2015 年 7 月 24 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 7/27 ~ 7/31 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 28、29 日に米連邦公開市場委員会(FOMC) 、30 日に 4-6 月期の米国内総生産(GDP)発表が予定されていることから、米国、特に米国の金融政 策に注目が集まりそうです。米国の短期の金融市場では、今年 12 月あるいは来年初旬の利上げ開始の織り込みです。ただ、米セントルイス地区連銀のブラ ード総裁が、 「9 月利上げの確率は 50%以上あると考えている」と述べるなど、9 月利上げの可能性も意識されています。FRBとしては、利上げ開始時の 金融市場の過剰反応は避けたい意向なので、9 月利上げを考えているのであれば、FOMCの声明文で何らかの示唆が得られる可能性があります。 ◆株価 : 上値を探る ◆長期金利 : 0.4%台中心のレンジ ◆為替 : 米金融政策にらみ 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)20,000~21,000 円 (7 月)19,000~21,500 円 (来週) 0.38~0.48% (来週) 122.0~125.5 円 23,000 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 (円) 日経平均株価 予想レンジ 上限 (%) 0.8 (7 月) 0.20~0.60% 新発10年債利回り 予想レンジ 上限 0.7 0.6 15/3 (年/月、日次) 15/5 15/7 130 115 0.3 予想レンジ 上限 下限 110 0.1 14/9 14/11 15/1 ドル円レート 120 0.4 0.2 14/7 (円/ドル) 125 0.5 下限 135 (7 月) 118.0~128.0 円 下限 0.0 14/7 14/9 14/11 15/1 15/3 (年/月、日次) 15/5 15/7 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 105 100 14/7 14/9 14/11 15/1 15/3 (年/月、日次) 15/5 15/7 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 日経平均株価は、2 万 500 円を割れることなく、高値 長期金利は、引き続き 0.4%台を中心としたレンジの ドル円は、米国の年内の利上げ開始が意識されドル買 圏での底堅い動きになっています。ドル円が 124 円前 動きが継続しそうです。6 月の公社債投資家別売買動向 いが優勢になり、124 円半ばまで上昇も、黒田日銀総裁 後まで上昇していることや、中国株がひとまず落ち着い で、都市銀行が 1 年ぶりに買い越し、信託銀行の買越 が追加的な量的緩和策は必要ないと述べたことから、 てきていることは安心材料です。もっとも、一段の上昇 額も拡大したことから、需給面では安心感が広がってい 123 円台に押し戻される展開になりました。他方、6 月 にはやや材料に欠ける状況。本格化している決算発表 ます。20 年国債入札も順調な結果になりました。原油 の貿易収支が市場予想に反して赤字だったことは円売 で、業績の上ぶれ期待が高まれば、買い安心感が広がり 価格などの低迷から低インフレが長引くと、長期金利上 り材料に。FOMCなどで米国の 9 月利上げの観測が強 そうです。他方、米国で 9 月利上げ開始の可能性が高 昇が抑制されそうです。もっとも、0.4%を下回る低下 まれば、一段のドル高、円安が進行しそうです。もっと まると、国内株の上値が抑えられる可能性もあります。 には、警戒感も広がりそうです。FOMC、米GDP統 も、急激なドル高・円安には、日米経済への悪影響も意 また、中国株の動向には引き続き注意が必要です。 計を確認するまでは、動きにくそうです。 識され、上値が抑えられる可能性があります。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2015 年 7 月 24 日号 ■来週の主な内外スケジュール 7/27 月 7/28 火 7/29 水 7/30 木 7/31 金 中曽日銀副総裁の挨拶(熊本県金 融経済懇談会) 企業向けサービス価格指数(6 月) 米耐久財新規受注(6 月) ユーロ圏マネーサプライ(6 月) 独Ifo 指数(7 月) 2 年利付国債入札 米 2 年国債入札 米連邦公開市場委員会(FOMC、29 日まで) 米リッチモンド連銀製造業指数(7 月) 米消費者信頼感指数(7 月) 米S&Pケース・シラー住宅価格指数 (5 月) 商業販売統計(6 月、速報値) 製造業部門別投入・産出物価指数 (6 月) 米 5 年国債入札 米 2 年変動利付国債入札 米中古住宅販売成約指数(6 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 石田日銀審議委員の挨拶(京都府 金融経済懇談会) 鉱工業生産指数(6 月、速報値) 米 7 年国債入札 米 GDP 統計(15/4-6 月期、速報値) ユーロ圏消費者信頼感指数(7 月、 確報値) 消費者物価指数(6 月全国、7 月東京 都区部) 家計調査(6 月) 完全失業率、有効求人倍率(6 月) 住宅着工件数(6 月) 米ミシガン大消費者信頼感指数(7 月、確報値) 米シカゴ購買部協会景気指数(7 月) ユーロ圏消費者物価指数(7 月、速 報値) ユーロ圏失業率(6 月) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 米連邦公開市場委員会(FOMC) 7 月 30 日(木)未明に発表 米連邦準備制度理事会(FRB)は 9 月または 12 月に政策金利の引き上げを 開始する可能性が高いとみられます。こうした中、今回のFOMCでは、利上げに 関する具体的な言及(声明文の記述内容)が注目されます。 (%) 米国の政策金利(フェデラルファンド金利誘導目標) 8.0 7.0 6.0 5.0 米経済は年後半に回復基調をたどる見通しであるほか、ギリシャの債務不安や 4.0 中国株の急落といった外部のリスクもひとまず和らいでいます。そのためFOMC 3.0 では、年内の利上げ開始が適切との見方が改めて表明される見込みです。 2.0 1.0 ただ、米国内では賃金の伸びが依然鈍いことに加え、原油価格が弱含んでいる ことから、インフレが急加速する兆しは特段みられません。よって利上げを急ぐ必 要性に乏しいため、9 月の利上げが明確に示唆される可能性は低いとみられます。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 0.0 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 (年、月次) (注)直近の政策金利は0~0.25% (出所)米連邦準備制度理事会(FRB)、Datastreamよりデータ取得し、しんきん投信作成 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2015 年 7 月 24 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、 TOPIX の算出若しくは公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う権利を有しています。 ※東証 REIT 指数は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など、東証 REIT 指数に関するすべての権利は、東京証券取引所が有しています。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 3
© Copyright 2024 ExpyDoc