2016 年 4 月 1 日号 来週の金融市場見通し しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 < 4/4 ~ 4/8 > 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp ■来週の見通し 4 月 1 日に発表された日銀の企業短期経済観測調査(短観)では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス 6 と 12 月の前回調査のプラス 12 か ら悪化しました。非製造業はプラス 22 と前回 25 から低下し、ともに事前予想を下回りました。加えて、16 年度の想定為替レートは 1 ドル=117 円 46 銭 で、大企業全産業ベースで経常利益は前年度比 2%減益見込み。ドル円の設定がやや楽観的で、業績悪化への警戒も強まった格好です。日銀短観の悪化で、 政策期待も広がりそうですが、催促相場(一段の株安・円高)には注意が必要です。 ◆株価 : 戻りを探る ◆長期金利 : 一進一退 ◆為替 : 米金融政策にらみ 【予想レンジ】 日経平均株価 【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り) 【予想レンジ】 ドル円レート (来週)15,800~16,800 円 (4 月)15,500~18,500 円 (来週) -0.10~0.05% (来週) 111.0~114.0 円 21,000 (円) 20,000 日経平均株価 予想レンジ 上限 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 下限 14,000 15/4 15/6 (年/月、日次) 15/8 15/10 15/12 16/2 16/4 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 (4 月) -0.20~0.20% 新発10年債利回り (%) 130 予想レンジ 上限 ドル円レート 125 予想レンジ 上限 120 115 110 15/4 15/6 下限 (年/月、日次) 15/8 15/10 15/12 16/2 16/4 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 (円/ドル) (4 月) 108.0~116.0 円 105 15/4 15/6 下限 (年/月、日次) 15/8 15/10 15/12 16/2 16/4 (出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成 もみ合いが続いていた日経平均株価ですが、日銀短観 3 月下旬は、長期金利はマイナス 0.1%を挟んだもみ合 米金融当局者から利上げに前向きな発言が相次ぎ、ド が予想を下回ったことから売りが先行、リスクオフ(回 いが続いていましたが、4 月 1 日には一時マイナス ル円は 113 円台後半で上値を探る展開となっていまし 避)からドル円も下落し、一気に 1 万 6,100 円台に急 0.03%まで上昇しました。これまで引け値でマイナス たが、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長 落しました。恐怖指数と言われる日経平均VIも上昇 0.1%を下回ったのは 3 月 23 日の 1 日だけ。マイナス が早期利上げに慎重な姿勢を示したことで一気に 112 し、不安定な状況です。ただ、政策期待が高まれば押 0.1%が当面の下限の目安で、この水準に近づくと警戒感 円台に戻る動きになりました。日銀短観が予想を下回 し目買いも強まりそうです。米雇用統計など経済指標 が強まる動きが続きそうです。米雇用統計などで米国の ったこともドル円の重しに。米雇用統計が事前予想を で米景気の回復が確認されると、投資家心理が改善す 早期利上げ観測が再び強まると、若干ながらも国内の長 上回ると、米利上げが意識される可能性も。米連邦公 る可能性も。もっとも、早期利上げ観測から米株が下 期金利が押し上げられる可能性も。5 日の 10 年国債入札 開市場委員会(FOMC)の議事録、イエレン議長が 落すると、国内株の戻りは限定的になりそうです。 で、期初の需給も確認したいところです。 参加するパネル討議(7 日)も確認したいところです。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 来週の金融市場見通し 2016 年 4 月 1 日号 ■来週の主な内外スケジュール 4/4 月 4/5 火 4/6 水 4/7 木 4/8 金 日銀短観(3 月調査全容)・企業の物 価見通し マネタリーベース(3 月) 米製造業受注(2 月) ユーロ圏生産者物価指数(2 月) ◎中国休日(清明節) 国庫短期証券入札(3 か月) 10 年利付国債入札 毎月勤労統計(2 月、速報値) 家計消費状況調査(2 月、速報値) 米ISM非製造業景況指数(3 月) 米貿易収支(2 月) ユーロ圏小売売上高(2 月) 豪中銀・金融政策委員会 国庫短期証券入札(6 か月) 景気動向指数(2 月、速報値) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議 事録(3/15・16 日開催分) 国庫短期証券入札(3 か月) 流動性供給入札 日銀支店長会議 地域経済報告(4 月、さくらレポート) 東京都心オフィス空室率(3 月末) 米消費者信用残高(2 月) イエレン米連邦準備制度理事会(FR B)議長、バーナンキ前議長、グリー ンスパン元議長、 ボルカー元議長 の討論会 景気ウォッチャー調査(3 月) 消費動向調査(3 月) 企業倒産(3 月) 国際収支(2 月) 米卸売在庫(2 月) (注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。 (出所)各種報道を基に、しんきん投信作成 ■来週の注目点 景気ウォッチャー調査(3 月) 4 月 8 日(金)午後 3 時発表 (DI) 景気ウォッチャー調査の現状判断 DI(ディフュージョンインデックス:「良く 70 なっている」「悪くなっている」などの回答割合をもとに指数化したもの)は、2 60 月に 44.6 と、2か月連続で低下しました。また、良し悪しの境目である 50 を 7 50 か月連続で下回りました。3 月についても、家計動向関連、企業動向関連、雇用関 40 連のいずれも低調な結果が見込まれ、DI は 50 を下回る見通しです。 30 2 月分の「景気の現状に対する判断理由等」を見ると、個人消費の低迷が景況 20 感を圧迫している姿が鮮明です。また、日銀のマイナス金利政策が年金生活者など 10 の先行き不安を強めているほか、今春の賃金引上げ幅が昨年を下回るとみられる 中、所得増への期待が後退しています。これらより、当分の間、景況感が急速に改 景気ウォッチャー調査(景気の現状判断) 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (年、月次) (出所)内閣府よりデータ取得し、しんきん投信作成 善するとは考えにくいでしょう。 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2 来週の金融市場見通し 2016 年 4 月 1 日号 <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではあ りません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成 果を保証・示唆するものではありません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではあ りません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは ありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自 身でご判断ください。また、請求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異 なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご 投資に当たっては交付目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、 ファンドより実費として間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運 用する全ての投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託によ り異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」(日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、 その誤謬、遅延又は中断に関して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、 TOPIX の算出若しくは公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う権利を有しています。 ※東証 REIT 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