2016 年度 慶應義塾大学 文学部 (世界史) 全体概況 試験時間 60 分 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: 4題 ○ 難化 ● やや難化 解答数: 50 問 ○ 変化なし 問題の分量(対昨年) ○ 多い ● 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 分量は、例年と同様に大問4題・解答数50個であった。また、一昨年・昨年ともそのうち5題が選択形式 の問題であったが、今年度は語句の選択問題が2題、文章選択型の正誤判定問題が2題であり、わずか に減少した。その他46題は例年通り、空欄補充もしくは下線部を用いた語句などの記述問題である。ここ 数年続いている、記述問題を主体として少数の選択問題を加える形式は、ほぼ定着したと言えるだろう。 出題範囲は例年通り、バランス良く幅広い時代と地域から出題されている。ここ数年と同様に、西洋史・ 東洋史が2題ずつであった。また、1つの大問で幅広い時代にまたがって出題することが多い点も例年通り であるが、昨年と比較すると第二次世界大戦後の現代史の問題がやや増加した。一方、例年かなりの数 が出題される文化史の問題は大きく減少している。地図問題は従来通り出題されなかった。 難易度については、教科書での記載例がごくわずかな非常に細かい語句の記述問題が増加したため、 やや難化した。ただし、大問Ⅱ-空欄(I)のキルワのように、文脈からうまくヒントを読み取れば解ける問題 も含まれている。得点差はこうした思考型の問題で開くと思われるため、受験生側の対策としては、因果関 係・流れを重視した学習を基盤とすることが重要であり、その上でなるべく細かい知識にも目を向ける姿勢 をとることが必要である。 Copyright (C) 2016 Johnan Prep School
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