米国MLPマーケット・ウィークリー 2016年8月30日 ≪先週の米国MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)市場概況≫ アレリアンMLP指数 トータル リターン指数 価格指数 米国株(S&P500) 予想配当 利回り トータル リターン指数 米国REIT 予想配当 利回り トータル リターン指数 WTI 原油先物 ( ドル/ バレル) 米10年国債 利回り 予想配当 利回り ヘンリーハブ 天然ガス先物 ( ドル/ 百万 BTU) 2015年12月31日 289.76 1,103.67 8.53% 3,821.60 2.15% 14,650.51 3.83% 2.27% 37.04 2.34 2016年8月19日 315.48 1,278.73 7.23% 4,142.23 2.12% 16,605.49 4.01% 1.58% 48.52 2.58 2016年8月26日 310.92 1,260.25 7.33% 4,114.68 2.13% 16,541.09 4.02% 1.63% 47.64 2.87 前週比 -1.4% -1.4% 0.10% -0.7% 0.01% -0.4% 0.01% 0.05% -1.8% 11.1% 年初来 7.3% 14.2% -1.20% 7.7% -0.02% 12.9% 0.19% -0.64% 28.6% 22.8% 前年比 -8.6% -0.8% -0.29% 14.3% -0.10% 23.9% -0.01% -0.55% 23.4% 6.6% (2012年末=100) トータルリターン指数(配当込み) MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利 180 14% S&P500 160 12% 10% 140 8% 120 MLP 6% 米国REIT 100 米10年国債利回り 米国REIT 4% 80 60 13/1/1 2% MLP 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 0% 13/1/1 16/7/1 S&P500 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 16/7/1 (出所)ブルームバーグ (注)データ期間:2013年1月1日~2016年8月26日、MLP=Alerian MLP Index、米国REIT=FTSE NAREIT All Equity REITs Index ≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング(8月22日~8月26日)≫ 上昇率上位5銘柄 業種 時価総額 ( 1 0 0 万ドル) 週間騰落率 (%) 下落率上位5銘柄 業種 ( 1 0 0 万ドル) 週間騰落率 (%) 時価総額 1 Alliance Resource Partners LP 石炭生産 1,504 3.4 Enbridge Energy Partners LP 石油輸送 8,189 -4.7 2 Tesoro Logistics LP 石油輸送 4,802 3.2 Suburban Propane Partners LP 小売販売 1,990 -4.6 3 Summit Midstream Partners LP 集積・処理 1,619 2.5 DCP Midstream Partners LP 集積・処理 3,835 -4.5 4 Valero Energy Partners LP 石油輸送 2,775 2.2 Plains All American Pipeline LP 石油輸送 11,343 -4.5 5 Antero Midstream Partners LP 集積・処理 4,838 1.4 Tallgrass Energy Partners LP 石油輸送 3,311 -4.3 (出所)ブルームバーグ (注)時価総額は2016年8月26日時点。 ≪先週の米国MLP市場の動き≫ 先週のアレリアンMLP指数(トータル・リターン)は前週末比-1.4%と反落しました。ジャクソンホール(ワイオミング州)でのイ エレンFRB議長による講演(8月26日)を前にして、市場で様子見姿勢が広がる中、8月に入り上昇が続いていた原油相場 が弱含みとなったこと等がMLPの下落要因となりました。 8月8日、石油輸出国機構(OPEC)は、9月下旬に非公式会合をアルジェリアで開催すると発表しました。市場ではOPEC による増産凍結期待が高まり、8月中旬以降、原油相場は持ち直しに転じました。米商品先物取引委員会(CFTC)によれ ば、ヘッジファンド等の資金運用業者による原油先物の売りポジションを手仕舞う動きが8月9日以降、急速に広がりました。 一方、資金運用業者による原油先物の買いポジションはこの間も緩やかな拡大傾向を維持しました。原油供給過剰が緩 和されるとの観測が投機的な売りポジションの解消につながり、原油価格を押し上げる要因となった模様です。 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績 を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変 更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当 該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 1 米国MLPマーケット・ウィークリー ≪先週の米国MLP関連ニュース≫ 【8月22日、買収合意】 CrossAmerica Partners LP(CAPL、卸売販売、時価総額 9億ドル)は、親会社であるCST Brands社が Alimentation Couche-Tard社による買収に合意と発表。Alimentation Couche-Tard社は、カナダに本社を 置くコンビニ運営会社で、傘下には、コンビニエンスストア・ガソリンスタンド・チェーンの「サークルK」などを有している。 買収額は負債を含めて44億ドル、買収の完了は2017年初旬を予定。 【8月23日、ドロップダウン】 Valero Energy Partners LP(VLP、石油輸送、同28億ドル)は、親会社の石油精製大手 Valero Energy社より、石油精製ターミナル事業を3.25億ドルで取得する計画を公表。取引は2016年9月1日完了予定。 【8月24日、増資】 NGL Energy Partners LP(NGL、石油輸送、同19億ドル)は、投資家の需要に応じて増資を行うアッ ト・ザ・マーケット(ATM)プログラムにより最大2億ドルの増資を行う計画を米証券取引委員会(SEC)に申請。 【8月25日、資産取得】 Phillips 66 Partners LP(PSXP、石油輸送、同51億ドル)は、石油メジャーのChevron社からルイ ジアナ州の500マイル(800km)にわたる天然ガス液(NGL)パイプライン及び貯蔵施設を取得することを公表(取得金額は 非公表)。2016年9-12月期に取得完了予定。2017年の取得資産からの収益(EBITDA)は2,500万ドルを見込む。 【8月25日、増資】 Valero Energy Partners LP(VLP、石油輸送、同28億ドル)は、投資家の需要に応じて増資を行う アット・ザ・マーケット(ATM)プログラムにより最大3.5億ドルの増資を行う計画を米証券取引委員会(SEC)に申請。 【8月25日、増資】 Green Plains Partners LP(GPP、エタノール貯蔵、同6億ドル)は、最大5億ドルの増資計画(優先証 券、ワラント、債務証券等含む)を米証券取引委員会(SEC)に申請。 (出所)MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット (注)各MLPの時価総額は2016年8月26日時点。 ≪MLP関連トピック≫ 原油先物売り圧力の後退が原油価格上昇を促す 図1:投機筋による原油先物ポジション と原油先物価格 ヘッジファンド等による原油先物売り圧力が後退 8月8日、石油輸出国機構(OPEC)は、9月下旬に非 55 (千枚) 300 (ドル/バレル) 公式会合をアルジェリアで開催すると発表しました。市場 WTI原油先物価格(左軸) ではOPECによる増産凍結期待が高まり、8月中旬以降、 50 下旬にかけて原油相場は持ち直しに転じました。 45 200 40 150 手仕舞う動きが8月9日以降、急速に広がりました(図1)。 35 100 米商品先物取引委員会(CFTC)によれば、ヘッジファ ンド等の資金運用業者による原油先物の売りポジションを 一方、資金運用業者による原油先物の買いポジションは 原油先物ポジション 50 (ネット買いポジション、右軸) 30 この間も緩やかな拡大傾向を維持しました。原油供給過 剰が緩和されるとの観測が投機的な売りポジションの解消 につながり、原油価格を押し上げる要因となった模様です。 250 25 2015年8月 0 2015年11月 2016年2月 2016年5月 2016年8月 (出所)米商品先物取引委員会(CFTC)、ブルームバーグ (期間)2015年8月21日~2016年8月26日(ポジションは8月23日時点) ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データ に基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績 を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変 更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくし て、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当 該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 2
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