来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2016 年 5 月 6 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 5/9 ~ 5/13 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
日銀は 4 月の金融政策決定会合で追加緩和を見送りました。市場では資産買入れの規模拡大などへの期待が強まっていただけに失望が広がり、株価は急
落、円は急伸しました。もっとも、6 月もしくは 7 月の会合での追加緩和への期待は残ります。12 日に公表される「金融政策決定会合における主な意見」
(4 月 27、28 日分)が参考になる可能性があります。他方、米国では雇用統計を受けて、6 月もしくは 7 月の利上げの有無を占うことになります。米雇用
統計を受けた米金融当局者の発言、週末に発表される米小売売上高も確認したいところです。
◆株価 : 戻りを探る
◆長期金利 : 低位もみ合い
◆為替 : 方向感を探る
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
※レンジについては、現在見直し中につき表記しておりません。
(来週) -0.15~-0.05%
(来週) 107.0~108.5 円
21,000
日経平均株価
(円)
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
15/5
15/7
15/9 15/11 16/1
(年/月、日次)
16/3 16/5
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
(5 月) -0.20~0.10%
新発10年債利回り
(%)
130
ドル円レート
125
予想レンジ
上限
120
予想レンジ
上限
115
110
15/5
15/7
下限
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1 16/3 16/5
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/ドル)
(5 月) 107.0~114.0 円
105
15/5
15/7
15/9 15/11 16/1
下限
(年/月、日次)
16/3 16/5
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日銀の追加緩和見送りを受け一気に株安・円高が進行
債券市場は、株安・円高を受け逃避需要が強まり、10
日銀が追加緩和を見送ったことに加え、米国の1-3
しました。ドル円はやや戻っていますが、107 円台と
年国債利回りである長期金利は、マイナス 0.1%を下回る
月国内総生産(GDP)が減速したことを受け、米利
円高水準にあり、企業業績への悪影響が懸念されます。
水準での推移になっています。日銀のマイナス金利政策
上げ観測が後退したことなどから、ドル円は一時 105
来週は、トヨタなど自動車各社の決算発表が予定され
や巨額の国債買入れに、逃避需要が加わった格好です。
円台まで下落しました。もっとも、米サンフランシス
ており、業績見通しに注目が集まりそうです。5 月は、
もっとも、日銀の 0.1%のマイナス金利を大きく下回るに
コ連銀のウィリアムズ総裁は、4 月以降の経済成長の持
1 億総活躍プラン策定、G7・伊勢志摩サミット(26-27
は、日銀がマイナス金利幅を拡大することが必要で、低
ち直しを予想していると述べるとともに、年内 2〜3 回
日)が予定されており、経済対策や消費増税の再延期
下し過ぎへの警戒も広がりそうです。米雇用統計を受け
の利上げが妥当とし、利上げにやや前向きな見方を示
への期待は下支え材料。決算や為替をにらみながら、
た米金利の動きや、株価などをにらみならが、低位でも
しました。米雇用統計および米金融当局者の発言から、
戻りを探ることになりそうです。
み合う動きになりそうです。
ドル円の方向感を探ることになりそうです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 5 月 6 日号
■来週の主な内外スケジュール
5/8
日
5/10
火
5/11
水
5/12
木
5/13
金
中国貿易収支(4 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
10 年利付国債入札
家計消費状況調査(3 月、速報値)
米 3 年国債入札
米卸売在庫(3 月)
中国生産者物価、消費者物価(4 月)
国庫短期証券入札(6 か月)
景気動向指数(3 月、速報値)
米 10 年国債入札
米月次財政収支(4 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
30 年利付国債入札
中曽日銀副総裁の挨拶(リテール決
済カンファレンス)
日銀「主な意見」(4/27・28 日開催
分)
景気ウォッチャー調査(4 月)
貸出・預金動向(4 月)
東京都心オフィス空室率(4 月末)
企業倒産(4 月)
国際収支(3 月)
米 30 年国債入札
米輸出入物価指数(4 月)
ユーロ圏鉱工業生産指数(3 月)
黒田日銀総裁の講演(内外情勢調
査会)
マネーストック(4 月)
日銀・消費活動指数(3 月)
特定サービス産業動態統計(3 月、
速報値)
第 3 次産業活動指数(3 月)
米ミシガン大消費者信頼感指数(5
月、速報値)
米小売売上高(4 月)
米生産者物価指数(4 月)
米企業在庫(3 月)
ユーロ圏GDP統計(16/1-3 月期、改
定値)
5/9
月
日銀金融政策決定会合議事要旨
(3/14・15 日開催分)
消費動向調査(4 月)
毎月勤労統計(3 月、速報値)
5/14
土
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
中国小売売上高、鉱工業生産、固定
資産投資(4 月)
■来週の注目点
米小売売上高(4 月)
5 月 13 日(金)午後 9 時 30 分発表
(前月比、%)
5.0
米国の個人消費動向を見る上で重要な小売売上高は、3 月に前月比 0.3%減と、
予想外の減少を示した後、4 月は増加に転じる見込みです。
米国の小売売上高
4.0
3.0
2.0
1.0
米国では雇用情勢は堅調を維持しており、可処分所得も伸びています。しかし、
家計は慎重姿勢を崩していない模様で、消費は勢いを欠いています。
0.0
-1.0
-2.0
これらを背景に、1-3 月期の実質国内総生産(GDP)は前期比年率 0.5%増
-3.0
にとどまりました。4 月以降も低成長が続く可能性が高まった場合、米連邦準備制
-5.0
度理事会(FRB)による利上げは、年後半へ先送りされそうです。そのため、今
-4.0
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
(年、月次)
(出所)米商務省、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
回の小売売上高などで、米景気の基調を見定める必要があります。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
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