来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2016 年 7 月 22 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 7/25 ~ 7/29 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
21 日の英BBCラジオ番組で、黒田日銀総裁が 1 か月前の 6 月に「ヘリコプターマネーは必要性も可能性もない」と語ったと伝わると、ドル円が 107
円台から 105 円台に一気に下落するなど、28、29 日の日銀金融政策決定会合を控え、金融市場は追加緩和の有無や内容に神経質になっています。米連邦
公開市場委員会(FOMC)は現状維持の見込み。日銀については、追加緩和を見送った 4 月、6 月の会合で、国内株や為替が大きく乱高下しました。今回
は一段と緩和期待が強まっているだけに、結果次第ではさらに大きく動く可能性もあり、波乱含みの週になりそうです。
◆株価 : 政策期待が支えも、日銀待ち
◆長期金利 : 日銀の影響は限定的か
◆為替 : 波乱含み
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)16,000~17,000 円 (7 月)14,000~17,000 円
(来週) -0.30~-0.15%
(来週) 103.0~106.0 円
21,000
(円)
日経平均株価
20,000
19,000
予想レンジ
上限
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
15/7
15/9 15/11 16/1
16/3
下限
(年/月、日次)
16/5 16/7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
-0.4
(%)
(7 月) -0.30~0.10%
新発10年債利回り
130
(円/ドル)
(7 月) 96.0~106.0 円
ドル円レート
125
120
予想レンジ
上限
115
予想レンジ
上限
110
105
100
15/7
15/9 15/11 16/1
16/3
下限
(年/月、日次)
16/5 16/7
95
下限
90
15/7
15/9 15/11 16/1
16/3
(年/月、日次)
16/5 16/7
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
大型の経済対策や日銀の追加緩和への期待から、国内
政策期待などから投資家心理が改善しており、安全資
政策期待などから投資家心理が改善しており、逃避通
株は持ち直してきましたが、結果を確認しないと動きに
産とされる国債はやや売りが優勢も、新発 10 年国債利
貨である円は売りが優勢。米雇用統計が大きく改善して
くい状況。期待が強いことから、追加緩和見送りとなる
回りである長期金利の上昇は小幅にとどまり、マイナス
以降、年内の米利上げ観測が僅かながら出てきているこ
と失望売りが広がる可能性があります。予想株価収益率
0.2%台前半での動きが続いています。財政出動で国債
とも、ドル買い・円売り材料に。26、27 日の米FOM
(PER)
は 14 倍程度と割高感は強まっていない状況。
の発行が増額された場合でも、日銀による巨額の国債買
Cは現状維持の見込みで、市場への影響は限定的とみら
ヘリコプターマネーには踏み込まないまでも、指数連動
入れが継続する中、需給悪化は避けられそうです。日銀
れます。4 月、6 月の日銀金融政策決定会合では、追加
型上場投資信託(ETF)の買入枠が増額されると、買
の追加緩和が見送られると、逃避需要から国債が買わ
緩和見送りを受けドル円は大きく円高に振れました。追
い安心が広がりそうです。国内企業の決算発表が本格化
れ、長期金利は低下する可能性も。週末までは様子見姿
加緩和期待はドル円の支えも、29 日の結果発表前後に
する中、波乱含みの神経質な展開となりそうです。
勢が続きそうです。
乱高下する可能性があり注意が必要です。
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 7 月 22 日号
■来週の主な内外スケジュール
7/25
月
7/26
火
7/27
水
7/28
木
7/29
金
月例経済報告(7 月)
貿易統計(6 月)
景気動向指数(5 月、改訂状況)
米 2 年国債入札
独Ifo 指数(7 月)
40 年利付国債入札
企業向けサービス価格指数(6 月)
米 5 年国債入札
米連邦公開市場委員会(FOMC、27
日まで)
米消費者信頼感指数(7 月)
米リッチモンド連銀製造業指数(7 月)
米新築住宅販売件数(6 月)
米S&Pケース・シラー住宅価格指数
(5 月)
米 2 年変動利付国債入札
米耐久財新規受注(6 月)
米中古住宅販売成約指数(6 月)
ユーロ圏マネーサプライ(6 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
2 年利付国債入札
日銀金融政策決定会合(29 日まで)
製造業部門別投入・産出物価指数
(6 月)
米 7 年国債入札
ユーロ圏消費者信頼感指数(7 月、
確報値)
黒田日銀総裁会見
日銀「経済・物価情勢の展望(基本
的見解)」
消費者物価指数(6 月全国、7 月東京
都区部)
完全失業率、有効求人倍率(6 月)
家計調査(6 月)
鉱工業生産指数(6 月、速報値)
商業販売統計(6 月、速報値)
住宅着工件数(6 月)
米ミシガン大消費者信頼感指数(7
月、確報値)
米シカゴ購買部協会景気指数(7 月)
米 GDP 統計(16/4-6 月期、速報値)
ユーロ圏消費者物価指数(7 月、速報値)
ユーロ圏失業率(6 月)
ユーロ圏 GDP 統計(16/4-6 月期、速報値)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
日銀金融政策決定会合
7 月 29 日(金)午後に結果発表
今回、日銀は追加的な金融緩和策を決定するとの見方が多いものの、現状維持
(追加緩和見送り)とする可能性もあるでしょう。
デフレ(物価下落の定着)が現実味を帯びる中、日銀は今回、物価見通しの下
方修正を余儀なくされそうです。景気も低迷していることから、日銀は何らかの追
加緩和策(資産買入れの増額など)を講じざるを得ないとの見方が優勢です。
ただ、物価や景気の後押しに効果的な緩和策は、ほとんど残されていません。
また足元、世界的に株価が上昇し、円高も抑えられています。そのため、あえて追
加緩和を行う必要はないとの見解も説得力を有しています。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
消費者物価指数
(前年比、%)
2.5
2.0
1.5
日銀目標(2%)
1.0
0.5
0.0
-0.5
-1.0
2013/4
2013/10
2014/4
2014/10
2015/4
2015/10
2016/4
(年/月、月次)
(注)生鮮食品除く総合、消費税増税の影響を除く
(出所)総務省よりデータ取得し、しんきん投信作成
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来週の金融市場見通し
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