一方、
王義 は'米国 の覇権主
lr
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9
9
4
参照)
0
言う のである (
主 的輸入拡大)を行う べき であ る。
そう しな いならば米国 は三〇 一条 に
ati
on)をす ると
基 づき報復 (
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e
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ai
mportexpans
i
o
n:
自
(
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unt
ar
yi
程度ま で輸入市場を開放し'輸入を
自主的 に増大す べき であ る。 VIE
それは例えば日本 の貿易自由化 は米
国 よ り劣 って いるOそれ は不 公 平
(
unf
ai
r
) であ る. 日本 は米国 と同
)
I)と輸出産業 とを全く セバレーI
な い。 ただ輸出拡大 には相手国 の互
L、各 産業を部分均衡的 に分析し'
恵的自由化 と いう国際協調 が必要 と
されるわけ であ る。
輸入は ロス、輸出はゲイ ンだと主 張
す る のである。 これは間違 って いる。
「
輸出 が ゲイ ンであ る」 と の誤 っ
そう ではな-し て、両産業を含む国
た重商主義的保護主張 から、Bhaw・
民経済 の 一般均衡分析 に立脚しなけ
gaat
i(
二〇 〇 二㌧九 五 ペー ジ が
ればならな い。比較生産費原理 に沿
eu
ni
a
t
t
eratism (攻 撃 的
aggr
e
s
s
i
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う貿易 の開始 ・拡大 は、 たしかに輸
一
方主義)と命名した'好ましくな
ade Act of
い通商政策 が'US Tr
t
9
7
4の三〇 1条 によ って打出 されたO
かかる重商主義的保護主 張は正し
くな いのであ るが' ビジネ スの強 い
産業構造調整が完全雇用を保ち つ
入競争産業 Ⅹ の縮小、 そ の雇用 の輸
出産業 Y への転換 と いう困難な産業
構造調整を伴うOLかしそれは非能
要請 であ-、 ロビイ活動によ って議
雇
継起
自由化 は大 いに促進 される。 お互 い に自由化す る ことを許す この 「
に共存共栄 の利益 が実現 でき る。 こ 的互恵自由化」 が最も望まし いベ ス
(
-)
れがr
e
c
i
pr
ocal(
互恵 的)自由化 で I の方式 であ るよう に見うけられる。
ィはo
thers go
第二に、重商、
王義 (
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cant
i
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あ る。 (
バグ
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mu
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-aneos
uy
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hy
o
u
という)0 的保護主張があ る。これは生産者或
互恵
的輸入自由化は、輸入代金支払 いは企業 (ビジネ ス) の利益を強調
のため の輸出を お互 いに拡大する こ す る立場 に立 つ.回輸入は国内生産
とになる。 つまり輸入と いう ことは' ビジネ スを圧迫し、雇用を減らす の
os
s
) であ る。
」
で「
輸 入 は損 失 (
逆 に糾輸出 は ビジネスを繁栄ならし
gai
ロ) で
め、 用を増す ので利益 (
それだけ自国 の輸入需要 (
市場)を
相手国 に開放し、 か つ相手国 に購買
力を提携した ことにな-、相互 の輸
出拡大を導-oL たが って 1万的自
由化よりも ベター であ る。
この互恵的輸入自由化方式 に'米
p
ocalTr
adeAc
tof
)
934
国 はRe
c
ir
て踏み切-、それがGATT
によっ
の多角的関税引下げ交渉 の基本方式
にと-入れられ た のであ る。最近 の
FTA交渉も互恵的自由化を原則 と
して推進されて いる。
互恵的自由化 (
関税引下げ)を両
国が互恵的 に同時 に行う のでなく
-1
4-
6月号 (
200
3)
世界経済評論
-
「
アジア経済圏」形成のアジェンダ (1)-
6月号 (
2
0
0
3
)
用す べL と強要 され る。汚染多発 の
非
生産方法 によ る産品 の輸出 はや はり
でさ、
え'un
fi
a
rcompe
t
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t
i
onだと
要 であ -、自国 の利益 にな るから'
難 されてい
る。 これら が米国 の輸 入
義 によ る他国貿 易自由化 の 一方的強
防 過 の理由 とし て悪 用され て いる。
系列」
また日置 の利益 にな る限度 に応じ て' ア ンフ ェア であ る。 日本 の 「
の自由貿 易主義 とは相反す るも ので
自主的 に貿易自由化す ると いう 本来
あ る。 GA TT/ WTO は、 こ- い
う 行 きすぎの自由化強要を排除し た。 新 し い解 決法を必要とす る難問題 で
あ る。
米国 はf
ai
rt
r
adedoc
t
r
i
neを構築
出所)日本経済研究センター (
2
ている。
0
2・
1
2
),
『アジア研究報告書』 0
し、 ア ンフ ェア ・=ーズ ン によ る通
A参加国 ・
地域
ジアEPAが締結されない
ケースとの帝離を表し
商 政策を多 用す るよ う にな った。生
2.数値は東ア
とま れ米国 は' ま たGATT/W
TO且、 1方 で、国際分業 ・自由貿
易の利益 に立脚 し て相手国 にし た が
その他
世界
注)1
.網掛けは東アジア
EP
産国 で の価格 よ-安 い価格 (
そ の判
0
(
実 は米国 の輸出拡大 のため であ る
∧
って世界的 に貿 易自由化を勧告す る
oU
0
0
∧
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U
O
人
7
定 はむづ かし い) で の輸出 は、 ア ン
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が) ととも に、 他方、 米国 の輸 入増
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J
その他
メキシコ
E 国
U 欧州
中南米
フ ェア であ るとし てダ ンピ ング提訴
-0.
