米国MLPマーケット・ウィークリー 当レポートでは、パイプライン等のエネルギー関連資産を保有・運営する米国のMLP(共同投資事業の一形態)に関する情報提供を行います。 ≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫ アレリアンMLP指数 価格指数 予想配当 利回り トータル リターン指数 2015年12月31日 289.76 1,103.67 米国株(S&P500) トータル リターン指数 予想配当 利回り 2016年1月19日 米国REIT トータル リターン指数 米10年国債 利回り 予想配当 利回り WTI 原油先物 ( ドル/ バレル) ヘンリーハブ 天然ガス先物 ( ドル/ 百万 BTU) 8.53% 3,821.60 2.15% 14,650.51 3.82% 2.27% 37.04 2.34 2016年1月8日 267.49 1,018.83 9.56% 3,595.91 2.40% 14,210.69 4.65% 2.12% 33.16 2.47 2016年1月15日 241.09 918.29 10.59% 3,518.51 2.46% 13,810.56 4.78% 2.03% 29.42 2.10 前週比 -9.9% -9.9% 1.03% -2.2% 0.06% -2.8% 0.13% -0.08% -11.3% -15.0% 年初来 -16.8% -16.8% 2.06% -7.9% 0.31% -5.7% 0.96% -0.23% -20.6% -10.1% 前年比 -43.2% -39.3% 3.88% -3.6% 0.33% -8.6% 1.32% 0.32% -36.4% -33.5% (2012年末=100) トータルリターン指数(配当込み) 170 12% S&P500 160 MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利 10% 150 140 8% 130 120 MLP 6% 110 米国REIT 米国REIT 100 4% 90 2% MLP 80 70 13/1/1 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 0% 13/1/1 16/1/1 米10年国債利回り 13/7/1 14/1/1 S&P500 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 (出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2016年1月15日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index ≪アレリアンMLP指数構成銘柄(全50銘柄)の週間騰落率ランキング(1月11日~1月15日)≫ 上昇率上位5銘柄 業種 時価総額 ( 1 0 0 万ドル) 1 ONEOK Partners LP 集積・処理 7,889 2 Rose Rock Midstream LP 石油輸送 489 13,629 週間騰落率 (%) 下落率上位5銘柄 8.3 Vanguard Natural Resources LLC 2.1 Teekay Offshore Partners LP 0.0 NGL Energy Partners LP 業種 時価総額 ( 1 0 0 万ドル) 週間騰落率 (%) 探査・生産 280 -26.2 石油海上輸送 377 -24.8 3 Spectra Energy Partners LP 石油輸送 1,083 -23.7 4 Antero Midstream Partners LP 集積・処理 3,590 -0.5 Targa Resources Partners LP 集積・処理 1,969 -22.8 5 Phillips 66 Partners LP 石油輸送 4,558 -0.9 Williams Partners LP 集積・処理 10,977 -22.1 (出所)ブルームバーグ 天然ガス輸送 (注)時価総額は2016年1月15日時点。 ≪先週の米国MLP市場の動き≫ 先週のアレリアンMLP指数(トータル・リターン)は前週末比-9.9%と2週続けての大幅な下落となりました。イラン核開発問 題の最終合意への観測などからWTI原油先物価格が1バレル=20ドル台へ下落し、投資家のリスク回避姿勢が強まったこ とが背景と考えられます。先週は米国株式相場も全般的に軟調な地合いとなりました。 イラン問題に関しては、1月16日、イランと米欧6ヵ国が核開発問題を巡る最終合意の履行を宣言し、米国と欧州連合 (EU)はイランへの経済制裁を解除する手続きに着手しました。イラン副石油相は、経済制裁の解除を受けて原油輸出を 日量50万バレル拡大する用意があると述べており、短期的にイランの原油輸出再開は原油相場の抑制要因となりそうです。 もっとも、1バレル=20ドル台の低水準の原油価格では多くの石油開発プロジェクトは採算確保が困難とみられ、原油価格 が現行水準で長期にわたって定着する可能性は低いと考えられます。最新の米エネルギー情報局(EIA)の短期エネル ギー見通しによれば、WTI原油価格は2016年末に40ドル、2017年末には55ドルへ緩やかな回復が予想されています。 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したも のですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。 また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品 に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当 資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 米国MLPマーケット・ウィークリー ≪先週の米国MLP関連ニュース≫ 【1月11日、配当据え置き】 Rose Rock Midstream LP(RRMS、石油輸送、時価総額4.9億ドル)は、2015年第4四半期 の一株当たり配当を前期から据え置き(前年比では+6.5%)の0.66ドルに決定。 【1月12日、配当据え置き/私募増資】 Plains All American Pipeline LP(PAA、石油輸送、同82億ドル)は、2015年第4 四半期の一株当たり配当を前期から据え置き(前年比では+3.7%)の0.70ドルに決定。また、PAAは機関投資家向けに 年利8%の優先株を発行する私募増資の実施計画を公表(発行額は約15億ドル)。 【1月12日、EIA見通し】 米エネルギー情報局(EIA)が月例の「短期エネルギー見通し」を公表。EIAでは、WTI原油価格は 2016年は1バレル=40ドル前後で推移し、世界の石油需給改善などから2017年に価格回復に向かうと予想(図1・2)。 【1月13日、増配】 Antero Midstream Partners LP(AM、集積・処理、同36億ドル)は、2015年第4四半期の一株当たり 配当を前期比+7.3%の0.22ドルに決定。 【1月14日、配当据え置き】 World Point Terminals LP(WPT、石油貯蔵、同4.4億ドル)は、2015年第4四半期の一株当 たり配当を前期から据え置き(前年比も据え置き)の0.30ドルに決定。 【1月14日、増配】 Ciner Resources LP(CINR、ソーダ灰、同4.1億ドル)は、2015年第4四半期の一株当たり配当を前期 比+1.2%(前年比+4.9%)の0.5575ドルに決定。 【1月15日、配当据え置き】 KNOT Offshore Partners LP(KNOP、石油海上輸送、同3.0億ドル)は、2015年第4四半期 の一株当たり配当を前期から据え置き(前年比では+6.1%)の0.52ドルに決定。 【1月16日、イラン制裁解除】 、イランと米欧6ヵ国はイランの核開発問題を巡る最終合意の履行を宣言。米国や欧州連 合(EU)はイランに対する経済制裁を解除する手続きに着手。 (出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2016年1月15日時点。 図2:米EIAの世界の石油需給見通し 図1:米エネルギー情報局(EIA)のWTI原油価格見通し (米ドル/バレル) (100万バレル/日量) (100万バレル/日量) 4.0 120 2015年12月時点 110 100 100 世界の石油供給量(右軸) 98 3.0 世界の石油消費量 (右軸) 2016年1月時点 96 2.0 90 94 EIA予想 80 1.0 70 60 92 90 0.0 88 50 石油需給バランス (供給-消費、左軸) -1.0 40 86 EIA予想 30 13年 14年 15年 (出所)米エネルギー情報局(EIA) 16年 17年 -2.0 84 13年 14年 15年 16年 17年 (出所)米エネルギー情報局(EIA) ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したも のですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。 また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品 に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当 資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。
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