2015 年 5 月 15 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 5/18 ~ 5/22 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 2015 年 3 月期の決算発表もピークを過ぎました。これまでのところ、製造業、非製造業ともに増収増益となっています。2016 年 3 月期の会社見通しも 増収増益と、企業業績は堅調です。他方、日銀は今年度に入り、上場投資信託(ETF)を 5 月 14 日までに 4,716 億円を買い入れました。日銀によるE TF買入れはTOPIXが前場に下落した 14 回のうち 13 回(実施しなかった 4 月 17 日の前場の騰落率はマイナス 0.07%とわずかな下落) 。その 13 回 のうち 9 回、後場に株価が上昇しました。高値圏にある国内株に調整が入る可能性はありますが、日銀の買いが引き続き下支えとなりそうです。 ◆株価 : 一進一退 ◆長期金利 : 低下余地を探る ◆為替 : こう着状態が続く 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)19,200~20,000 円 (5 月)18,500~21,000 円 (来週) 0.35~0.44% (来週) 118.5~120.5 円 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 (円) 日経平均株価 予想レンジ 上限 新発10年債利回り (%) 0.8 (5 月) 0.20~0.50% 0.7 予想レンジ 上限 0.6 0.5 下限 130 0.4 下限 0.1 14/9 14/11 15/1 (年/月、日次) 15/3 15/5 予想レンジ 上限 125 120 下限 110 0.2 14/7 ドル円レート 115 0.3 14/5 (円/ドル) (5 月) 116.0~122.0 円 0.0 14/5 14/7 14/9 14/11 15/1 (年/月、日次) 15/3 15/5 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 105 100 14/5 14/7 14/9 14/11 15/1 (年/月、日次) 15/3 15/5 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 欧米株が軟調な動きになっても、国内株は日銀による 欧米金利の上昇が一服しており、国内の長期金利はも ドル円は依然として値動きの乏しい動きが続いていま ETF買入れなどに支えられ堅調な地合いが継続して み合いながら低下余地を探る展開になりそうです。10 す。4 月の米小売売上高は前月比で 0.2%増の予想が横 います。来週は、日銀金融政策決定会合が開かれるもの 年国債入札は不調に終わったものの、30 年国債入札が ばいにとどまるなど、低調な米経済指標が相次いでいる の、追加緩和への期待は高まっていません。また日本の 順調な結果になったことから、やや安心感が広がってい ことから、米国の早期利上げ観測が後退しており、ドル 1-3 月期の国内総生産(GDP)の発表も相場を大きく ます。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、ユーロ の上値を抑えています。ただ、利上げが見込まれる米国 動かすにはやや力不足。国内の決算発表が一巡し、買い 圏のデフレ阻止のため、量的緩和政策を完全に実行する と、追加緩和期待がくすぶる日本とは金融政策の方向性 も売りも手掛かりに欠ける中、内外の経済指標やギリシ 姿勢を示していることなどを受け、欧州債が一段と落ち が違い、ドル円の下落も限定的。米国の利上げ開始の蓋 ャ情勢などを睨みながら一進一退の動きとなりそうで 着きを取り戻すと、国内債は上値を追う動き(利回りは 然性が高まる、ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びる す。 低下)が強まりそうです。 といった材料が出るまでは、方向性は出にくそうです。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2015 年 5 月 15 日号 ■来週の主な内外スケジュール 5/18 月 5/19 火 5/20 水 5/21 木 5/22 金 国庫短期証券入札(1 年) 首都圏・近畿圏マンション契約率(4 月) 鉱工業生産指数・稼働率指数(3 月、 確報値) 第 3 次産業活動指数(3 月) 機械受注(3 月) 米NAHB住宅市場指数(5 月) 5 年利付国債入札 全国百貨店売上高」(4 月) 家計消費状況調査(3 月、確報値) 毎月勤労統計(3 月、確報値) 米住宅着工・許可件数(4 月) ユーロ圏消費者物価指数(4 月、改 定値) ユーロ圏貿易収支(3 月) 独ZEW指数(5 月) QUICK短観調査(5 月) 公社債投資家別売買高(4 月) 全国スーパー売上高(4 月) コンビニエンスストア売上高(4 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 流動性供給入札 日銀金融政策決定会合(22 日まで) 黒田日銀総裁会見 ロイター短観調査(5 月) 電力需要実績(4 月) 米消費者物価指数(4 月) 独Ifo 指数(5 月) 特定サービス産業動態統計(3 月、確報値) 日本製半導体製造装置BBレシオ(4 月) 景気動向指数(3 月、改訂状況) GDP統計(15/1-3 月期、1 次速報) 米FOMC議事録(4/28・29 日開催 分) 全産業活動指数(3 月) 米 10 年TIPS国債入札 米フィラデルフィア連銀景況指数(5 月) 米中古住宅販売件数(4 月) 米景気先行指数(4 月) 北米半導体製造装置BBレシオ(4 月) ユーロ圏 PMI 製造業景気指数(5 月、速報値) ユーロ圏消費者信頼感指数(5 月、速報値) ユーロ圏経常収支(3 月) 中国 HSBC 製造業 PMI(5 月、速報値) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 GDP統計(15/1-3 月期、1 次速報) 5 月 20 日(水)午前 8 時 50 分発表 (前期比年率、%) 15 日本の実質国内総生産(GDP)成長率は、昨年 10-12 月期に前期比年率 1.5% 10 増と、消費税増税後の景気後退(マイナス成長)を脱しました。今年 1-3 月期は 5 同 1%台後半のプラス成長が見込まれます。しかしながら、2014 年度の成長率は、 0 前年度比 1%前後のマイナス成長となりそうです。 -5 今後については、原油安や賃金増が個人消費を下支えする見通しです。ただ、 -10 原油価格は反発に転じているほか、賃上げ幅は昨年を若干上回る程度にとどまる模 -15 様です。また、設備投資や輸出も増加基調にあるとはいえ、海外景気が勢いを欠く -20 中、景気のけん引としては力不足とみられます。これらを背景に、15 年度のGD P成長率は、前年度比 1%台前半の小幅なプラス成長が予想されます。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 日本の実質GDP成長率 07 08 09 10 11 12 13 14 15 (年、四半期) (出所)内閣府よりデータ取得し、しんきん投信作成 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2015 年 5 月 15 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 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