1
0
-0.
05
1
され る。劣悪 な労働条件 ・低賃金 で
-0.
00
の生産物 の輸出 はア ンフ ェア であ り' 加 はア ンフ ェア ・- レード ヽ
・リ
ヽー
ヽゾ
ヽ
ンから、 阻止す ると いう ' 二重基 準
-0.
04
)
リピン
トナム
シンガポ
ータイ ベ その他アジア カナダ 米
中国 香港 日本 韓国 台湾 インドネシア シア
マレ
ー フィ ル
A静態効果 :
B動態効果を上乗せした総効果
国・
地域名
A
B
オセアニア
ー0.
00
0.
02
米国 の レI バI ・スタ ンダードを採
表 3 東アジアEPA による実質GDP
成長率 の増加分
(
%ポイント
)
世界経済評論
(
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生
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由
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に
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構
継
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る
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易
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際
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国
の
し
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術
模
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規
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の
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一
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産
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分
の
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る。経
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の
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こ
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に
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貢
て
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と
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籍
は
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戦
国
直
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業
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構
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制
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自。
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手
に
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国
進
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展
順
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次
に
由
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自
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は
自
廃
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義
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貿
の
関
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き
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成
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速
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長
成
済
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し
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決
項
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の
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で
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、化
(
日経 センター 二〇〇二 二 二、 一
し たAPEC の効果分析 と同 一の方
ーシ
具体的 には' FTA のメ ンバI間 の
す る効果を有し て いると考え、 --
度的な手続きや情報格差等)を節 約
が、取引 に係 る各種費用 (
法的、制
企 業内 貿 易
九 二頁)。もう 1つ鋸 「
ジア研究報告書﹄ (
二〇〇二 二 二)
先ず'二〇 一
〇年 の各国 の予見 さ
0
式 である)
四 アジアEPA綱 の効果
が宏 汎 な 推 計 を 試 みている (
堤雅
(
c G E =Con
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u
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a
b
eg
en
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r
a
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q
