来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2015 年 10 月 30 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 11/2 ~ 11/6 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
五分五分と見られていた日銀の追加緩和ですが、今回の金融政策決定会合では見送りとなりました。ただ、失望売りも限定的で、これまでサプライズを演
出してきた日銀の金融政策への警戒が後退した形となり、株式市場は堅調な動きになりました。政府の経済対策の報道も、市場の失望を軽減した模様です。
見送られたとはいえ、日銀の異次元の金融緩和は続きます。また、早晩、追加緩和が必要になるとの見方に変わりはありません。日銀の金融政策を材料にし
た動きは一服し、本格化している決算発表での業績の確認に加え、中国経済の先行き、米金融政策などを占いながら、方向感を探ることになりそうです。
◆株価 : 高値もみ合い
◆長期金利 : 0.3%付近でのもみ合い
◆為替 : 円安地合いも、レンジ継続
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)18,500~19,500 円 (11 月)17,000~20,000 円
(来週) 0.28~0.35%
(来週) 119.0~122.5 円
23,000
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
(円)
日経平均株価
0.8
予想レンジ
上限
(%)
(11 月) 0.20~0.50%
新発10年債利回り
0.7
135
予想レンジ
上限
0.6
0.5
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11
予想レンジ
上限
125
下限
110
0.2
下限
0.1
0.0
14/11 15/1
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
130
115
0.3
14/11 15/1
ドル円レート
120
0.4
下限
(円/ドル)
(11 月) 116.0~124.0 円
105
100
14/11 15/1
15/3
15/5
15/7
(年/月、日次)
15/9 15/11
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日銀は追加緩和見送りも、市場の意表を突く日銀の金
日銀は追加緩和を見送りましたが、長期金利にはほと
日銀の追加緩和見送りで、ドル円は一旦不安定な動き
融政策への警戒が後退した安心感から、30 日の国内株
んど影響なしで、逆に 0.315%から 0.30%に低下する
になったものの、すぐに前日午後の水準の 120 円後半
は堅調な動きになりました。経済対策への期待も下支え
動きになりました。もっとも、0.3%を割って一段と低
に戻る動きになりました。米国で一旦後退した年内の利
材料。もっとも、本格化している国内企業の決算発表は
下するには材料に欠ける状況。米連邦準備制度理事会
上げ観測がやや強まってきていること、日銀の追加緩和
今のところまだら模様で、市場全体を押し上げるには至
(FRB)が、12 月の会合での利上げの可能性を示唆
への期待は依然としてくすぶることから、ドル高・円安
っていません。また、一旦後退した年内の米利上げ観測
したことから、米長期金利に上昇圧力がかかるとみら
地合いとなりそうです。もっとも、黒田日銀総裁は強気
が、再び浮上していることは警戒材料です。企業決算を
れ、国内の長期金利の低下を抑制しそうです。ただ、日
の姿勢を崩しておらず、すぐに追加緩和に踏み切る可能
確認しながら上値を探ることになりそうですが、週末に
銀の追加緩和への期待は残ることから、上昇も限定的。
性は低そうです。週末の米雇用統計などで、米金融政策
米雇用統計発表を控え、様子見姿勢も強まりそうです。
長期金利は、低位での動きが継続しそうです。
を占いながら、方向感を探ることになりそうです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2015 年 10 月 30 日号
■来週の主な内外スケジュール
10/31
土
11/3
火
11/4
水
11/5
木
11/6
金
日銀・経済・物価情勢の展望(10 月、
全文)
◎東京市場休場(文化の日)
米製造業受注(9 月)
豪中銀・金融政策委員会
マネタリーベース(10 月)
消費動向調査(10 月)
イエレン米連邦準備制度理事会
(FRB)議長の証言(下院金融委員会)
米ADP雇用統計(10 月)
米ISM非製造業景況指数(10 月)
米貿易収支(9 月)
ユーロ圏生産者物価指数(9 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
10 年利付国債入札
日銀金融政策決定会合議事要旨
(10/6・7 日開催分)
欧州委員会、経済見通し発表
ユーロ圏小売売上高(9 月)
黒田日銀総裁の講演(内外情勢調
査会)
国庫短期証券入札(6 か月)
景気動向指数(9 月、速報値)
家計消費状況調査(9 月、速報値)
米雇用統計(10 月)
米消費者信用残高(9 月)
11/1
日
米国が冬時間に移行
中国製造業PMI(10 月)
11/2
月
流動性供給入札
新車販売台数(10 月)
日経日本製造業 PMI(10 月、改定値)
米ISM製造業景況指数(10 月)
ユーロ圏製造業PMI(10 月、改定値)
中国財新製造業PMI(10 月、改定値)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
米ISM製造業景況指数(10 月)
11 月 3 日(火)午前 0 時発表
米ISM製造業景況指数
65
米供給管理協会(ISM)が発表する製造業景況指数は9月に 50.2 と、拡大・悪
60
化の境目とされる 50 付近まで低下しました。今回発表される 10 月分では、新興国経
55
済の減速に伴う輸出の低迷などを背景に、50 を若干割り込む可能性があります。
50
米経済はサービス業中心であるものの、ISM製造業景況指数と国内総生産(GD
P)との連動性は依然として強いため、米経済の現状判断において同指数は重要です。
45
40
35
また、同指数が 50 を下回っているときに米連邦準備制度理事会(FRB)が利上
げを決めた例は過去にありません。そのため、利上げ開始時期を考えるにあたっても、
11 月 6 日に発表される雇用統計とともに、同指数が注目されます。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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(年、月次)
(出所)米供給管理協会(ISM)、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
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2015 年 10 月 30 日号
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(お客様に直接ご負担いただく費用)
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