来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2015 年 3 月 6 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 3/9 ~ 3/13 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
欧州中央銀行(ECB)は 3 月 9 日から国債を含む資産買入れを開始すると発表しました。月間 600 億ユーロ(約 8 兆円)で、2016 年 9 月まで継続す
る予定です。同時に公表した経済予測では、今年のインフレ率見通しは 0.0%、2016 年は 1.5%、2017 年は 1.8%となっており、資産買入れを背景に 2017
年には目標とする 2%弱に近づくことを見込んでいます。今後は、資産買入れがインフレ率を押し上げるかどうかに注目が集まりそうです。ECBの資産買
入れが長期化するとの観測が強まれば、ユーロ売り・ドル買いが一段と強まり、対円でもドル買いが優勢になることが見込まれます。
◆株価 : 神経質な展開
◆長期金利 : 5 年国債入札で需給を確認
◆為替 : 円安地合い
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)18,500~19,200 円 (3 月)17,000~19,500 円
(来週)0.32~0.42%
(来週)118.5~121.5 円
21,000
(円)
日経平均株価
20,000
予想レンジ
上限
0.7
19,000
0.6
18,000
0.5
17,000
新発10年債利回り
(%)
0.8
(3 月) 0.20~0.50%
130
予想レンジ
上限
0.4
16,000
下限
0.2
14,000
0.1
13,000
14/3
14/5
14/7
(年/月、日次)
14/9 14/11 15/1 15/3
ドル円レート
予想レンジ
上限
125
120
115
0.3
15,000
(円/ドル)
(3 月) 112.0~122.0 円
110
下限
0.0
14/3
14/5
14/7
(年/月、日次)
14/9 14/11 15/1 15/3
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
下限
105
100
14/3
14/5
14/7
(年/月、日次)
14/9 14/11 15/1 15/3
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
高値警戒感は強いものの、良好な需給を背景に下がら
10 年国債入札は不調だったものの、30 年国債入札が
ECBの国債買入れ開始を受け、ユーロ安・ドル高の
ない相場が続いています。ECBが国債買入れを開始す
無難な結果となったことから、債券市場にひとまず安心
動きが強まると、対円でもドルが強含むことが見込まれ
ることも、緩和マネー拡大から国内株を下支えする可能
感が広がっています。まだ、不安定さは残るものの、長
ます。他方、米雇用統計で賃金の上昇などが確認される
性があります。もっとも、国内株の先高観は根強いもの
期金利が 0.4%乗せなら押し目買い、0.3%に近づくと
と、米国の早期利上げが意識されることから、一段のド
の、日経平均株価の予想株価収益率(PER)は 16 倍
警戒感が強まることが想定され、0.3%台での動きとな
ル高を促しそうです。ただ、翌週の 17-18 日に米連邦
後半と割安感は乏しく、一段の上昇には材料に欠ける状
りそうです。12 日には前回不調だった 5 年国債入札が
公開市場委員会(FOMC)を控えるため、徐々に様子
況です。米株についても高値警戒感がくすぶります。引
予定されています。米金利が高止まっていることや、国
見姿勢が強まることも想定されます。米金融政策を睨み
き続き、利益確定売りが広がることには注意が必要で
内株が強含んでいることは、長期金利の押し上げ材料で
ながら、目先の方向感を探る動きとなりそうです。
す。
すが、5 年国債入札が無難な結果となれば、買い安心感
が広がりそうです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
Shinkin Asset Management Co., Ltd
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来週の金融市場見通し
2015 年 3 月 6 日号
■来週の主な内外スケジュール
3/9
月
3/10
火
3/11
水
3/12
木
3/13
金
中曽副総裁の挨拶(愛媛県金融経
済懇談会)
景気ウォッチャー調査(2 月)
貸出・預金動向(2 月)
企業倒産(1 月)
国際収支(1 月)
GDP統計(14/10-12 月期、2 次速
報)
欧州中央銀行(ECB)、量的緩和(Q
E)開始
ユーロ圏財務相会合(ユーログルー
プ、ブリュッセル)
流動性供給入札
マネーストック(2 月)
工作機械受注(2 月)
米 3 年国債入札
米卸売在庫(1 月)
EU財務相理事会(ブリュッセル)
中国生産者物価、消費者物価(2 月)
企業物価指数(2 月)
機械受注(1 月)
特定サービス産業動態統計(1 月、
速報値)
米 10 年国債入札
米月次財政収支(2 月)
中国小売売上高、鉱工業生産、固定
資産投資(2 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
5 年利付国債入札
法人企業景気予測調査(1-3 月期)
消費動向調査(2 月)
東京都心オフィス空室率(2 月末)
第 3 次産業活動指数(1 月)
米 30 年国債入札
米小売売上高(2 月)
米輸出入物価指数(2 月)
米企業在庫(1 月)
ユーロ圏鉱工業生産指数(1 月)
鉱工業生産指数・稼働率指数(1 月、
確報値)
商業販売統計(1 月、確報値)
家計消費状況調査(1 月、確報値)
米ミシガン大消費者信頼感指数(3
月、速報値)
米生産者物価指数(2 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
米小売売上高(2 月)
3 月 12 日(木)午後 9 時 30 分発表
米国の小売売上高
(前月比、%)
5.0
米国の小売売上高は昨年 12 月に前月比 0.9%減、今年 1 月に同 0.8%減と大き
めの減少が続いた後、2 月は同 0.4%程度の増加に転じる見込みです。
4.0
3.0
2.0
1 月は変動の大きい自動車やガソリンなどを除いても同 0.1%増にとどまるな
1.0
ど、原油安などに伴う実質購買力の向上が必ずしも支出増につながっていない様
0.0
子が示されました。金融危機の経験や将来の不透明感を背景に、家計が支出より
-1.0
も貯蓄や債務返済を優先している可能性があります。
米国は今年、堅調な経済成長が見込まれますが、消費行動の慎重化が長引く場
合には、成長率の下振れが避け難いとみられます。そのため、今回発表される小
売売上高で消費の回復傾向が十分に確認されるかどうかが注目されます。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
-2.0
-3.0
-4.0
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(年、月次)
(出所)米商務省、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
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来週の金融市場見通し
2015 年 3 月 6 日号
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