2016 年 6 月 17 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 6/20 ~ 6/24 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 米連邦準備制度理事会(FRB) 、日銀ともに金融政策の現状維持を決めました。大方の予想どおりでしたが、日銀については僅かながらも追加緩和への 期待がくすぶっていたため、発表とともに一気に円高・株安が進行しました。来週は、日米の金融政策決定にも影響を与えた英国の欧州連合(EU)離脱を 問う国民投票が実施されます。今のところ、世論調査では離脱派がやや優勢。EU離脱が選択されると、英ポンドが大幅下落するだけでなく、金融市場の混 乱などを通じて世界経済にも悪影響を与える可能性が指摘されています。24 日の昼過ぎには大勢が明らかになる見込み。波乱含みの週になりそうです。 ◆株価 : EU離脱を警戒 ◆長期金利 : 英国次第で水準訂正する可能性も ◆為替 : EU離脱なら一段の円高に 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)15,500~16,200 円 (6 月)15,500~18,000 円 (来週) -0.20~-0.05% ※レンジについては、現在見直し中につき表記しておりません。 21,000 (円) 日経平均株価 20,000 予想レンジ 上限 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 下限 14,000 15/6 15/8 15/10 15/12 16/2 (年/月、日次) 16/4 16/6 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 (%) (6 月) -0.20~0.10% 新発10年債利回り 130 (円/ドル) ドル円レート 125 予想レンジ 上限 120 115 110 105 15/6 15/8 15/10 15/12 16/2 下限 (年/月、日次) 16/4 16/6 100 15/6 15/8 15/10 15/12 16/2 (年/月、日次) 16/4 16/6 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 米国では追加利上げ、国内では追加緩和が見送られた 日銀の追加緩和見送りの影響は限定的。ただ、米金融 米国の早期利上げ観測後退や、日銀の追加緩和見送り ことに加え、英国のEU離脱への警戒からリスク回避の 当局が利上げに慎重な姿勢を示したことや、英国のEU に加え、英国のEU離脱への警戒からリスク回避の動き 動きが広がり、円高・株安が進行しました。16 日には 離脱への警戒からリスク回避姿勢が強まったことなど が広がったことを背景に、ドル安・円高が進行し、ドル 日経平均株価は一時 1 万 5,400 円を割り込み、約 4 か を背景に、長期金利は一時マイナス 0.21%まで低下し、 円は一時 103 円台まで下落しました。英国のEU離脱 月ぶりの安値をつけました。来週は、イエレンFRB議 過去最低を更新しました。来週の英国の国民投票でEU に関する世論調査では、離脱派がやや優勢になっていま 長の議会証言、日銀金融政策決定会合(6 月 15、16 日) 離脱が選択されると、一段と低下する可能性がありま すが、銃撃事件による投票への影響についてはこれから の「主な意見」公表が予定されていますが、市場への影 す。もっとも、低下し過ぎへの警戒や、日銀は副作用も 出てくることになります。英国の国民投票待ちですが、 響は限定的。英国の国民投票の結果が判明するまでは動 懸念されるマイナス金利の拡大には踏み込めないとの イエレンFRB議長の議会証言や日銀金融政策決定会 きにくい相場が続きそうです。 見方から、低下も限定的になる可能性があります。 合の「主な意見」なども、確認したいところです。 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2016 年 6 月 17 日号 ■来週の主な内外スケジュール 6/20 月 6/21 火 6/22 水 6/23 木 6/24 金 黒田日銀総裁の講演(慶應義塾大 学) QUICK短観調査(6 月) 公社債投資家別売買高(5 月) 貿易統計(5 月) コンビニエンスストア売上高(5 月) 全国百貨店売上高(5 月) 米 2 年国債入札 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の 発言(欧州議会) 流動性供給入札 日銀金融政策決定会合議事要旨 (4/27・28 日開催分) ロイター短観調査(6 月) 全産業活動指数(4 月) イエレン米連邦準備制度理事会(FR B)議長の議会証言(上院) 米 5 年国債入札 独ZEW指数(6 月) 毎月勤労統計(4 月、確報値) イエレン米連邦準備制度理事会(FR B)議長の議会証言(下院) 米 7 年国債入札 米 2 年変動利付国債入札 米 30 年TIPS国債入札 米中古住宅販売件数(5 月) 米FHFA住宅価格指数(4 月) ユーロ圏消費者信頼感指数(6 月、 速報値) 国庫短期証券入札(3 か月) 20 年利付国債入札 木内日銀審議委員の挨拶(石川県 金融経済懇談会) 日経日本製造業 PMI(6 月、速報値) 景気動向指数(4 月、改訂状況) 米景気先行指数(5 月) 米新築住宅販売件数(5 月) ユーロ圏製造業PMI(6 月、速報値) 英国のEU残留・離脱を問う国民投 票 中曽日銀副総裁の挨拶(全国信用 金庫大会) 日銀「主な意見」(6/15・16 日開催 分) 企業向けサービス価格指数(5 月) 米ミシガン大消費者信頼感指数(6 月、確報値) 米耐久財新規受注(5 月) 独Ifo 指数(6 月) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 英国のEU残留・離脱を問う国民投票 6 月 23 日(木)投票 (%) 英国で 23 日、欧州連合(EU)残留・離脱を問う国民投票が行われます。結果は、 日本時間で 24 日午後には判明する見込みです。 世論調査によると現在、離脱派がやや優勢の模様です。EU離脱が決まった場合、E Uとの貿易減などにより、英国の経済成長率が低下する可能性があります。また、他国 でも反EU運動が激化する恐れがあります。 ただ、国民投票で離脱派が勝利しても、今後、英国と他国との交渉で、貿易・投資な どのルールを再構築することになります。世界経済への影響はそれらの内容次第なので、 国民投票での離脱派勝利だけでは、極端に悲観する必要はないと考えられます。 一方、残留派が勝利した場合、市場のムードは大きく改善する可能性が高いでしょう。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 2015/12 英国のEU残留・離脱に関する世論調査 残留 2016/2 離脱 わからない 2016/4 2016/6 (年/月) (注)国民投票で「残留」「離脱」のどちらに投票するかを尋ねたもの (出所)英YouGov、英BBCよりデータ取得し、しんきん投信作成 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2016 年 6 月 17 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 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