2016 年 10 月 7 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 10/10 ~ 10/14 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 米司法省から巨額の和解金の支払いを求められているドイツ銀行への過度の懸念は、和解金の減額観測などからやや後退しています。また、欧州中央銀行 (ECB)が資産購入の規模を段階的に縮小する(テーパリング)との観測が浮上しましたが、ECB幹部が否定したことから、テーパリングに対する警戒 も和らいでいます。他方、米国では、良好な経済指標に加え、米金融当局者からの利上げに前向きな発言が相次ぎ、市場が織り込む年内の利上げ確率は、 64%程度まで上昇してきています。米雇用統計などで一段と利上げ観測が強まった場合の、米金融市場の動きには注意が必要です。 ◆株価 : 1万 7,000 円超えをうかがう ◆長期金利 : 米金利上昇は警戒もレンジの範囲内 ◆為替 : 米利上げ観測にらみ 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)16,400~17,200 円 (10 月)15,750~17,750 円 (来週) -0.10~0.00% (来週) 102.0~105.5 円 21,000 (円) 日経平均株価 20,000 19,000 予想レンジ 上限 18,000 17,000 16,000 15,000 下限 14,000 13,000 15/10 15/12 16/2 16/4 16/6 (年/月、日次) 16/8 16/10 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 -0.4 (%) (10 月) -0.15~0.10% 新発10年債利回り 130 ドル円レート 125 120 予想レンジ 上限 115 予想レンジ 上限 110 105 100 下限 15/10 15/12 16/2 16/4 16/6 (年/月、日次) 16/8 16/10 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (円/ドル) (10 月) 96.0~106.0 円 95 90 15/10 15/12 16/2 16/4 16/6 下限 (年/月、日次) 16/8 16/10 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 ドイツ銀行問題への懸念後退に加え、良好な米経済指 10 年国債入札が順調な結果となり、マイナス 0.07% 米供給管理協会(ISM)発表の 9 月の非製造業総合 標を受けて米経済が堅調との見方が広がったことや、米 前後での良好な需給を確認できたものの、米利上げ観測 景況指数が昨年 10 月以来の高水準になるなど、良好な 利上げ観測からドル高・円安が進行したことを背景に、 がやや強まり米長期金利が上昇したことを受け、国内の 経済指標に加え、米金融当局者から利上げに前向きな発 国内株はしっかりの動きになりました。ただ、日経平均 長期金利はじりじりと上昇する動きになりました。米雇 言が相次ぎ、ドル円は一時 104 円台まで上昇しました。 株価が 1 万 7,000 円に近づくと、利益確定売りに押さ 用統計で堅調な雇用者数の伸びが確認されると、一段と 米雇用統計などで利上げ観測が一段と強まったり、トラ れる展開。米雇用統計などで一段と利上げ観測が強まっ 米長期金利が上昇し、国内の長期金利にも上昇圧力がか ンプ氏への警戒が後退すると、直近高値の 104.32 円(9 たり、米大統領選テレビ討論会でトランプ氏への警戒が かる可能性もあります。もっとも、9 月 26 日以降はマ 月 2 日)をうかがう可能性も。米金融当局者の発言や、 後退すると、1 万 7,000 円超えをうかがう可能性も。 イナス 0.05%を下回る水準で推移しており、この水準 利上げが見送られた 9 月の米連邦公開市場委員会(FO 本格化する米企業決算発表も確認したいところです。 を超えてくると押し目買いも強まりそうです。 MC)議事録で年内の米利上げを占うことになります。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2016 年 10 月 7 日号 ■来週の主な内外スケジュール 10/9 日 10/11 火 10/12 水 10/13 木 10/14 金 第 2 回米大統領候補テレビ討論会 景気ウォッチャー調査(9 月) 企業倒産件数(9 月) 国際収支(8 月) 米労働市場情勢指数(9 月) 欧EU財務相理事会 独ZEW指数(10 月) 30 年利付国債入札 原田日銀審議委員の挨拶(長野県 金融経済懇談会) 工作機械受注(9 月) 機械受注(8 月) 特定サービス産業動態統計(8 月、 速報値) 米 3 年国債入札 米 10 年国債入札 米連邦公開市場委員会(FOMC)議 事録(9/20・21 日開催分) ユーロ圏鉱工業生産指数(8 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 第 67 回「生活意識に関するアンケー ト調査」の結果(日銀) 貸出・預金動向(9 月) 東京都心オフィス空室率(9 月末) 第 3 次産業活動指数(8 月) 米 30 年国債入札 米輸入物価指数(9 月) 中国貿易収支(9 月) 5 年利付国債入札 企業物価指数(9 月) マネーストック(9 月) 商業販売統計(8 月、確報値) 家計消費状況調査(8 月、確報値) イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長の講演 米ミシガン大消費者信頼感指数(10 月、速報値) 米小売売上高(9 月) 米生産者物価指数(9 月) 米月次財政収支(9 月) 米企業在庫(8 月) ユーロ圏貿易収支(8 月) 中国生産者物価、消費者物価(9 月) 10/10 月 ◎東京市場休場(体育の日) ◎米休日(コロンバス記念日) ユーロ圏財務相会合(ユーログルー プ) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 景気ウォッチャー調査(9 月) 10 月 11 日(火)午後 2 時発表 (DI) 景気ウォッチャー調査の現状判断 DI(「良くなっている」 「悪くなっている」などの 回答割合をもとに指数化したもの)は、8 月に前月比 0.5 ポイント上昇の 45.6 となり ました。ただ、9 月は小幅な低下が見込まれます。 70 景気ウォッチャー調査(景気の現状判断) 60 50 40 家計部門では、実質賃金の緩やかな増加にもかかわらず、将来不安を背景に節約志 30 向が根強い模様です。一方、企業部門については、公共事業関連の受注増のほか海外 20 経済の回復傾向もあり、比較的底堅い景気判断が見込まれます。 10 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 総じて、日本の景気は持ち直しの動きがみられるものの力強さを欠いています。景 (年、月次) (出所)内閣府よりデータ取得し、しんきん投信作成 気ウォッチャー調査の現状判断DIも、当分の間、好不調の境目である 50 を下回り続 ける可能性が高いでしょう。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2016 年 10 月 7 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、 TOPIX の算出若しくは公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う権利を有しています。 ※東証 REIT 指数は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など、東証 REIT 指数に関するすべての権利は、東京証券取引所が有しています。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 3
© Copyright 2024 ExpyDoc