2016 年 8 月 1 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 8/1 ~ 8/5 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の現状維持を決めました。声明文では、 「短期的な経済見通しへのリ スクは低下した」とし、年内の利上げの可能性は残った格好。一方、日銀は、金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)の購入額を倍増させましたが、マ イナス金利の拡大や、他の資産の買入枠の増額などは見送られ、小粒の追加緩和の印象。8 月 2 日には、事業規模 28 兆円を上回るとされる大型の経済対策 が閣議決定される予定です。今回の金融緩和が、政府の取り組みと相乗的な効果を発揮するか確認していく必要があります。 ◆株価 : 日銀の買いは支え ◆長期金利 : 金融政策の影響見極め ◆為替 : 米雇用統計待ち 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)16,000~17,000 円 (8 月)15,000~18,000 円 (来週) -0.25~-0.10% (来週) 102.0~106.0 円 21,000 (円) 日経平均株価 20,000 予想レンジ 上限 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 下限 13,000 15/8 15/10 15/12 16/2 16/4 (年/月、日次) 16/6 16/8 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 -0.4 (%) (8 月) -0.30~0.10% 新発10年債利回り 130 (円/ドル) (8 月) 100.0~110.0 円 ドル円レート 125 120 予想レンジ 上限 予想レンジ 上限 115 110 105 100 15/8 15/10 15/12 16/2 16/4 下限 (年/月、日次) 16/6 16/8 下限 95 90 15/8 15/10 15/12 16/2 16/4 (年/月、日次) 16/6 16/8 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 29 日、日銀の追加緩和を受け上下動したものの、ET 長期金利は日銀の追加緩和への期待から一時マイナス 日銀が、マネタリーベースやマイナス金利の拡大を見 F買入れが倍増したことを好感する形で、日経平均株価 0.295%と過去最低に迫っていたものの、日銀がマイナ 送ったことから、ドル円は一気に 103 円台まで下落し は前日比 92 円高で引けました。ただ、他の緩和策が見 ス金利の拡大、長期国債買入れの増額を見送ったことを ました。日銀への過度の期待はできないとの見方から、 送られたことからドル円が 103 円台に下落し、無理や 受け、急上昇しました。マイナス金利や長期国債買入れ 経済対策や米金融政策に材料が移ることになります。来 り株価を押し上げた格好。来週は、日銀の決定を好感す が限界に近づいてきているとの見方が一段と広がると、 週は、経済対策の閣議決定の他、海外では 4 日に英中銀 る動きが継続するか、大型の経済対策でサプライズがあ 長期金利は低下しにくくなりそうです。政策金利である の会合、 5 日には米雇用統計の発表が予定されています。 るか、英中銀が利下げに踏み切るかなど、材料が豊富。 マイナス 0.1%に近づく可能性も出てきます。もっと 英中銀が利下げに踏み切ると、リスク選好から、逃避通 また、本格化している企業決算発表も確認していく必要 も、日銀の巨額の国債買入れは継続しています。追加緩 貨である円が売られることも想定されます。ただ、週末 があります。 和期待が後退した後の居所を探ることになります。 に米雇用統計を控え、様子見姿勢も強まりそうです。 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2016 年 8 月 1 日号 ■来週の主な内外スケジュール 8/1 月 8/2 火 8/3 水 8/4 木 8/5 金 新車販売台数(7 月) 日経日本製造業 PMI(7 月、改定値) 米ISM製造業景況指数(7 月) ユーロ圏製造業PMI(7 月、改定値) 中国製造業PMI(7 月) 中国財新製造業PMI(7 月) 経済対策閣議決定(政府) 10 年利付国債入札 マネタリーベース(7 月) 消費動向調査(7 月) 米個人所得・個人支出(6 月) ユーロ圏生産者物価指数(6 月) 豪中銀・金融政策委員会 日銀金融政策決定会合議事要旨 (6/15・16 日開催分) 米ISM非製造業景況指数(7 月) 米ADP雇用統計(7 月) ユーロ圏小売売上高(6 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 10 年物価連動国債入札 岩田日銀副総裁の挨拶(神奈川県 金融経済懇談会) 米製造業受注(6 月) 欧州中央銀行(ECB)経済報告 毎月勤労統計(6 月、速報値) 家計消費状況調査(6 月、速報値) 景気動向指数(6 月、速報値) 消費活動指数(6 月) 米雇用統計(7 月) 米消費者信用残高(6 月) 米貿易収支(6 月) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 米雇用統計(7 月) 8 月 5 日(金)午後 9 時 30 分発表 (前月比、万人) 60 米国の非農業部門雇用者数は、6 月に前月比 28.7 万人増と、昨年 10 月以来の大幅 な伸びを示しました。ただ、7 月は 20 万人を下回る増加にとどまる見込みです。 米国の非農業部門雇用者数 50 40 30 雇用情勢は底堅いとみられるものの、4~6 月の 3 か月を平均すると、雇用者数は前 20 月比 14.7 万人増と、好不調の境目とされる 20 万人を下回っています。また、6 月の 10 平均時給が前月比 0.1%増にとどまるなど、賃金の伸びは勢いを欠いています。 0 -10 こうした中、今月 27 日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)では、雇用などに 関し、やや強気な判断が示されました。今回の雇用統計が予想以上に良好な結果とな -20 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (年、月次) (出所)米労働省よりデータ取得し、しんきん投信作成 った場合には、9 月に利上げが行われるとの観測が増えそうです。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2016 年 8 月 1 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、 TOPIX の算出若しくは公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う権利を有しています。 ※東証 REIT 指数は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など、東証 REIT 指数に関するすべての権利は、東京証券取引所が有しています。 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