2016 年 3 月 18 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 3/21 ~ 3/25 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 欧州中央銀行(ECB)が包括的な追加緩和に踏み切ったのに対し、日銀、米連邦準備制度理事会(FRB)は現状維持を決定しました。ただ、日銀は、 マイナス金利の副作用に配慮し、個人投資家の決済手段であるマネー・リザーブ・ファンド(MRF)をマイナス金利適用除外とするなど微調整を行いまし た。FRBは、今年の利上げ回数の見通しを 4 回から 2 回に引き下げました。日銀が追加緩和を見送る一方、米利上げ見通しが引き下げられたことから、 ドル円の見通しについても目線が少し下がることになりそうです。 ◆株価 : 為替を睨みながら方向感を探る ◆長期金利 : 一進一退 ◆為替 : 円高水準で神経質な動き 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)16,400~17,200 円 (3 月)14,500~17,500 円 (来週) -0.10~0.05% (来週) 110.0~113.5 円 21,000 (円) 日経平均株価 0.6 (3 月) -0.10~0.20% 新発10年債利回り (%) 130 0.5 20,000 19,000 予想レンジ 上限 18,000 17,000 予想レンジ 上限 0.3 0.2 14,000 15/3 15/5 15/7 下限 (年/月、日次) 15/9 15/11 16/1 16/3 110 -0.1 -0.2 15/3 15/5 15/7 下限 (年/月、日次) 15/9 15/11 16/1 16/3 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 予想レンジ 上限 120 115 0.0 15,000 ドル円レート 125 0.4 0.1 16,000 (円/ドル) (3 月) 108.0~116.0 円 105 15/3 15/5 15/7 下限 (年/月、日次) 15/9 15/11 16/1 16/3 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 国内株は週初こそ大きく上昇したものの、日銀が追加 日銀は追加緩和を見送ったものの、利回りがまだプラス 日銀が追加緩和を見送ったことに加え、FRBが米経 緩和を見送ったことに加え、FRBが政策金利見通し の超長期国債を中心に堅調(価格上昇、利回り低下)な 済成長やインフレの見通しを引き下げるとともに、政 を引き下げたことを背景にドル安・円高が進行したこ 動きが継続。FRBが政策金利見通しを引き下げ、米金 策金利見通しを下方修正したことを受け、ドル円は一 とを嫌気し、軟調な動きに転じました。来週は為替の 利が上昇しにくくなっていることも、国内金利上昇の抑 時 110 円台まで下落しました。米国では非常に緩やか 動きを確認しながら、方向感を探る動きになりそうで 制要因。18 日には日銀の長期国債買い入れオペでは売り な利上げとなることが想定され、米金利の上昇も限定 す。原油価格が持ち直していることや米株式が堅調な 物が少なかったことから強めの結果となり、長期金利は 的となる可能性があり、ドル円も上昇しにくい状況。 動きになっていることは下支え材料。まだ予断を許さ 一時過去最低のマイナス 0.135%まで低下しました。低 もっとも、米景気が好調との見方が強まるとドルは強 ないものの、来年 4 月の消費税増税の見送り論が一段 下し過ぎへの警戒は強いものの、日銀の巨額の国債買入 含む可能性も。中古住宅販売件数などの米経済指標を と強まると、上値を探る動きになる可能性も。 れを背景に、上昇しにくい状況が続きそうです。 確認しながら、方向感を探る展開になりそうです。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2016 年 3 月 18 日号 ■来週の主な内外スケジュール 3/21 月 3/22 火 3/23 水 3/24 木 3/25 金 ◎東京市場休場(春分の日の振替 休日) 米中古住宅販売件数(2 月) ユーロ圏消費者信頼感指数(3 月、 速報値) ユーロ圏経常収支(1 月) 公社債投資家別売買高(2 月) 全国スーパー売上高(2 月) コンビニエンスストア売上高(2 月) 特定サービス産業動態統計(1 月、 確報値) 全産業活動指数(1 月) 公示地価(2016 年) 米リッチモンド連銀製造業指数(3 月) 米FHFA住宅価格指数(1 月) 独Ifo 指数(3 月) 独ZEW指数(3 月) 流動性供給入札 布野日銀審議委員の挨拶(兵庫県 金融経済懇談会) 月例経済報告(3 月) ロイター短観調査(3 月) 米 2 年変動利付国債入札 米新築住宅販売件数(2 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 日銀「主な意見」(3/14・15 日開催 分) 日経日本製造業 PMI(3 月、速報値) 毎月勤労統計(1 月、確報値) 米耐久財新規受注(2 月) ユーロ圏製造業PMI(3 月、速報値) 2 年利付国債入札 消費者物価指数(2 月全国、3 月東京 都区部) 企業向けサービス価格指数(2 月) 景気動向指数(1 月、改訂状況) ◎米(Good Friday /株・債券休場) 米 GDP 統計(15/10-12 月期、確報 値) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 消費者物価指数(2 月全国) 3 月 25 日(金)午前 8 時 30 分発表 消費者物価指数 (前年比、%) 2.5 全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は、1 月に前年比 0.0%(横ば い)となった後、2 月も横ばいが見込まれます。 足元、原油安は一服しているものの、個人消費の低迷に加え、今年に入り円高が進 んだことから、当分の間、コアCPIの上昇率は 0%前後で推移すると見込まれます。 今年半ばにはマイナスが続く可能性も否定できません。いずれにせよ、 日銀による 「2%」の物価目標の達成は今年も不可能でしょう。 2.0 1.5 日銀目標(2%) 1.0 0.5 0.0 -0.5 そのため、日銀は今年中に追加的な金融緩和(マイナス金利政策のマイナス金 利幅拡大、資産買入れ額増額など)を余儀なくされる可能性が高いとみられます。 -1.0 2013/4 2013/10 2014/4 2014/10 2015/4 2015/10 (年/月、月次) (注)生鮮食品除く総合、消費税増税の影響を除く (出所)総務省よりデータ取得し、しんきん投信作成 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2016 年 3 月 18 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、 TOPIX の算出若しくは公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う権利を有しています。 ※東証 REIT 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