u
i
b
ri
亡
m mO
de
)によるシミュレ
ョン分析 であ る。 (注 3 で紹介
彦 ・清 田新造 稿)。そ の 一端 を紹 介
0
「ア セア ン+日中韓」 のアジア経
が二〇年後に完成した場合 に いかな
済圏 に、 EPA (
経済連携協定)網
貿易 にお いて企業内貿易 が拡大し'
が二〇〇二年 (
基準年)以降 の八年
結果 とし て年率平均 一% の技術進歩
同 上、 一九
間 に発生す る とし た」 (
とす る。それに-ら ベASEAN6
(
イ ンドネ シア' マレーシア、フィ
果をも推計したと ころに'重要な 貢
協定 の意味をとり入れて'動態的効
表 -から い- つかの教訓 が導き出
各国 の成長率は二〇 一〇年 でどれほ
せる。 この表 のB欄 は'直接的静態
献 が見出 されるQ
が不参加 の場合と いうよう な い- つ
ど高まるかを検出す るのであ る。推
か のケー スが検討されて いるが、そ
果 であ る。したが って両者 の差 が動
効果Aに動態効果を上乗 せした給効
台湾、そ の他 アジア'米国' そ の他
加とされる国 々 (
オセアニア、香港、
①計算上兼 アジアEPA圏 に不参
態効果 であ る。
ゼ ロになるとし て'そ の効果を推計
貿易転換効果を被 るから であ る。 日
輸入品価格 が低下し'内外価格差 が
まると いう 「
技術収赦効果」を想定
のA (
静態効果) が生ず るO これ は
す る。具体的 には技術 レベ ルのEP
スのA効果を被 ることにな る。 それ
本 が不参加ならば (
そう いう ケー ス
も推計 され て いる)
、 日本 は マイ ナ
中南米' その他欧州) には マイナ ス
A加盟国内 の最上位国 と の格差を追
す る。㈲動態効果。 これに鋸 直接投
加 的 に 一% 埋 め る とし て計 算 し た
資を通じ生産技術 レベルの格差 が縮
の直接的静態効果。関税 廃 分だけ
撤
計されて いる。すなわち㈲関税撤廃
EPA効果とし て二種 のも のが推
o
のう ち の 1つであ る)
計結果 は表 - のとおり であ る (
日本
携協定 (
EPA) に参加し たならば、 に問題 が残 る のであ るが、経済連携
リ ピ ン' シ ンガポー ル、タイ' ベ-
れる成長率を推定し、「
標準 ケー ス」
ー
三頁)
O こ の動態的効果 の計測 仮 定
と呼 ぶ。 それは応用 一般均衡 モデ ル
B
ナ ム)と日本、中国、韓国 が経済連
し てお こうC 「日経研二〇〇二推計」
は川-0.-0
0.-1
0.⋮0
--.-1
0.01
1
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1 農 業
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2
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2 林 業
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.
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.
2
0 3.15 0
.
1
9
3- 水産業
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.
0
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.
1
2 0.16 0.51 0.00
4 鉱 業
0
.
0
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.
1
3 0
.
2
4 5.51 -0.16
5 食品加工業
- 0
.
2
8 -1.30 4
.
3
8 -0.05
6 繊維 ・
アパレル
0 -0.
10
-0.
0
7
1
.
2
0 10.16
7 その他製造業
1 0
.
0
8 -0.01 1
.
8
4 0
.
l
l
8 木材 ・
パルプ
0
0
.
1
4、 0.
03
1.
1
8
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.
0
9
9 石油化学
2
0
.
2
5
0.
1
0
2.
13
0
.
1
7
鉄 鋼
4
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.
1
2 0
.
0
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輸送用機械
電気機械
一
一
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6
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2
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.
1
3
.
1
9 1.18 -0.05
一般機械
0.
0
9
0
.
4
2 0
.
2
4 0
.
3
9 -0.15
電気・
ガス・
水道
0
.
0
0
0
.
0
5 0
0
.
2
6 -0.10
建 設
0
.
0
0
0,
0
8 0,23 0.
03
0
.
2
9 0
.
0
3 -0.12
運輸業
.
01
0.
01
0.
19
0
.
5
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.
0
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通 信
0
.
0
0
0.
2
7 0
.
3
2 -0.ll
金融・
保険
0
.
01
0
.
2
7 0
.
3
4 -0.ll
対事業所サービス 0.
0
0
0.
2
6 0
.
3
9 0.16
対個人サービス ー
0
.
0
0
0.
29
rO.
35
0.
1
3
その他サービス
ー
0
.
0
0
数値は標準ケースとの帝 雛 を 表している
A:
静態効果 B:
総効果
出所)日本経済研究センタ (2002・
1
2
)
『
東 アジア研究報 告書』p
p
.
2 -2
0
9
.
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 q 射
- 1
6-
6 3
8 5
0 0 S S B
0 8
るプラ ス効果 が生 み出されるであ ろ
輸出量
3
37
39
81
6
27
80
0 00122
輸入量
A
ら
0
.
0
9
0,
2
3
う か。 日本経済研究 センター の ﹃
ア
ジ
A
生産量
A
B
0.
0
6
0.0 4 -
輸出 量 、
、
量
生産
別
による日 本の財
加
参
A
(
%ポイ ン ト)
長
ア EP
輸入量 の成
表 4 東ア
7
6月号 (
20
03
)
世 界経 済評 論
んで
そ
貿易
故 日本はこ のEPA圏 に進
参加
し輸 入自由化すべき であ る。 れ に
よ って他 の東 アジア諸国 の
拡大
も促進され るわけ であ る。
こ のA効 果 は' タ イ 一
(・五 四
(
〇 ・七
イ ンド
ト
成 長 率 アブ
0.
