2015 年度 前期 2単位 科目名 フードシステム論 対象学科・学年: 健康栄養学科4年 時 間: 集中講義 教 室: 教 科 書: 1.担当教員 (1) 名前: 冬木 勝仁(ふゆき かつひと) (2) 研究室: (3) 連絡先: (4) オフィスアワー: (5) 主な研究・教育業績 学歴・学位:京都大学大学院経済学研究科修了、東北大学より博士(農学)の学位授与 職歴:東北大学農学部助手、講師、助教授を経て、現在は東北大学大学院農学研究科准教授 所属学会:日本農業経済学会、日本農業市場学会、日本フードシステム学会、その他 主な著書:『グローバリゼーション下のコメ・ビジネス』日本経済評論社(単著)、『食料・農産物の 流通と市場Ⅱ』筑波書房(共著)、『現代の食とアグリビジネス』有斐閣(共著)、『復興の 息吹き』(農山漁村文化協会(共著)、その他 これまでの授業担当科目:食料経済、アグリビジネス論、農業経済政策学、その他 2.授業の目的 (1) 授業の目的 この授業では、食料をとりまく現状を経済学的および社会学的に考察できる知識とともに、食料政 策についての基礎知識を身につけることを目的とする。 (2) 到達目標 ① 食料消費・食生活の現状の社会的背景を理解する。 ② 食に関わる職業に就く上で必要な食品・農産物流通の具体的な仕組みの知識を獲得する。 ③ 食に関するスペシャリストとして、今後の食のあり方に関する合理的な見識を身につける。 3.授業の概要 現代日本の食生活は一見すると豊かで多様なものに見えるが、その基盤は意外に脆弱である。経 済のグローバル化が進展する中で、日本はますます多くの食料を外国に依存するようになってきてい る。また、消費と生産の距離が拡大する中で食料の安全性や品質をめぐる問題が数多く生じている。 こうした現状を具体的に検討するとともに、その背景である世界と日本の食料経済の動向について理 解することで、日本のフードシステムのあるべき方向を探る。また、フードシステムの基盤である日本 農業の現状と課題及び関連する政策についても考察する。 以上の講義を通じて、食料を取りまく現状を経済学的および社会学的に考察できる知識とともに、 食料政策についての基礎知識を身につけることを目標とする。また、食品関連企業等への就職準備 として業界事情をある程度理解しておくことも目標とする。 1 4.授業の受け方・勉強の仕方 (1) 予習の仕方 参考書としてあげた「食料・農業・農村白書」の第1部第1章を通読しておくこと。 (2) 授業の受け方 授業は参考書の内容をさらに詳しく解説した配布資料を中心に進める。PowerPoint を用いた講 義形式で行うが、重要事項は板書するので必ずノートをとること。必要に応じて映像・音声資料も用 いる。適宜質問のための時間をとるので、積極的に発言してほしい。 (3) 復習の仕方 授業中にとったノートをもとにしたレポートを作成する。 5.受講にあたってのルール (1) 授業中の私語は厳禁、注意しても直さない場合は退室を命じることもある。 (2) 授業時間の終わりに出席を確認するが、遅刻は極力しないこと。不可避な理由で遅刻・欠席した 場合は申し出ること。早退についても同様に理由を申し出ること。 (3) レポートは提出期限を厳守すること。評価にあたっては提出者の独自性を重視する。 (4) テストにおける不正行為(カンニング等)を行った場合は不合格とする。 6.授業計画 回 月日 テーマ・内容 予習・復習 1 オリエンテーション…授業の進め方 2 今日の食品流通の見方・とらえ方 具体的な食品流通の 問題点を考えておく。 3 フードシステムの高度化と流通の肥大化 同上 4 食生活の変容と経済 自分自身の食生活の 背景について考えて おく。 5 ビジネス化・グローバル化する「食」 同上 6 食品の情報と表示の仕組み 実際の食品表示につ いて調べておく。 7 世界の食料の動向 参考書第 1 部第 1 章 を通読しておく。 8 食品流通と環境問題 同上 9 食品の安全・安心と消費者意識 同上 10 食品安全行政の役割 同上 11 品目別フードシステムの具体的状況 同上 12 日本の農林水産業の現状 参考書第 1 部第 2 章 を参照しておく。 13 日本の農業政策 同上 14 今後のフードシステムのあり方 授業中にとったノー トを見直しておく。 15 まとめ 備考 定期試験 ※ 授業の展開によっては、変更の可能性があります。変更の場合には随時お知らせします。 7.評価方法 (1) 試験(40%)…今後のフードシステムのあり方についての考えを問う内容。 2 (2) 課題レポート(60%)…毎回の授業中にとったノートをもとにしたレポートを提出。 8.参考図書・文献 「食料・農業・農村白書」(農林水産省のホームページよりダウンロードが可能) URL: http://www.maff.go.jp/j/wpaper/index.html 9.履修上の注意 受講にあたって心配のある学生は申し出ること。 3
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