災害史

災害史
History of Disasters in Japan
1 年 前期(第 1,2 学期)
1 クラス
講 義
選 択
1 単位 10 講
科目担当者 一瀬 啓恵(非常勤教員)
授業概要 近世から近代にかけて日本人が体験した災害について学び、災害の「特質」を理解する。
一般目標
(GIO)
1. 近世から近代の日本において災害がどのように発生し、幕府や政府が救援、復旧、復興を
どのように進めていったかを学ぶ。
2.近世から近代にかけての日本の政治や社会に、災害がどのような影響を与えたか理解する。
1. 江戸時代に凶作が発生するメカニズムを理解できる。(独自)
2.飢饉発生の背景に江戸時代の人々のどのような経済活動があるのか理解できる。(独自)
3.今後現代日本において、飢饉が起きる可能性があるのかどうか考察できる。(独自)
4.江戸時代から近代にどのような伝染病が流行し、どのような対策がなされたのか理解でき
る。(独自)
5.江戸時代~昭和戦前期の大火がおこるメカニズムについて理解できる。(独自)
到達目標
(SBO)
6.関東大震災の火災被害以降、防火対策が戦争とどう関わったのか理解できる。(独自)
7.江戸時代に多発した噴火に対して、幕府がどのような対応をしたか理解できる。(独自)
8.明治以降、噴火など自然災害が発生した際、天皇がどのような役割を果たし、義捐金がど
のように集められたか理解できる。(独自)
9.幕末におこった安政東海、南海地震や安政江戸地震が幕府の政治や外交にどのような影響
を与えたのか理解できる。(独自)
10.1891 年濃尾地震の概要やその後の防災への取り組み、開設されたばかりの帝国議会で復
興にむけてどのような議論が展開されたのかを理解できる。(独自)
11. 目的に応じて適切な文書を作成できる。(技能:独自)
区
分
項
目
授
1. 災害の定義
1.授業の進め方
2.災害とは
3.1993 年の米不足
(対応 SBO 1,2,3,11)
1. 飢饉 (1)
1.江戸前期の飢饉
2.三大飢饉
3.凶作の発生原因
(対応 SBO 1,2,3,11)
3
1. 飢饉 (2)
1.飢饉の原因
2.幕府の対応
3.近代の飢饉
(対応 SBO 1,2,3,11)
4
1. 疫病
1.江戸時代の伝染病
2.明治期のコレラ流行
(対応 SBO 4,11)
1. 大火 (1)
1.1976 年 10 月酒田大火
2.明暦の大火
3.幕府の対応
(対応 SBO 5,6,11)
1
2
5
業 内 容
6
7
8
9
10
テキスト
参考書
成績評価
科目担当者
との連絡
事前学修・
事後学修
1. 大火 (2)
1.明治以降の大火
2.関東大震災の火災
3.戦争と大火
(対応 SBO 5,6,11)
1. 噴火 (1)
1.江戸時代の噴火
2.1783 年天明浅間山噴火
3.1792 年島原雲仙岳噴火
(対応 SBO 7,11)
1. 噴火 (2)
1.1888 年磐梯山噴火
2.明治政府の災害救助法整備
3.天皇と災害、災害と義捐金
(対応 SBO 8,11)
1. 地震 (1)
1.江戸時代の地震
2.1854 年安政東海・南海地震、1855 年安政江戸地震
3.開国と津波
(対応 SBO 9,11)
1.地震 (2)
1.地震研究のはじまり
2.1892 年濃尾地震
3.まとめ
(対応 SBO 10,11)
講義プリント
講義中に紹介する。
講義中に書くレポート(30%)、定期試験(70%)により評価する。
本学教務課に連絡して下さい。
メールアドレス:kyomu1(at)hokuyakudai.ac.jp
*(at)は@に置き換えてください。
1.講義を受けて、興味をもったことについては自分なりに調べてみること。
関連科目
1.授業では毎回プリントを配付し、それをもとに講義する。
備
考
2.受講者は毎回講義中に 10 分程度の時間を使って講義内容に対するレポートを書き、
毎回提出する。