06
0.
93
0.
7
6
0.
5
4
(
〇・
ネ シア (
〇 二 二九%)、 マレー シア
(
〇 二 一九 % )' シ ン ガ ポ ー ル
(
〇 二 二 %)、韓国 (
〇 二 八%)
はモデ レートな大きさであ るDそし
て中国 (
〇 ・〇九%)と日本
0
.
2
0
0
.
2
6
0
.
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4
2
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0
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0
4
0.
1
5
-0.
2
2
入
〇 一%)が小さ い。
つまり、自国 がEPA圏全体 の貿
4.
31
3.
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4.
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5
0.
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0
0.
44
0.
2
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0.
6
8
2.
85
0.
1
3
0.
9
3
1
.
2
5
3.
67
1
.
5
8
0.
92
0.64
1
.
45
2
.
95
7.
7
9
2.6
4
2.
4
9
0.
3
2
0.
4
9
0.
43
1
.
17
0.
73
0.
0
2
0.
8
8
-0.
ll
ア
パ
製
パ
ル
そ の動態効果 によ って、域外国 と の
易規模 (
経済力) に-ら べ小さ い程' が'域内経済 の活性化をはかれば、
相互 の貿易自由化 は、より大き い、
貿易をも拡大し、そ の成長を引上げ
ると いう 貢献を果 たしう る のであ る。
かかる地域統合 の動態効果 こそ重
プラ スの、貿易拡大 (
経済統合 によ
る貿易創出効果)をもたらす (
その
要 であ るO単なるFTAでな-新 E
逆 は逆) と言える のであろう。
そ、
サいう動態効果を生 み出す中核 と
② そう な るような仮定 に基づ-推
し て'直接投資 による合意的域内 分
pAによ って初めて実現 できると期
待される成果 であ るO私 (
小島) は、
効果よ-も動態効果 がはるかに大き
い。 日本 に ついては、貿易自由化 の
計 であ るから当然 のことだが'静態
直接的静態効果は二〇 一〇年 の成長
の推計 には疑問が残 る。それを改善
る。上記 レポ1- の二種 の動態効果
す るよう に'合意分業効果 の積上げ
業 の推進を以下 で提案した いのであ
長率 アブをも たらす。直接静態効果
ブ)を含 む総効果は〇 ・〇七% の成
果 は'表 -を上回るも のになると期
推計を試 みるならば'そ の動態的効
〇 ・〇 六% ア
いの に、動 態効 果 (
A に 対 す る 総 効 果 の倍 率 (
乗数
率を ご-僅 か〇 ・〇 一%しか高 めな
mut
t
p
it
i
er
) は 7 であ る。ま た 二〇
待し て いる。
イ では'静態効果 は 一・五四%な の
貢献ではな い。他 の国、 たとえばタ
の報告書 (
二〇〇二 二 二㌧ 一九 四
行 せねばならな い。日経研 センター
輸出、輸入はかなり の構造変動を敢
よ って' 一
国の財 (
産業)別 の生産'
さて、FPA綱 に参加す る こと に
10年 の標準成長率 が二% だとすれ
に総効果 は六 ・〇五% に達す る (
乗
ば、〇 ・〇七% アブ は決し て小さな
数は三 ・九)
。
頁以下) から日本 に ついて抜き書 き
す ると表 4 のよう な成 長 率 の増 減
そ の上'例えばそ の他 アジア'米
国、そ の他中南米な どに見られるよ
(
%ポイ ント) が求められる。 四 つ
複雑 になる ので、B欄 の総効果 (
そ
位 のタイプ に分類 できよ-。説 明 が
じ て いる。 つまり'域内貿易 の自由
て いる) に ついてのみ検討しょ-0
れはA欄 の静態効果よりは増幅 され
も のが総効果 では正 の〇 ・〇 一に転
化 は'そ の直接的静態効果 だけ では
う に、静態効果は マイナ スであ った
域外国 に貿易転換 の ロスを被らせる
- 1
7-
% ) が 最 大 で、 ベ - ナ ム
%) がそれ に続 いて大き い。
B
A
A
B
0.
2
0
1 農 業
0.
0
7
0.
1
8
2 林 業
0.
0
0
0.
3
2
3 水産業
0.
1
0
0.
3
6
4 鉱 業
0.
1
7
0.
2
6
5 食 品加 工業
0.
0
3
0.
0
7
ー
0.
23
6 繊維 ・ レル
0.
6
5
7 その他 造 業
0,
1
9
0.
