[金融市場ウィークリー]2015年2月13日号<抜粋

金融市場ウィークリー
2015 年 2 月 13 日号
[経済・金融市場動向]
◆金融市場見通し
引き続きギリシャの支援問題やウクライナ情勢の行方といった欧
州の2大リスクを睨んだ展開となろう。ギリシャ支援については
来週合意に達すると予想しており、市場のリスク回避ムードを和
らげると見られるが、ウクライナでの停戦が維持されるかは不透
明である。基本的にはギリシャ支援の合意や米景気の底堅さから、
米金利の上昇と為替のドル高を見込むが、2大リスクやFOMC議事
録に対する思惑から楽観的なムードにはなりにくいと予想
◆内外経済指標
国内では、10~12月期の実質GDP成長率は前期比+1.0%、同年
率+3.9%と高めの成長を予想。貿易赤字は前年同月から大幅に縮
小する見込み。米国では、連銀製造業業況調査などが概ね底堅い
推移を示す見込み。FOMC議事録では、声明文に追加された「国際
情勢」の文言を巡る議論などに注目
[トピックス]
◆円安下でも海外生産比率の上昇が続き、自動車輸出は増えにくい状況
円安下での自動車輸出の低調をもたらした海外生産シフトは、①
為替変動への対応、②人件費上昇懸念、③海外生産コストメリッ
トの持続などを背景に、今後も続く可能性が高い。海外生産比率
の上昇は短期的には輸出が増えにくくなる要因だが、中期的には
安定的な雇用・賃金上昇につながるなどメリットが大きい
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