米国MLPマーケット・ウィークリー 2016年6月28日 ≪先週の米国MLP（マスター・リミテッド・パートナーシップ）市場概況≫ アレリアンMLP指数トータルリターン指数価格指数 2015年12月31日 289.76 米国株（S&P500）予想配当利回り 1,103.67 トータルリターン指数 8.53% 米国REIT 予想配当利回り 3,821.60 トータルリターン指数予想配当利回り 2.15% 14,650.51 米10年国債利回り 3.83% WTI 原油先物（ﾄﾞﾙ/ ﾊﾞﾚﾙ） 2.27% ヘンリーハブ天然ガス先物（ﾄﾞﾙ/ 百万 BTU） 37.04 2.34 2016年6月17日 307.39 1,223.67 7.53% 3,914.15 2.23% 15,912.68 4.23% 1.61% 47.98 2.62 2016年6月24日 312.01 1,242.08 7.37% 3,850.70 2.27% 15,915.10 4.22% 1.56% 47.64 2.66 前週比 1.5% 1.5% -0.16% -1.6% 0.04% 0.0% -0.01% -0.05% -0.7% 1.5% 年初来 7.7% 12.5% -1.16% 0.8% 0.12% 8.6% 0.39% -0.71% 28.6% 13.9% 前年比 -24.8% -18.4% 1.07% -1.2% 0.23% 16.0% 0.34% -0.81% -21.0% -3.5% （2012年末=100） MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利トータルリターン指数（配当込み） 180 14% S&P500 160 12% 10% 140 8% 米10年国債利回り MLP 120 6% 米国REIT 100 米国REIT 4% 80 MLP 60 13/1/1 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 2% 0% 13/1/1 S&P500 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 （出所）ブルームバーグ（注）データ期間：2013年1月1日～2016年6月24日、MLP＝Alerian MLP Index、米国REIT＝FTSE NAREIT All Equity REITs Index ≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング（6月20日～6月24日）≫ 上昇率上位5銘柄業種時価総額（ 1 0 0 万ドル）週間騰落率 (％）下落率上位5銘柄業種（ 1 0 0 万ドル）週間騰落率（％） -5.7 時価総額集積・処理 1,520 5.7 Enable Midstream Partners LP 集積・処理 5,710 TC Pipelines LP 天然ガス輸送 3,770 5.6 Terra Nitrogen Company LP 触媒転換 1,942 -5.7 3 Archrock Partners LP 中流サービス 809 5.4 EnLink Midstream Partners LP 集積・処理 5,261 -4.3 4 Williams Partners LP 集積・処理 20,571 4.7 Cheniere Energy Partners LP 液化天然ガス 9,787 -4.1 5 DCP Midstream Partners LP 集積・処理 3,988 4.6 Antero Midstream Partners LP 集積・処理 4,420 -3.9 1 Summit Midstream Partners LP 2 （出所）ブルームバーグ（注）時価総額は2016年6月24日時点。 ≪先週の米国MLP市場の動き≫ 欧州連合（EU）離脱派が勝利した6月23日の英国民投票を受けて、6月24日の金融市場ではリスク回避姿勢が強まり、世界的に株安が広がりました。ただし、エネルギー市場では、英国の国民投票後も原油価格の下落は比較的限定的に留まり、天然ガス価格も安定的に推移しました。アレリアンMLP指数（トータル・リターン）は6月24日には前日比3.3％の下落となったものの、週間では前週末比1.5％の小幅上昇が維持されました。当面、MLPを含む世界の金融市場は、英国のEU離脱の影響への懸念が残り、神経質な展開が続く可能性があります。一方、近年、米国の製油所では原油の受入量が安定的に拡大する傾向が続いています。2015年の米国の製油所の原油受入量は前年比+1.5％の60.0億バレルに拡大しました。製油所への輸送手段別ではパイプライン輸送のシェアが拡大する傾向にあり、製油所での石油精製需要の安定拡大は原油のパイプライン輸送を下支えする要因になると期待されます。 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社（以下「当社」）が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 1 米国MLPマーケット・ウィークリー ≪先週の米国MLP関連ニュース≫ 【6月20日、設備投資】 Enterprise Products Partners LP（EPD、天然ガス輸送、時価総額593億ドル）は、デラウェア盆地で新規の天然ガス処理設備および関連パイプラインを建設する計画を公表。同プロジェクトは大手生産業者との間で長期契約が締結されており、2018年第2四半期の稼働開始が予定されている。【6月22-23日、買収】 Sunoco LP（SUN、卸売販売、同34億ドル）は3件のコンビニエンス・ストアおよび卸売燃料販売事業の買収を公表。【6月22日、買収】米パイプライン企業Columbia Pipeline Group（CPG）の株主はカナダのパイプライン大手TransCanada 社（TRP）による買収を承認。CPGは子会社にMLPであるColumbia Pipeline Partners LP（CPPL、天然ガス輸送、同15億ドル）を持つ。買収は7月1日に完了する見込み。【6月24日、判決】デラウェア州衡平法裁判所は、Energy Transfer Equity LP（ETE、天然ガス輸送、同144億ドル）によるWilliams社の買収取り消しを認める判決を下す。（出所）MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット（注）各MLPの時価総額は2016年6月24日時点。 ≪MLP関連トピック≫ 米製油所の原油受入量は安定的に拡大する傾向米エネルギー情報局（EIA）によれば、2015年の米国の油の受入量は減少に向かうとみられているものの、輸入原製油所の原油受入量は前年比+1.5％の60.0億バレルに油の受入拡大によって、米国の精油所の原油受入量全拡大しました（図1）。うち、米国産原油の受入量は前年比体は増加基調が続くと予想されています。 +5.7％の34.3億バレルとなり、受入量全体に占めるシェアは57.1％に拡大しました。また、製油所への輸送手段別では、近年はパイプライン輸送のシェアが拡大する傾向にあります（図2）。製油所で EIAの短期エネルギー見通しでは、2016年から2017年の石油精製需要が安定的に伸びていることは、原油のパにかけてはシェール・オイルの減産などによって米国産原イプライン輸送を下支えする要因になると期待されます。図1：米国の製油所の原油受入量図2：米国の製油所の原油受入量（輸送手段別）（10億バレル）（10億バレル） 6.5 6.0 製油所の原油受入量（①＋②） 60.0億バレル 4.0 5.5 4.5 2.5 4.0 34.3億バレル 2.0 （57.1％） ②輸入原油 3.0 1.5 2.5 1.0 25.8億バレル（42.9％） 0.5 2.0 1.5 パイプライン 3.0 5.0 3.5 36.6億バレル 3.5 ①米国産原油 1.0 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 （出所）米エネルギー情報局（EIA）（期間）1990～2015年タンカー 17.6億バレルバージ（2.8億バレル）トラック（1.8億バレル）鉄道（1.3億バレル） 0.0 （年） 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 （年）（出所）米エネルギー情報局（EIA）（期間）1990～2015年 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社（以下「当社」）が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 2