21
8 木材 ・ プ
ー
0.
0
3
0.
2
4
9 石油化学
0.
0
6
0.
6
4
0.
4
6
1
0 鉄 鋼
0.
67
0.
9
3
1
1 輸送用機械
1
.
2
0
1
2 電気機械
0.
5
5
0.
7
3
0.
43
1
3 -般機械
0.
42
ガス・
水道
0.
1
8
1
4 電気・
1
.
1
9
1
5 建 設
0.
4
8
0.
48
1
6 運輸業
0.
1
9
0.
60
0.
2
6
1
7 通 信
0.
47
保険
0.
21
1
8 金融 ・
0.
5
6
1
9 対事業所サービス 0
.
2
3
0.
6
7
2
0 対個人サービス L o
.
2
8
0.
7
7
21 その他サービス
0.
31
注) 数値は標準ケースとの帝離 を 表している
A:
静態効果 B:
総効果
出所 ) 表4に同じ(
p
p
.
2
0
9
2
1
0
)
.
2
.
3
4
0
.
1
3
輸入量
A
B
輸出量
生産量
量、
輸 量の
(
%ポイン )
表 5 東 ア ジア EPA参加に よる 中 国の財別 生 産 量 、輸 出
6月号 (
20
03)
世界経済評論
「アジア経済 圏」形成のアジ ェンダ (1)-
輸 送 用機 械 (
自 動 車 な ど)
、 一般
然化し促進す る ことにな る。 それ は
にな-へそ の方向 への構造変 動を必
長率 ア ップ は、 生産 〇 二 ハ七% に対
(
自動車 が中心) であ るが' そ の成
に達す る。 こ のほか、輸 入量 の成 長
ま た順貿易志向的 (
PROT)直接
水産業四 二 ハ五%、 農業 四 二三 %'
(
産業用)機械 の四業 種 は、 基礎 中
投資 を媒介 とす る日本の雁行型産業
林業 三 ・九 凶% 、食 品加 工業 三 ・四
間財 と資本財 であ り、 日本 が比較優
位 をも って いるキイ産業 であ る。経
発展 の束 ア ジア経済 への国 際的 (
地
域的)伝播 の成果をも ス- レー- に
工業、 繊維 ・ア パ レル、 そ の他製造
済統合 により、生産成 長率 がア ップ
反映し て いる。 そし て、 食 品加 工、
Ⅲ比較劣位産業 (1から8ま で の
業
農 、 林業、水産業、鉱業、食 品加
業'木 材 パ ルプ の八 業 種)
。B (
自
す るだけ でなく、輸出量も輸 入量 も
し輸出七 ・七九% '輸入四 ・〇七%
由 化 の総効果) で見 て、生産が成 長
成長率 がア ップし産業内 貿易 が拡 大
本 と東 アジア諸国 (
特 に中国) と の
繊維 ・ア パ レル、電気機 械、鉄鋼、
自動車な ど広範な分野 にお いて' 日
これら は中国 の比較 劣位産業 と言う
にな る (
先 の輸 送 用機 械 の他 に)
0
そ の他製造業 二 ・七 二% と い った順
率 ア ップ の大き いも のを挙げ れ ば、
よ -比較劣位性 が顕著 にな-'生 産
率 ダ ウ ンにな る、 つまり地域統合 に
す る。 つまり比較優位 の顕在化'合
意 分業 の深化 が実現す る。
産業内貿易 (
小島 の合意 的 分業) が
二
㈲ 電 気 機 械 が、生 産 量 マイ ナ ス
入-' そ の代表 にな って いる こと が
注 目 され る。
と食 品加 工業 が既 にこのグ ループ に
(
それに流通業) な どは日本 が比較
金 融 ・保 険'通 信'運 輸 業、 建 設
プ と いう 共通 の動向を示し て いる。
成長率ダ ウ ンと、輸 入量成長率 ア ッ
各
いても 成 長 率 ア ップ が 予 見 さ れ る
て、生産、輸出'輸 入 の いず れ にお
(
B で見 て)'す べ て の業 種 に お い
推 計 さ れ て いる。驚 - べ き こと に
中国側 の構造変動 が表- のよう に
進展す る ことを 、表 4は予見し て い
るわけ であ る。
功す るに至 って いな いと いう 困難 を
映し出し て いる。
本 が戟後' 一九 七三年 のオイ ルシ ョ
る総合的産業 発展 であ る。 これは 日
輸 出 量)
。 これ は自 由 化 を契 機 とす
る高 い率 で'輸出 と輸入 が拡大す る'
ま た'生産 の成長率 ア ップを上回
(
3)
1ページに つづ -)
(
第 2部 2
(
1) 三大陸経済圏の規模 (
人口、GD
p)は表-のとおりである。
(
2) バグ ワティ (
Bha
gwa
t
i2002,pp.
