地歴公民(日本史) 早稲田大学 教育学部 1/1 <全体分析

地歴公民(日本史)
早稲田大学
<全体分析>
教育学部
1/1
試験時間 60 分
解答形式
マーク式 26問 (語句選択11問 正誤判定14問 年代整序1問) 記述式 12問 計38問
分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化)
大問数は昨年度と同じ5題、設問数も昨年度と同じ26問であるが、正誤判定が4問増加した。難度は昨年度に比べてか
なり易化した。
出題の特徴
時代別では、Ⅰが古代、Ⅱが中世、Ⅲが近世、Ⅳが近代、Ⅴが近現代から出題された。例年通り、選択肢から「すべて
選べ」という問題、年代整序問題、史料を素材とした問題が出題された。昨年度見られた図版を使用した問題は出題され
なかった。
その他トピックス
特になし。
<大問分析>
番号
出題形式
出題分野・テーマ
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
難易度
『平家物語』の未見部分を素材とする問題であるが、設問は
語句選択
ほとんどが基本的な内容が問われており、全問正解が望まし
Ⅰ
正誤判定 平氏の台頭《史料》 い。問1の「天慶」はやや難。問5の「桓武天皇」に関する正 やや易
誤判定問題も早稲田大学で繰り返し出題された内容であ
記述
る。問8の「受領」に関して正しい理解ができていただろうか。
問4の「鎌倉公方」に関する正誤判定問題はやや難。問5
語句選択
「室町幕府の経済基盤」に関する正誤判定問題は難。問6
戦国時代の関東地
「北条早雲」に関する正誤判定問題では、北条早雲が伊豆・
Ⅱ
正誤判定
難
方《一部史料》
相模に進出したことと今川氏が駿河の戦国大名であることに
記述
気づけただろうか。
問2の「安藤昌益」は、問題文の「東北地方」と「既存秩序とそ
れを支える教えを根底から否定する」などから導き出したい。
語句選択 江戸時代の身分制
問3の「金光[教]」は難。ちなみに金光教は昨年度も本学部
Ⅲ
正誤判定 と民衆社会
標準
で出題されている。問8の正誤判定問題は、史料を読み取る
記述
《一部史料》
ことで解答が可能である。問9の「ア宗忠」は問3がわからな
いと解答できないため、難。
早稲田大学各学部で頻出の治安立法に関する問題である。
設問はほとんどが基本的な内容が問われており、全問正解
語句選択
が望ましい。問3の昭和戦前期の学問弾圧や問4・5の社会
正誤判定 近現代(戦前期)の
主義運動の結社に関する事項は頻出であり取りこぼしては やや易
Ⅳ
年代整序 治安立法
いけない。また、問6の「治安維持法」に関する正誤判定問題
記述
はやや詳細な知識が問われているが、治安維持法は早稲田
大学における最多頻出用語でもあり正解したい。
「石橋湛山」の回想記と東洋経済新報に掲載された社説を
語句選択 日本の中国侵略と 素材とする未見史料問題である。問1は史料Cの内容から石
Ⅴ
正誤判定 戦後の戦争責任追 橋湛山であることに気づきたい。問4の「シベリア出兵」と問5
標準
の「山東出兵」「青島陥落」の年代は、史料Bの「済南」と全体
記述
及《一部史料》
の内容から正解を導き出したい。
※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、
当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断しています。
<学習対策>
難度が高い問題が出題されることもあるが、合格点を取るためには難問以外で得点を確保する必要がある。そのた
めには教科書の内容をマスターすることが肝要である。また、例年、問題全体の約3分の1近くを占める正誤判定問
題が合否を分けると考えられるので、法学部・商学部など他学部も含めた過去問演習に取り組むことにより、得点力
を高めていくことが合格するには必要である。されに「すべて選べ」「2つ選べ」という出題形式にも慣れておく必要が
ある。
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