[金融市場ウィークリー]2015年3月6日号<抜粋

金融市場ウィークリー
2015 年 3 月 6 日号
[経済・金融市場動向]
◆金融市場見通し
来週の金融市場は各国の緩和的な金融政策が金融市場を下支えす
る状況が継続すると予想する。一方、米国の金融政策の行方に注
目が集まる中で経済指標等から利上げのタイミングを探る動きが
一時的にボラティリティを高める展開には留意が必要。米10年国
債利回りは概ね横這い、日本の長期金利は低下含み。日米株価は
上値の重い展開が継続。為替市場では、ドル円はドル高一服、ユ
ーロドルはECBによるQE開始に伴いユーロ安地合い
◆内外経済指標
国内では、10~12月の実質GDP(2次速報)は1次速報から小幅
に上方修正されると予想。経常収支は黒字幅が拡大、機械受注は
前月比マイナスとなる見込み。米国では、2月の雇用統計が良好な
結果となる見込み。小売売上高は3カ月ぶりの増加を予想するが、
北東部を中心とした冬場の悪天候による下振れに留意
[トピックス]
◆2015年度の実質賃金はプラスへ、中小企業の間でも賃上げの動きが拡大
2015年春季労使交渉の結果、昨年を上回るベースアップが実現す
る可能性が高い。増税後の落ち込みからの景気回復、原油安によ
る収益改善を背景に、賃上げの動きは中小企業にも徐々に波及。
名目賃金の増加、物価上昇率の鈍化を受けて、実質賃金は2015年4
~6月期に増加に転じる見込み
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