1
1
干)
5
)は、図-と同じよう な 構 成 国
図を 「
欧州」と 「アフリカ」について
描き'S
pa
ghe
t
t
ibo
wl
と名づけた。多
数のFTA (
自由貿易協定)が複雑に
からみ合 っているので、それぞれ異な
る「
原産地規則」を-ぐって最有利な
取引を見出だすことは'スパゲティ ・
ボールのようで'甚だ困難である.そ
れ故バグワティは、FTAの重層化は、
WTOの多角的自由貿易システムの形
成には役立たな い'と結論している
(
同書tp1)
9
)
0
Zhi
a
n
d C oyle (2002.4は
) tA P
大し- る余 地 が大 き いことを予見し
て いる のであ る。
べ-、 ア セア ンと の産業内貿 易を拡
四%' 繊維 ・ア パ レル三 ・〇四%'
縮 小を余儀な-される。 だが輸出量
4から 21ま で の
㈲サー ビ ス産業。1
も 輸 入量も成長率 がアブ Lt産業 内
種サー ビス業 はご-僅 か の生産量
〇 一八% となり比較劣位化を示し
て いるC そ のため輸出量 は マイナ ス
ス産業 であ るが、 それ には いま だ成
優位 をも ち輸出を拡大す べきサー ビ
貿 易 が盛 んになるC 繊維 ・ア パ レル
〇二一
〇%、輸入量はプ ラ ス 一・八
要す る に、表4 の推計結 果 は、 ア
成長率 ア ップ'し かし大巾な輸出量
七% とな る。家電機 器 は繊推 ・ア パ
ア ジア へ直接投資進出し た産業 であ
ジア圏経済連携協定綱 に日本 が積極
った農業1繊維産業1重化学 工業1
それは、戟後、 雁行型産業 発展 に沿
(
唯 Iの例外 は' そ の他 サー ビ スの
るQ それが進出 のピークを過 ぎ'製
レルに次 いで早 い時期 にか つ多 数、
品輸 出'中間財 (
部品)輸入 と いう
ック に至 るま でに成 し とげ た黄金時
朝 に参加す る場合 の産業 ・貿 易構造
の変動 の方向を的確 に指 示し て いるo 代 と軌を 一にす る。
T関連 の電気製 品貿易 は家電機 器と
は違 った新し い動向を たど って いる
機械 工業 と いう 順次的発展 に伴う 比
つまり産業内貿易 が急進展す ると推
計 され て いるO この点 に注目し た いQ
れら のこと の反映 であ る。最近 のI
産業 内貿易 に重心を移し てき た。 こ
に違 いな いから、 「
電 気 機 械」を 細
較優位構造 の変遷を、今後 の貿易自
代 表 的 な も の の 1つは 輸 送 用機 械
分類 し て検討す る必要 があ るC
刷比較優位産業。 石油化学、 鉄 鋼、 由化 によ って顕著 に露出さ せる こと
- 1
8-
6月号 (
2
0
0
3
)
世界経済評論
がか-な推計を行 い、次 のような興味
六% の成 長率ア ップを来 たす のであ る、
つまり城外国 は貿易転換効果を こ- む
るから であ る。
EC の貿易自由化 の効果 に ついてCG
応用 l般 均衡) モデ ルを用 いて大
E(
第 二に、② のオープ ン ・-1 ジ ョナ \
リズ ムの場合 には、中国へインドネ シ
MFN待遇を均寓さ せると いう APE
と- フォー ムを敢行Lt世界的FUL
L自由化を達成す るならば、 APEC
長率を浮揚す るも のであ って、
.これ は
やるに値す る。
第三 に、③ のよう に域外国 も自由化
N供与 により域外国は貿易創造効果を
享受す る ことにな る。 そし て世界 の成
域内貿易増加分 (
域内自由化による)
のい-らかが域外 に転移す るから であ
ろう。す なわちAPEC の無条件 MF
って いる (
ま たは マイナ ス成長率 が大
き - な って いる)
。 これ は、 A P E C
ア' ベ-ナ ムの例外 があるが、① にら べ、追加成長率 が い-らか小 さ-な
あ る結論を得 て いるC先ずtAPEC
諸国 がボゴー ル音二
]
1
1
口(
先進国は二〇 1
0年へ発展途上国 は二〇二〇年ま でに
城内関税を撤廃す る)を実現す る。 こ
の直線効果 に、 それ に誘発される生産
性改善な ど の動態的間接効果 が加わり、
そう いう統合 が無 か った場合 に見込ま
