2016 年 1 月 22 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 1/25 ~ 1/29 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 21 日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、ドラギ総裁が次回会合での追加緩和の可能性を示唆したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が若干和らぎ ました。来週は、26-27 日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、28-29 日に日銀金融政策決定会合が予定されています。先月に利上げを開始した米連邦 準備制度理事会(FRB)ですが、世界経済の先行き不透明感が広がる中、利上げに慎重な姿勢が示されると、安心感が広がる可能性があります。他方、日 銀については、年明けからの内外の金融市場の混乱や低インフレの長期化観測を受け、追加緩和への期待がくすぶります。ただし、期待し過ぎは禁物です。 ◆株価 : 戻りを探る ◆長期金利 : 追加緩和なら 0.2%割れも ◆為替 : 金融政策などを睨み神経質な動き 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)16,000~17,700 円 (1 月)16,000~18,500 円 (来週) 0.18~0.25% (来週) 116.0~120.0 円 22,000 (円) 日経平均株価 21,000 予想レンジ 上限 20,000 19,000 新発10年債利回り (%) 0.7 (1 月) 0.15~0.30% 0.6 130 0.5 125 予想レンジ 上限 0.4 18,000 0.3 17,000 135 0.2 16,000 下限 15,000 14,000 15/1 15/3 15/5 15/7 (年/月、日次) 15/9 15/11 16/1 ドル円レート 予想レンジ 上限 120 115 下限 110 0.1 下限 0.0 15/1 15/3 15/5 15/7 (年/月、日次) 15/9 15/11 16/1 105 100 15/1 15/3 15/5 15/7 (年/月、日次) 15/9 15/11 16/1 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 長期金利は、14 日に過去最低の 0.19%を付けて以降、 投資家のリスク回避姿勢の強まりに加え、世界的な金 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 年明け以降、中国不安や原油価格の下落などを背景に (円/ドル) (1 月) 116.0~122.0 円 投資家心理が冷え込み、日経平均株価は 21 日には 1 万 やや押し戻される動きになっています。もっとも、良好 融市場の混乱などを受けて米国の利上げ観測が後退し 6,017 円まで下落、また予想株価収益率(PER)は な需給は崩れておらず、0.235%までの上昇にとどまっ ていることなどから、ドル円は 20 日には一時 116 円を 13.32 倍と、昨夏のチャイナショック時の底値の水準 ています。米長期金利が落ち着いていることに加え、原 下回りました。米利上げについては、緩やかなペースが (13.37 倍)を下回り、国内株の底打ち感が強まって 油安を受けて、低インフレが長期化するとの見方も、長 見込まれるものの、FOMCで利上げに前向きな姿勢が います。日銀の追加緩和への期待も手伝い、22 日には 期金利上昇の抑制要因です。投資家心理の改善や、日米 示されると、ドルが上振れする可能性があります。他方、 大きく持ち直す動きになりました。来週は、内外の金融 の金融政策への思わくなどに振らされそうですが、振れ 日銀の追加緩和への期待がやや強まっており、結果次第 市場の落ち着きや、日米の金融政策を確認しながら、戻 幅は限定的とみられます。日銀が追加緩和に踏み切る では大きく乱高下する可能性があります。中国不安や原 りを探る展開になりそうです。 と、再び 0.2%を割り込む可能性もあります。 油価格もかく乱要因で、神経質な動きになりそうです。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2016 年 1 月 22 日号 ■来週の主な内外スケジュール 1/25 月 1/26 火 1/27 水 1/28 木 1/29 金 貿易統計(12 月) 景気動向指数(11 月、改訂状況) 独Ifo 指数(1 月) 流動性供給入札 企業向けサービス価格指数(12 月) 米 2 年国債入札 米 FOMC(27 日まで) 米リッチモンド連銀製造業指数(1 月) 米消費者信頼感指数(1 月) 米FHFA住宅価格指数(11 月) 北米半導体製造装置BBレシオ(12 月) 米S&Pケース・シラー住宅価格指数 (11 月) 米 5 年国債入札 米 2 年変動利付国債入札 米新築住宅販売件数(12 月) 国庫短期証券入札(3 か月) 2 年利付国債入札 日銀金融政策決定会合(29 日まで) 商業販売統計(12 月、速報値) 製造業部門別投入・産出物価指数 (12 月) 米 7 年国債入札 米耐久財新規受注(12 月) 米中古住宅販売成約指数(12 月) ユーロ圏消費者信頼感指数(1 月、 確報値) 黒田日銀総裁会見 日銀「経済・物価情勢の展望(基本 的見解)」 消費者物価指数(12 月全国、1 月東 京都区部) 完全失業率、有効求人倍率(12 月) 家計調査(12 月) 鉱工業生産指数(12 月、速報値) 住宅着工件数(12 月) 米シカゴ購買部協会景気指数(1 月) 米ミシガン大消費者信頼感指数(1 月、確報値) 米 GDP 統計(15/10-12 月期、速報値) ユーロ圏消費者物価指数(1 月、速報値) ユーロ圏マネーサプライ(12 月) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 日銀金融政策決定会合 1 月 29 日(金)午後に結果発表 消費者物価指数 (前年比、%) 2.5 今回の金融政策決定会合では、金融政策の現状維持が予想されます。 2.0 ただ、国内外の景気減速懸念などを背景に一旦、日経平均株価が 1 年3か月ぶりの 1.5 安値まで下落し、ドル円レートも円高へ振れました。さらに、原油安が加速する中、 1.0 日銀の物価目標(インフレ率 2%)は今年も達成不可能とみられます。そのため今回の 0.5 会合で、日銀は物価見通しを下方修正する見込みです。 0.0 日銀目標(2%) -0.5 これらを受け、金融市場では追加緩和を期待する向きもあります。しかしながら、 日銀総裁は「物価の基調は着実に改善している」との見方を堅持していること、追加 緩和の手段は限られていること、追加緩和の効果は一時的とみられること、に鑑みれ 当初の目標達成期限 (2013年4月から2年) -1.0 2013/4 2013/10 2014/4 2014/10 2015/4 2015/10 (年/月、月次) (注)生鮮食品除く総合、消費税増税の影響を除く (出所)総務省よりデータ取得し、しんきん投信作成 ば、今回の会合で大規模な追加緩和が決まる可能性は低いと考えられます。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2016 年 1 月 22 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 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