臨3;臨床実習に必要な薬物の薬理作用

歯学部歯学科 5 年生講義 統合科目 I 講義ノート
臨床実習に必要な基本的知識
臨床実習に必要な薬物の薬理作用
歯科薬理学分野 佐伯万騎男
行動目標(到達目標)
:
(1)抗菌薬の分類について説明する (必須)
(2)抗菌薬の作用機序について説明する (必須)
(3)抗菌薬の副作用について説明する(必須)
(4)静菌性、殺菌性抗菌薬について説明する (やや難)
(5)抗菌薬の排泄について説明する (やや難)
(6)時間依存性、濃度依存性抗菌薬について説明する (難)
(7)アナフィラキシーショックについて説明する (必須)
(8)MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)について説明する(必須)
(1)b-ラクタム系
(ア) ペニシリン系
天然ペニシリン フレミングにより青カビの産生物として発見された ベンジルペニシリン
胃酸によって加水分解を受けるため経口投与はできない
アンピシリン
アモキシシリン
バカンピシリン アンピシリンのプロドラック
副作用 アナフィラキシーショック
作用機序 細胞壁合成阻害
(イ)セフェム系
セファクロル
セファロリジン
作用機序 細胞壁合成阻害
(ウ)カルバペネム系
(2)非 b-ラクタム系薬物
(ア)グリコペプチド系
バンコマイシン
1
歯学部歯学科 5 年生講義 統合科目 I 講義ノート
臨床実習に必要な基本的知識
(3)アミノグリコシド系
ストレプトマイシンが代表薬 カナマイシン
経口投与ではほとんど吸収されない
副作用 第8脳神経障害
作用機序 タンパク質合成阻害
(4)マクロライド系
エリスリマイシンが代表薬 クラリスロマイシン アジスロマイシン
作用機序 タンパク質合成阻害
(5)クロラムフェニコール系 クロラムフェニコール
副作用 再生不良性貧血
作用機序 タンパク質合成阻害
(6)テトラサイクリン系 ミノサイクリン
副作用 歯質の着色 歯の形成期に投与するとカルシウムとキレートを形成
作用機序 タンパク質合成阻害
(7)ニューキノロン系 オフロキサシン レボフロキサシン
酸性非ステロイド性抗炎症薬との併用によりけいれんが起こることがある
作用機序 核酸合成阻害
(8)リンコマイシン系
クリンダマイシン
(9)ポリエン系
アムホテリシン B
投与時の注意点 薬物が腎排泄型の場合は腎機能の低下にあわせて用量を調節する必要がある
2