れる実質GDP のベイ ス ニフイ ン成長
率 への追加が生ず る。 これが表 -の①
APEC ・FTA (
域内自由貿易化効
cの選択があ る。もう 一つ、③FUL
L自由化 と いう シナリオがあ る。AP
の城内 と域外を問わず'す べて成長率
を、①② のシナ リオを上回 って、高 め
る ことができ る。
果)である。これに対し② OPEN ・
リー ジ ョナリズ ム、即ち①の域内関税
全廃措置を城外諸国 に対しても無条件
E C に非 加 盟 の域 外 国 (
E U のごと
き)も関税撤廃 な ど のリオームを行う
場合 であ る。それ が実行 されれば、世
界全体 のFULL自由化 (
WTO のね
らう も の)が芙現 できるCこの① '②、
この推計 から二 つの教訓 が得られ る。
1つは、APEC の域内自由貿易化 は、
城内'城外の貿易拡大を実現す る生産
基盤 の改革 ・城外国 は貿易転換効果を
こう むる。
い。 だが域外国も自由化 リ オー ムを敢
③を比較す る のであ る。
表 -を見 るに、第 1に' マレー シア
とメキ シ コの例外 があ るが、① のAP
EC域内自由化 は'域内諸国 の成長率
を高 める。 日本 は 一・五 一%、中国 は
三 ・四四%、 シ ンガポー ルは 11・六
行し、 オープ ン ・リー ジ ョナリズ ムを
採 ることが、最も望まし い。表 2 の最
終欄 の世界平均 の成長率 ア ップは、①
では〇 ・五 八%な のに'② では〇 ・九
もう 一つはtAPECがオープ ン ・
リー ジ ョナリズムを採る ことは望まし
五% と い った具合 であ るD これが貿易
創出効果 であ る。 これ に対し西 ヨー ロ
ッパ (マイナ ス〇 ・四三%) のよう に
なる、たとえば西 ヨー ロッパは〇 二二
三% に、 さら に③ では t・七六% に高
ま って いる のであ るO
(
4) 本稿 が発表 される頃 には、WTO
での妥協 が成立し て いるかもしれない
が'敢え て私 の見解 を述 べれば次 のと
おり であ る。
たし かに日本 の農業 と- に主 食 たる
コメ の保護主義 は強すぎ'国際協調性
を欠-。換算す ると四九〇% に達す る
と い- コメの輸 入関税 は行きすぎ であ
るO米国案 のよう に二五%ま で f拳 に
下げ る ことは到底無理 であ るがへ WT
o農産物部会長 の案 (
二〇〇三 二 T
l四) のよう に、 10年 (
な いし数 か
年)間 で二七〇% ま で引下げ る ことは
不可能 ではあ るま い。 二七〇%関税を
上乗 せした価格 にま で、国内生産性向
上 や流通 の改善 ・合理化 によ って'国
内価格 を引下げるよう努 力す べき であ
められて いると解す べき であ る。
とまれGATT/ WTOやそ の推進
者 たる米国にとっても'農業 のごとき
(
他 に繊維、鉄鋼など) ハード ・コア
があ りt i律 の完 全 自 由 化 (
関税全
なお'農産物 (
およ び水産物) に つ
廃) は'世界的 に実現し難 いことを認
識 せねばならな い。 一八七〇年代 の自
由貿易黄金期 に-ら べ'現在 ははるか
に世界的自由化 が進 ん でおり、既 に自
由化競争 の限界 に達 したと の見解 も出
され て いる。
き、 三%以下 の低関税品がかな-残 っ
て いる。 そ のよう な低関税 が意味をも
つのか、逆 に言えばな ぜ撤廃 できな い
のかと いう容易 に疑問を抱-。 そ のよ
うな低関税 は流通 コスI の節約な ど で
必要 とされな-な る。ま た中国 に対し
ら、 (
小島' 1九 九 四'四五 四 ペー ジ
以下、参頗)撤廃す べき であろう。
食糧 の安全保障 とか環境維持'国 土
保全な ど の多目的 のために農業 は別扱
いにす べLと の日本 の (
またEU の)
四年 に関税化 に移れな か ったために課
された、ま たカリ フォ ル ニア米 の優先
輸 入を容認す るため のも のであ ったか
が好調な時 (
フ ェア ・ウ ェザー' つま
(
5) 私 は (
Ko
j
i
ma 1
9
7
5.p.
