米国MLPマーケット・ウィークリー - レッグ・メイソン・アセット・マネジメント

米国MLPマーケット・ウィークリー
2016年8月23日
≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫
米国株(S&P500)
アレリアンMLP指数
トータル
リターン指数
価格指数
予想配当
利回り
トータル
リターン指数
米国REIT
予想配当
利回り
トータル
リターン指数
WTI
原油先物
( ドル/ バレル)
米10年国債
利回り
予想配当
利回り
ヘンリーハブ
天然ガス先物
( ドル/ 百万
BTU)
2015年12月31日
289.76
1,103.67
8.53%
3,821.60
2.15% 14,650.51
3.83%
2.27%
37.04
2.34
2016年8月12日
315.02
1,276.87
7.24%
4,139.63
2.12% 16,924.74
3.92%
1.51%
44.49
2.59
2016年8月19日
315.48
1,278.73
7.23%
4,142.23
2.12% 16,605.49
4.01%
1.58%
48.52
2.58
前週比
0.1%
0.1%
-0.01%
0.1%
0.00%
-1.9%
0.09%
0.06%
9.1%
-0.1%
年初来
8.9%
15.9%
-1.30%
8.4%
-0.03%
13.3%
0.18%
-0.69%
31.0%
10.6%
前年比
-12.0%
-4.5%
0.00%
7.4%
0.03%
15.4%
0.27%
-0.55%
18.9%
-4.9%
(2012年末=100)
トータルリターン指数(配当込み)
MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利
180
14%
S&P500
160
12%
10%
140
8%
120
MLP
6%
米国REIT
100
米10年国債利回り
米国REIT
4%
80
60
13/1/1
2%
MLP
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
16/1/1
0%
13/1/1
16/7/1
S&P500
13/7/1
14/1/1
14/7/1
15/1/1
15/7/1
16/1/1
16/7/1
(出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2016年8月19日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index
≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング(8月15日~8月19日)≫
上昇率上位5銘柄
業種
時価総額
( 1 0 0 万ドル)
週間騰落率
(%)
下落率上位5銘柄
業種
( 1 0 0 万ドル)
週間騰落率
(%)
518
-3.1
時価総額
1
Enable Midstream Partners LP
集積・処理
6,043
9.9 Global Partners LP
卸売販売
2
EnLink Midstream Partners LP
集積・処理
6,251
7.2 Holly Energy Partners LP
石油輸送
1,907
-2.9
3
Antero Midstream Partners LP
集積・処理
4,771
6.4 Magellan Midstream Partners LP
石油輸送
15,947
-2.2
4
Teekay LNG Partners LP
LNG海上輸送
1,141
4.8 ONEOK Partners LP
集積・処理
11,545
-1.9
5
Ferrellgas Partners LP
小売販売
2,000
3.9 Alliance Resource Partners LP
石炭生産
1,454
-1.9
(出所)ブルームバーグ
(注)時価総額は2016年8月19日時点。
≪先週の米国MLP市場の動き≫
先週のアレリアンMLP指数(トータル・リターン)は前週末比+0.1%とほぼ横ばいでの推移となりました。原油相場に関しては、
9月下旬に開催が予定される石油輸出国機構(OPEC)非公式会合での増産凍結合意への期待感から、続伸となりました
(WTI原油先物価格は1バレル=48.52ドルへ上昇)。
先週のロイター通信報道によれば、Enterprise Products Partners LP(EPD)が大手エネルギー・インフラ企業Williams社と
事業統合に関する接触を行っていたことが明らかとなりました。
米政府が2015年12月に原油輸出の解禁を決定して以降、米国の原油輸出が拡大基調にあります。2016年5月の原油
輸出量は過去最高水準を更新し、日量66.2万バレルへ拡大しました。特に2016年の原油輸出は、規制解除の恩恵を受
けたカナダ以外の地域向けの輸出がけん引していることが特徴となっています。また、米国の原油生産量に対する輸出量
の比率も2016年5月には7.4%へ上昇しており、今後は輸出拡大が原油生産を下支えすることが期待されます。
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ
に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績
を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変
更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし
て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当
該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。
1
米国MLPマーケット・ウィークリー
≪先週の米国MLP関連ニュース≫
【8月17日、オープンシーズン開始】 Energy Transfer Partners LP(ETP、天然ガス輸送、時価総額215億ドル)、
Sunoco Logistics Partners LP(SXL、石油輸送、同95億ドル)、大手石油精製企業Phillips 66社は、ノースダコタ州バッ
ケンでの原油パイプライン・プロジェクトのオープンシーズン(パイプラインの顧客企業に対する利用条件などの提示時期)
の開始を公表。今後、同パイプラインの輸送容量は、オープンシーズンでの顧客からの確約に応じて決定される。
【8月18日、買収観測】 ロイター通信は、Enterprise Products Partners LP(EPD、天然ガス輸送、同562億ドル)が大手
エネルギー・インフラ企業Williams社と事業統合に関する接触を行っていたと報道。EPDによる接触は、Energy Transfer
Equity LP(ETE、天然ガス輸送、同188億ドル)がWilliams社の買収を断念した後に行われた模様。EPDによる買収提案
は拒絶されたものの、EPDは依然としてWilliams社の買収に関心を持っており、さらなる買収提案が行われる可能性が残さ
れているとの報道(フィナンシャル・タイムズ紙)もある。
【8月18日、社債発行】 Tallgrass Energy Partners LP(TEP、石油輸送、同35億ドル)は、4億ドルの社債発行(2024年
満期、表面利息5.50%)を実施。
(出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2016年8月19日時点。
≪MLP関連トピック≫ 輸出規制解除により拡大する米国の原油輸出
図1:米国の原油輸出量
米国の原油輸出は過去最高水準に拡大
米政府が2015年12月に原油輸出の解禁を決定して以
降、米国の原油輸出が拡大基調にあります。2016年5月
の原油輸出量は過去最高水準を更新し、日量66.2万バ
700
(千バレル/日)
2015年12月
原油輸出規制の解除
600
500
レルへ拡大しました(図1)。特に2016年の原油輸出は、
400
その他世界向け
規制解除の恩恵を受けたカナダ以外の地域向けの輸出
300
カナダ向け
がけん引していることが特徴となっています。
200
また、米国の原油生産量に対する輸出量の比率も
2016年5月には7.4%へ上昇しており、今後は輸出拡大
が原油生産を下支えすることが期待されます。
米国の原油輸出は欧州やアジアにも広がる
2016年5月のカナダを除く地域への原油輸出量の内訳
を見ると、オランダやカリブ海のオランダ領キュラソー島が
主要輸出先のほか、英国、イタリア、フランスなどの欧州
諸国、日本や中国などアジアにも輸出がみられました(図
2)。キュラソー島ではベネズエラの国営石油企業が製油
所を保有しており、米国産の軽質油をベネズエラ産の重
質油と混合した後、石油製品が精製されている模様です。
100
0
10
11
12
14
13
15
16
(年)
(出所)米エネルギー情報局(EIA) (期間)2010年1月~2016年5月
図2:米国の原油輸出量(国別、除くカナダ)
110
オランダ
キュラソー島(オランダ領)
英国
日本
イタリア
フランス
中国
コロンビア
バハマ諸島
ニカラグア
ペルー
67
36
29
23
19
16
16
14
12
11
0
20
(出所)米EIA (注)2016年5月
40
60
80
(千バレル/日)
●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ
に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績
を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変
更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし
て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当
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