理科(生物) 慶應義塾大学 看護医療学部 1/1 <全体分析> 試験時間 80 分 解答形式 記述・論述・選択 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 大問数は前年と同じ 3 題であった。問題の総ページ数は 17 頁→13 頁と減少し,論述量の合計も 17 行→10 行+計算過程記述と減少した。設問数の合計は 16 問→16 問,その中の小問数の合計も 33 問→32 問とほ ぼ変わらなかったが,全体の文章量が減少し,実験考察問題も減少したため,難易度も易化した。 出題の特徴 例年,問題の文章量が多く,実験考察や 1~3 行の論述が出題される。 1 つの大問にさまざまな分野の内容が含まれることが多い。 DNAや進化,系統・分類,医学的な内容を含む問題がよく出題される。新しい内容も多い。 その他トピックス 前年に出題されたモデル生物のゲノムの塩基対数やサンガー法が連続して出題された。 <大問分析> 番号 出題形式 出題分野・テーマ 範囲 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 〔Ⅰ〕 記述 遺伝子 生物 論述 遺伝 基礎 塩基対数と遺伝子数は,ヒトで約 30 億と約 選択 ・ 22000,線虫で約 1 億と約 23000,キイロシ 計算 生物 ョウジョウバエで約 1.8 億と約 14000,シロ 問 3 (2) 前年度〔Ⅰ〕の表1によれば,ゲノムの 難易度 標準 イヌナズナで約 1.2 億と約 28000 である。 〔Ⅱ〕 記述 神経 生物 問 3 (2) (b)「活動電位」は「活動電流」とすべきで 論述 あるが,(d)ドーパミンは放出後に回収され, 選択 コカインはドーパミンの放出を促進し,回収 計算 を抑制するなど,複数の誤りを含むので,最 やや易 も不適切である。 〔Ⅲ〕 記述 「微生物」 生物 問 5 (3) 食物の不足,生活空間の不足,老廃物の蓄 論述 分類 基礎 積などの環境抵抗で説明してもよいだろう。 選択 光合成 ・ 個体群 生物 標準 生態系 遺伝子 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断し ています。 <学習対策> DNAや進化,系統・分類などの分野からの出題が多いので,しっかり学習しておこう。 論述問題で差がつくので,1~3 行程度で要点をまとめる練習をしておこう。 同じような題材が繰り返し出題されることが多いので,数年分の過去問の研究をしておこう。 © 河合塾 2017 年
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