36
7︰小島
一九七五、六八ペ ー ジ )にお いて 「オ
ー バー ・タイ ムの互恵」を実行す る次
のf
ai
rweat
he
r2eを提案 し た。
すなわち'各国 は、自国 の国際 収支
った理由 で'
/輸入はそんな に増えな い
と いう こと で解決し た。農水産物 に つ
いても高級品と低級 品と いった水平 分
業 がも っと促進 され てよ いのであ る。
方 が品質 がよ いとか噌好 に合う とか い
葦革 (
畳 表)
、し いたけ' ね ぎ の三 品
目 に つき セI 7ガードを発動す ると い
う -ラプ ルがあ った。し かし 日本品 の
律無税 に
主 張 はも っとも であ るがt f
り好 天候) に関税 およ び非関税障 壁を
低減す べき であ る。 し かし国 際収支 が
る。そ の価格 で消費量 の t〇%以内 に
輸 入を とどめる ことが できよう。国産
米 の方 を好 むと いう多 - の理由もあ る。
な お,
,
二tマム ・アクセ スは、 1九九
せよと いう のでな-、相当高 い輸入関
税を残す とし て いるから こ の主 張 は認
ー 1
9-
6月号 (
200
3
)
世界経済評論
「アジア経済圏」形成のアジ ェンダ (1)-
逆調 にな った場合 でも再 び引き上げ る
ことを許 される べき ではな い。 と いう
のは'そ の時点 では他 のど こか の国 の
国際収支 が好転し て いるはず であり、
のと期待 でき るから であ るQ こうす れ
そ- いう斑 が関税 の引き下げを行- ち
ばす べて の先進国 の非関税障壁は' た
とえば 10年以内 に漸進的 に撤廃 され
る ことができよう。 このよう な ﹃フ ェ
ア ・ウ ェザ ー ・ルー ル﹄を 推 奨 し た
い。」
ここで国際収支 パター ンは、経済発
展 の初期 (
キ ャ ッチア ップ)段階 では
入超 に陥 るが、 キ ャ ッチ ア ップ に成功
す れば出超 に転じう ると いう よう に'
長期的 に変化す ると考えられ てよ い。
参 照文献
AFTAIA
青木 健編者 (
二〇〇 こ ﹃
sEAN経済統合 の実状と展望-﹄ジ
弘毅
(
二〇〇二 二 一およ び 一二)
エ-ロ。
朝倉
「WTO農業交渉 と農 産物 関 税 問題」
上)
、(
下)
、貿易と関税。
(
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Am e
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子 ・木村福成共編 ﹃
アジア地域経済 の
入山章 栄 (二〇〇〇) 「中国 におけ る貿
易 財 の品 質と産業 内 貿 易」佐 々披 楊
再編成﹄'慶磨義 塾大学出版会。
外務省 ・経済 局 (
二〇〇 二 ・ 一〇)「日
本 のFTA戦略。
二〇 〇 二) ﹃
通商 白書 二〇
経済産業省 (
〇 二- 東 ア ジアの発 展 と 日本 の針路
-﹄
経済 連
経済産業 省 (
二〇〇 二 ・一二) ﹃
携 の推進﹄
加
木村福成 ・鈴 木厚 編著 (
二〇〇 三) ﹃
速す る東 アジアFTA-現地 リポーI
Fu
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にみる撞済統合の波﹄ジ ェト ロ.
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he
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d Pa
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Books.
世界 経済新 秩序 と
小島清 二 九 七 五) ﹃
日本﹄ 日本経済新聞社。
小島清 編著 (
二〇 〇 一) ﹃
太平 洋 経済 圏
ア
の生成 第 3集﹄文異堂。第 4章 「
.
ジア経済圏の胎動」
1
3
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小島 清 (
二〇〇 三 ・四) 「
東 ア ジア地域
貿易 の雁行型発展」世界経済評論
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二〇 〇 〇) ﹃米国 経済 再 生 と通
二 〇 〇 二)
、浦 田 秀 次 郎 編 著
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序 の形成- 英米 の協調と角逐- ﹄ ミネ
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浦 田秀 次郎 編著 (
二〇〇 二) ﹃
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6月号 (
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世 界経 済評 論