2015 年 8 月 28 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 8/31 ~ 9/4 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和に踏み切ったことを受け、中国景気に対する警戒感がやや後退したことに加え、中国政府による株価買い支えにより、 中国株が下げ止まったことなどから、世界株安に一旦歯止めがかかりました。米国の 9 月の利上げ観測が後退していること、また 4-6 月期の米実質国内総生産(G DP)改定値が速報値から上方修正されたことも安心材料。米国の金融政策については、まずは 8 月 29 日のフィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB)副議長 のスピーチで、9 月利上げの可能性を占うことになります。週末には金融政策に大きな影響を与える米雇用統計発表を控えます。引き続き、中国情勢とともに、米 国の利上げ時期をめぐる思わくが、相場を左右しそうです。 ◆株価 : 戻りを探る ◆長期金利 : 一進一退 ◆為替 : 方向感を探る 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)18,500~19,800 円 (9 月)17,000~20,500 円 (来週) 0.35~0.43% (来週) 119.0~123.0 円 23,000 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 (円) 日経平均株価 (%) 0.8 予想レンジ 上限 (9 月) 0.30~0.60% 新発10年債利回り 0.7 0.6 予想レンジ 上限 115 0.3 15/3 15/5 (年/月、日次) 15/7 15/9 ドル円レート 予想レンジ 上限 120 0.4 14/9 14/11 15/1 130 (円/ドル) 125 0.5 下限 135 (9 月) 117.0~127.0 円 下限 0.2 110 下限 105 0.1 0.0 14/9 14/11 15/1 15/3 15/5 (年/月、日次) 15/7 15/9 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 100 (年/月、日次) 14/9 14/11 15/1 15/3 15/5 15/7 15/9 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 一時 1 万 7,700 円台まで下落した日経平均株価も、週 株価の乱高下にもかかわらず、債券市場は反応薄で、 世界的な株安を受け、逃避通貨としての円買いが強ま 末には 1 万 9,100 円台を回復しました。米国株も大き 長期金利は 0.3%後半での動きが続いています。米国の ったことに加え、米国の 9 月利上げ観測が後退したこと く戻していることに加え、戻りの目処とされていた 200 9 月利上げ観測が後退していること、原油など商品相場 から、一時 116 円台まで下落(円高・ドル安)と、荒 日移動平均線(1 万 9,040 円)を上回ったことは安心 が軟調な動きになっていることから、低インフレが長期 い展開となりました。米国の 9 月利上げ観測は後退して 材料。ドル円も 121 円前後まで戻っています。もっと 化するとの見方は金利低下の材料ですが、0.3%半ばで いますが、可能性は残ります。フィッシャーFRB副議 も、まだ急落後のリバウンドの域から出ていません。1 は低下し過ぎへの警戒感が強まります。来週は、米金利 長などの要人発言、米雇用統計などで、利上げ時期を探 日には中国製造業購買担当者景気指数(PMI) 、週末 の動きを睨みながら、0.4%付近での一進一退の動きに ることになります。次回の連邦公開市場委員会(FOM には米雇用統計が発表されます。中国情勢や米国の金融 なりそうです。1 日の 10 年国債入札が順調な結果にな C、9 月 16-17 日)までは神経質な動きが続きそうで 政策を睨みながら、戻りを探る展開になりそうです。 れば、買い安心感が広がりそうです。 す。また、引き続き中国情勢にも注意が必要です。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2015 年 8 月 28 日号 ■来週の主な内外スケジュール 8/31 月 9/1 火 9/2 水 9/3 木 9/4 金 鉱工業生産指数(7 月、速報値) 住宅着工件数(7 月) 米シカゴ購買部協会景気指数(8 月) ユーロ圏消費者物価指数(8 月、速 報値) 10 年利付国債入札 新車販売台数(8 月) 日経日本 PMI 製造業(8 月、確報値) 法人企業統計調査(15/4-6 月期) 米ISM製造業景況指数(8 月) ユーロ圏PMI製造業景況指数(8 月、 改定値) ユーロ圏失業率(7 月) 中国製造業購買担当者景気指数(P MI)(8 月) 中国財新製造業PMI(8 月、改定値) 豪中銀・金融政策委員会 マネタリーベース(8 月) 米地区連銀景況報告(ベージュブック) 米ADP雇用統計(8 月) 米製造業受注(7 月) ユーロ圏生産者物価指数(7 月) 木内日銀審議委員の挨拶(青森県 金融経済懇談会) 国庫短期証券入札(3 か月) 流動性供給入札 米ISM非製造業景況指数(8 月) 米貿易収支(7 月) 欧州中央銀行(ECB)理事会 ユーロ圏小売売上高(7 月) ◎中国休日(5 日まで、抗日戦争勝 利記念日) 毎月勤労統計(7 月、速報値) 家計消費状況調査(7 月、速報値) 米雇用統計(8 月) ユーロ圏GDP統計(15/4-6 月期、改 定値) G20 財務相・中央銀行総裁会議(5 日 まで、トルコ) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 米雇用統計(8 月) 9 月 4 日(金)午後 9 時 30 分発表 米国の非農業部門雇用者数 (前月比、万人) 米国の非農業部門雇用者数は 7 月に前月比 21.5 万人増となった後、8 月は同 20 万 80 60 人前後の増加にとどまるものと見込まれます。一方、失業率は 7 月と同水準の 5.3% 40 が見込まれます。 20 また、平均時給は 7 月に前年比 2.1%増となった後、8 月も同 2%前後の増加にとど まると予想されます。賃金の伸びが鈍い上、最近の原油安や米ドル高傾向に鑑みれば、 当面、インフレ率が急速に高まる可能性は低そうです。 0 -20 -40 -60 -80 -100 今回の雇用統計が以上のような結果となった場合、9 月 16-17 日の米連邦公開市場 委員会(FOMC)で利上げが行われるとの観測が強まるとは考えにくいでしょう。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 07 08 09 10 11 12 13 14 15 (年、月次) (出所)米労働省、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2015 年 8 月 28 日号 資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 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