米国MLPマーケット・ウィークリー 2016年10月12日 ≪先週の米国MLP（マスター・リミテッド・パートナーシップ）市場概況≫ アレリアンMLP指数トータルリターン指数価格指数 2015年12月31日 289.76 米国株（S&P500）トータルリターン指数予想配当利回り 1,103.67 8.53% 米国REIT 予想配当利回り 3,821.60 トータルリターン指数予想配当利回り 2.15% 14,650.51 米10年国債利回り 3.83% WTI 原油先物（ﾄﾞﾙ/ ﾊﾞﾚﾙ） 2.27% ヘンリーハブ天然ガス先物（ﾄﾞﾙ/ 百万 BTU） 37.04 2.34 2016年9月30日 315.64 1,279.62 7.16% 4,121.06 2.13% 16,453.83 4.16% 1.59% 48.24 2.91 2016年10月7日 307.80 1,247.84 7.34% 4,096.25 2.15% 15,597.59 4.39% 1.72% 49.81 3.19 前週比 -2.5% -2.5% 0.18% -0.6% 0.02% -5.2% 0.23% 0.12% 3.3% 9.9% 年初来 6.2% 13.1% -1.19% 7.2% 0.00% 6.5% 0.56% -0.55% 34.5% 36.6% 前年比 -10.0% -2.4% -0.07% 10.3% -0.04% 10.2% 0.56% -0.35% 4.2% 29.1% （2012年末=100）トータルリターン指数（配当込み） MLP・S&P500・米国REITの配当利回りと長期金利 180 14% S&P500 160 12% 10% 140 8% 米10年国債利回り MLP 120 6% 米国REIT 100 米国REIT 4% 80 2% MLP 60 13/1/1 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 0% 13/1/1 16/7/1 S&P500 13/7/1 14/1/1 14/7/1 15/1/1 15/7/1 16/1/1 16/7/1 （出所）ブルームバーグ（注）データ期間：2013年1月1日～2016年10月7日、MLP＝Alerian MLP Index、米国REIT＝FTSE NAREIT All Equity REITs Index ≪アレリアンMLP指数構成銘柄の週間騰落率ランキング（10月3日～10月7日）≫ 騰落率上位5銘柄業種時価総額（ 1 0 0 万ドル）週間騰落率 (％）騰落率下位5銘柄業種（ 1 0 0 万ドル）週間騰落率（％）時価総額 1 Teekay LNG Partners LP LNG海上輸送 1,384 5.2 Ferrellgas Partners LP 小売販売 1,012 -10.5 2 Dominion Midstream Partners LP 天然ガス輸送 1,931 3.9 MPLX LP 集積・処理 10,695 -7.0 3 Enable Midstream Partners LP 集積・処理 6,618 2.8 Shell Midstream Partners LP 石油輸送 5,320 -6.5 4 Teekay Offshore Partners LP 石油海上輸送 893 1.4 Rice Midstream Partners LP 集積・処理 1,851 -6.0 5 Holly Energy Partners LP 1.4 Crestwood Equity Partners LP 集積・処理 1,386 -5.6 （出所）ブルームバーグ石油輸送 2,033 （注）時価総額は2016年10月7日時点。 ≪先週の米国MLP市場の動き≫ 先週のアレリアンMLP指数（トータル・リターン）は前週末比2.5％の下落となりました。先週は米経済指標の改善などを受けて米10年国債利回りが上昇基調で推移したことで、MLPや米国REITの下落が顕著となりました。一方、先週は原油や天然ガスなどのエネルギー価格が上昇したことはMLPの下支え要因となったとみられます。 9月28日の石油輸出国機構（OPEC）による減産合意以降、原油価格が底堅さを増しつつあります。11月30日の次回 OPEC総会での最終的な減産合意への期待感などから、WTI原油先物価格は10月6日には1バレル＝50ドル台の水準へ回復しました。直近の市場コンセンサス（ブルームバーグ集計）や米エネルギー情報局（EIA）の予想では、WTI原油価格は 2017年末には1バレル＝50ドル台後半の水準へ上昇が見込まれています。