米国MLPマーケット・ウィークリー 2016年6月21日 ≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫ アレリアンMLP指数 トータル リターン指数 価格指数 米国株(S&P500) 予想配当 利回り トータル リターン指数 米国REIT 予想配当 利回り トータル リターン指数 予想配当 利回り 米10年国債 利回り ヘンリーハブ 天然ガス先物 ( ドル/ 百万 BTU) WTI 原油先物 ( ドル/ バレル) 2015年12月31日 289.76 1,103.67 8.53% 3,821.60 2.15% 14,650.51 3.83% 2.27% 37.04 2.34 2016年6月10日 309.89 1,233.63 7.48% 3,958.68 2.20% 15,781.41 4.26% 1.64% 49.07 2.56 2016年6月17日 307.39 1,223.67 7.53% 3,914.15 2.23% 15,912.68 4.23% 1.61% 47.98 2.62 前週比 -0.8% -0.8% 0.05% -1.1% 0.03% 0.8% -0.03% -0.03% -2.2% 2.6% 年初来 6.1% 10.9% -1.00% 2.4% 0.08% 8.6% 0.40% -0.66% 29.5% 12.2% 前年比 -27.0% -20.8% 1.20% 0.8% 0.18% 14.2% 0.44% -0.71% -19.9% -8.1% (2012年末=100) トータルリターン指数(配当込み) MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利 180 14% S&P500 160 12% 10% 140 8% 米10年国債利回り MLP 120 6% 米国REIT 100 米国REIT 4% 80 2% MLP 60 13/1/1 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 0% 13/1/1 16/1/1 S&P500 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 (出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2016年6月17日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index ≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング(6月13日~6月17日)≫ 上昇率上位5銘柄 1 EnLink Midstream Partners LP 2 Ferrellgas Partners LP 3 Boardwalk Pipeline Partners LP 4 Antero Midstream Partners LP 5 NGL Energy Partners LP (出所)ブルームバーグ 業種 時価総額 ( 1 0 0 万ドル) 週間騰落率 (%) 下落率上位5銘柄 業種 ( 1 0 0 万ドル) 週間騰落率 (%) 時価総額 集積・処理 5,498 6.9 Dominion Midstream Partners LP 天然ガス輸送 2,106 -5.7 小売販売 1,722 5.3 Teekay LNG Partners LP LNG海上輸送 1,014 -5.6 天然ガス輸送 4,368 3.5 Western Gas Partners LP 集積・処理 6,676 -5.2 集積・処理 4,602 3.0 TC Pipelines LP 天然ガス輸送 3,570 -5.1 石油輸送 2,000 2.8 DCP Midstream Partners LP 集積・処理 3,813 -4.4 (注)時価総額は2016年6月17日時点。 ≪先週の米国MLP市場の動き≫ 先週のアレリアンMLP指数(トータル・リターン)は前週末比-0.8%の小幅下落となりました。英国の欧州連合(EU)離脱へ の懸念から世界的にリスク回避の動きが広がり、MLP市場や原油価格は軟調な推移となりました。短期的には、6月23日の 英国の国民投票を控え、今週のMLP市場は神経質な相場展開となる可能性があります。 先週は北米の大手中流エネルギー企業2社によるメキシコ向け天然ガス・パイプライン事業の新規受注が明らかとなりまし た。近年、メキシコでは発電部門を中心に天然ガス需要が高まる傾向にあり、メキシコ・エネルギー省によれば、2025年の メキシコの天然ガス需要は2013年比で約6割増加すると予想されています。 一方、足元のメキシコ国内での天然ガス生産は必ずしも国内需要の拡大に追い付いておらず、天然ガスを輸入する必要 性が高まっています。今後、米国からメキシコへの天然ガスの輸出は2020年に向けて拡大が予想され、天然ガス・パイプラ インなどの輸送インフラ需要の押し上げに寄与すると期待されます。 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績 を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変 更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当 該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 1 米国MLPマーケット・ウィークリー ≪先週の米国MLP関連ニュース≫ 【6月13日、メキシコ向けパイプライン受注】 Spectra Energy Partners LP(SEP、天然ガス輸送、時価総額135億ドル) の親会社であるSpectra Energy社は、メキシコ電力公社(CFE)よりメキシコ向けに天然ガスを輸出するパイプラインの建 設・運営を受注。プロジェクトの総事業費は15億ドルで、2018年より稼働開始予定。同パイプラインはテキサス州において 建設され、メキシコ側のSur de Texas-Tuxpanパイプラインに連結される。 【6月13日、メキシコ向けパイプライン受注】 TC Pipelines LP(TCP、天然ガス輸送、同36億ドル)の親会社である TransCanada社は、Sempra Energy社などと合弁で、メキシコ国内での天然ガス・パイプライン(Sur de Texas-Tuxpanパイ プライン)の建設・運営を受注。総事業費は21億ドル。パイプラインの建設後は、メキシコ電力公社(CFE)との間で25年間 の天然ガス輸送契約を締結。 (出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2016年6月17日時点。 ≪MLP関連トピック≫ メキシコの天然ガス需要拡大と米国の天然ガス輸出 先週、Spectra Energy社およびTransCanada社は、米国 一方、足元のメキシコ国内での天然ガス生産は国内需 からメキシコへ天然ガスを輸出するパイプライン事業の受 要の拡大に追い付いておらず、米国などから天然ガスを 注を公表しました(Spectra Energy社は米国側パイプライ 輸入する必要性が高まっています。 ン、TransCanada社はメキシコ側パイプラインを担当)。 メキシコでは近年、発電部門を中心に天然ガス需要が高 実際、米国からメキシコへのパイプラインを経由した天然 ガス輸出は2011年以降、拡大基調に転じています。米エ まる傾向にあります(図1)。メキシコ・エネルギー省によれ ネルギー情報局(EIA)によれば、メキシコ向け天然ガスの ば、2025年のメキシコの天然ガス需要は2013年比で約6 輸出量は2015年の1.0兆立方フィートから2020年には 割増加すると予想されています。2025年の天然ガス需要 1.8兆立方フィートへ増加が予想されています(図2)。メキ の内訳は、発電部門が53.6%と過半を占め、産業部門が シコ向け天然ガス輸出の拡大も、天然ガス・インフラ需要 21.5%、石油化学部門が23.5%と見込まれています。 の押し上げに寄与すると期待されます。 図1:メキシコの天然ガスの国内需要と国内生産 図2:米国のメキシコ向け天然ガス輸出 (パイプライン経由) (10億立方フィート/日) 12 2.0 11 1.8 10 (兆立方フィート) 1.6 メキシコの天然ガス需要 9 1.4 1.2 8 1.0 7 輸入 6 0.8 0.6 5 0.4 4 メキシコの天然ガス生産 3 0.2 0.0 2 04 06 08 10 12 14 16 18 20 22 (出所)メキシコ・エネルギー省 (期間)2004~2025年 (注)2014~2025年はメキシコ・エネルギー省予測。 24 (年) 2000 2005 2010 2015 2020 (年) (出所)米エネルギー情報局(EIA) (期間)2000~2020年 (注)2016~2020年はEIA予測。 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績 を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変 更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当 該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 2
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