地歴公民(政経)

地歴公民(政経)
早稲田大学 教育学部 1/2
<全体分析>
試験時間
60分
解答形式
記述式(解答数 23)
・選択式(解答数 29)
分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化)
出題の特徴
大問数は昨年度と同じく 4 題。解答数は 3 つ増加し 52 となった。短文選択式では、正しいものをすべて選
ばせるという形式が昨年の 1 問から 5 問に増加した。しかし、記述式や選択式のうちでも穴埋め問題は基
本事項の出題が中心であり、基本的な知識をどれほど確実に習得しているのかが問われた。
その他トピックス
特になし
<大問分析>
番号
出題形式
出題分野・テーマ
Ⅰ
記述
選択
大日本帝国憲法
と日本国憲法に
おける精神の自
由
Ⅱ
記述
選択
Ⅲ
記述
選択
Ⅳ
記述
選択
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
難易度
易
ほとんど基本事項からの出題。(1) 1 ~ 3 は、憲
法の条文そのものではないので解答の順番に迷うかもし
れない。(1) 5 のように、年号と概略から「治安維持
法」を選ばせるという問題は政治・経済では標準的なもの
だが、 6 ではさらに法律の内容が問題となっており、
受験生にはやや難しく感じられるかもしれない。
「社会」のあり方 時事的な話題が多く出題された。2016 年のアメリカ大統 やや易
領選に関して、(1) A の「サンダース」とその公約に
ついての問題(6)は、
ニュースに普段から接していれば十分
正答できるレベルのものである。しかし、(2) E の「ウ
ォール街を占拠せよ」の運動や、 (5)エのオックスファム
の格差に関するレポートについての問題を正答するため
には、時事問題についての積極的な関心に基づく、一歩踏
み込んだ学習が必要となる。その他、
「国民生活に関する
世論調査」
についての (5)イを正確に判断するのは難しい。
国際経済のなか ほとんど基本事項からの出題。(2)の「国際金融のトリレン やや易
の日本
マ」については、ほとんどの受験生が初めて接する言葉で
あろう。しかし、問題文をよく読んで理解すれば、問われ
ているのは標準的な知識であることがわかる。アイルラン
ドがユーロ加盟国であること、英国はユーロ加盟国ではな
いこと、高度経済成長期の日本が、ほぼ一貫して固定為替
レートを採用していたことなどから類推すれば正答する
ことができる。
オリンピックか 2015 年の訪日観光客数の概数に関する(2)、
日本における やや難
ら見た経済
海外渡航の自由化の時期についての知識が問われた(5)③
は難しい。(3)(4)は数式を扱う問題であったが、
「実質GD
P」
「経済成長率」の基本的な理解があれば難しいもので
はない。
※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断し
ています。
© 河合塾 2017 年
地歴公民(政経)
早稲田大学 教育学部 2/2
<学習対策>
出題の大部分を基本事項が占めている。また、一見難しそうに見える問題でも、基本的な知識の組合せで正
答に至ることができるものがある。基本知識の習得に際しては、用語の意味や他の事項との関連性を意識し
ながら学習しよう。そうすることで、教科書の注や資料集に掲載されている細かい知識やニュースにも自然
と目が向くようになり、それが難問への対策にもつながる。
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