2017年に世界の原油市場での供給過剰問題が解消に向かえば、原油相場は一段と落ち着きを取り戻すと期待されます。 ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社（以下「当社」）が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 1 米国MLPマーケット・ウィークリー ≪先週の米国MLP関連ニュース≫ 【10月3日、資産取得】 NGL Energy Partners LP（NGL、石油輸送、時価総額20億ドル）は、テキサス州ポイント・コンフォートでの原油・コンデンセートの港湾ターミナル・プロジェクトをPelorus Terminal: Point Comfort LLCより取得。ターミナル設備は2017年4月に稼働開始予定。【10月3日、ドロップダウン】 CNX Coal Resources LP（CNXC、石炭生産、同4億ドル）は、親会社のCONSOL Energy社との間でペンシルバニア・マイニング・コンプレックスの権益5％（8,880万ドル）を追加取得する合意を結ぶ。【10月4日、増資申請】 Sunoco LP（SUN、卸売販売、同32億ドル）は、最大4億ドルの資金調達を行う増資計画を申請。【10月4日、パイプライン稼働開始】 EQT Midstream Partners LP（EQM、天然ガス輸送、同62億ドル）は、ウエスト・バージニア州北部とオハイオ州クラリントンを結ぶ約60kmの天然ガス・パイプラインの稼働開始を公表。同パイプラインは日量 8.5億立方フィートの輸送能力のうち、日量6.5億立方フィートは親会社との間で20年の長期輸送契約を締結済み。【10月5日、増配】 Enterprise Products Partners LP（EPD、天然ガス輸送、同563億ドル）は、2016年第3四半期の一株当たり配当を前期比+1.3％（前年比+5.2％）の0.405ドルに決定。【10月5日、増配】 Genesis Energy LP（GEL、石油輸送、同42億ドル）は、2016年第3四半期の一株当たり配当を前期比+1.4％（前年比+9.4％）の0.70ドルに決定。【10月5日、増配】 Tallgrass Energy Partners LP（TEP、石油輸送、同34億ドル）は、2016年第3四半期の一株当たり配当を前期比+5.3％（前年比+32.5％）の0.795ドルに決定。【10月6日、社債発行】 Western Gas Partners LP（WES、集積・処理、同78億ドル）は、2億ドルの社債発行（2044年満期、表面利率5.45％）を実施。（出所）MLP公表資料、各種報道、ブルームバーグ、ファクトセット（注）各MLPの時価総額は2016年10月7日時点。 ≪MLP関連トピック≫ OPECの減産合意を受けて底堅さを増す原油相場図1：WTI原油価格の予想 9月28日の石油輸出国機構（OPEC）による減産合意以降、原油価格が底堅さを増しつつあります。11月30日の次回OPEC総会での最終的な減産合意への期待感などから、WTI原油先物価格は10月6日には1バレル＝50ドル台の水準へ回復しました。 60 58 （ドル／バレル）（2017年12月予想） 59.00ドル市場コンセンサス予想（ブルームバーグ集計、10月6日時点） 57.50ドル 56 54 WTI先物価格（10月7日時点） 54.00ドル 52 直近の市場コンセンサス（ブルームバーグ集計）や米エネルギー情報局（EIA）の予想では、WTI原油価格は2017 年末には1バレル＝50ドル台後半の水準へ上昇が見込まれています（図1）。2017年に世界の原油市場での供給過剰問題が解消に向かえば、原油相場は一段と落ち着きを取り戻すと期待されます。 50 48 米エネルギー情報局（EIA）予想（9月7日時点） 46 44 42 16年10月 17年1月 17年4月 17年7月 17年10月（出所）米エネルギー情報局（EIA）、ブルームバーグ ●当資料は、説明資料としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社（以下「当社」）が作成した資料です。●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当該銘柄の売買または保有を推奨するものではありません。 2